米国のデータ分析企業Qlikが、生成AI技術を活用した新サービス「Qlik Answers」を発表した。このサービスは、非構造化データの分析を自然言語で行えるAIアシスタント機能を提供する。PDFやPowerPoint、Webサイトなど、従業員が保有する様々な形式のデータを分析対象とし、専門知識や開発スキルを必要としない点が特徴だ。Qlik Answersは、大規模言語モデル(LLM)と外部情報検索を組み合わせたRAG技術を採用し、高精度な回答を生成する。また、回答の信頼性を高めるため、出典となるデータソースを明示する機能も備えている。英語版は2024年7月30日に一般提供が開始されており、日本語版は2025年第1四半期からの提供が予定されている。この発表は、ビジネスインテリジェンス(BI)分野におけるAI活用の加速を示している。Qlik Answersの登場により、データ分析の敷居が下がり、より多くの従業員がデータドリブンな意思決定に参加できるようになると期待される。また、非構造化データの活用が進むことで、企業内に眠る貴重な情報資源の価値が最大化される可能性がある。一方で、AIによる分析結果の解釈や、データのプライバシー保護など、新たな課題も浮上する可能性がある。企業はこれらの課題に適切に対応しつつ、AIアシスタントを効果的に活用する戦略を練る必要があるだろう。ーーー引用元:https://dcross.impress.co.jp/docs/news/003734.html