Google Cloudが、生成AI「Gemini」を活用したシステム開発・運用支援サービス「Gemini for Google Cloud」を提供開始した。このサービスの中核となるのが、プログラミング支援向けの「Gemini Code Assist」だ。Gemini Code Assistは、200万トークンという大規模なコンテキストウインドーを持つ「Gemini 1.5 Pro」を採用しており、大規模なプログラムの解析や既存環境を踏まえたコード生成に威力を発揮する。Gemini Code Assistは、Google Cloud提供のサービスを使ったアプリケーション開発に最適化されており、機能要件だけでなくセキュリティやパフォーマンスなどの非機能要件も考慮したコードを生成する。また、日本語による対話やコード生成にも対応している。このサービスは、Visual Studio CodeやJetBrains IDEなどの統合開発環境と連携して使用でき、C++、Java、JavaScript、Pythonなど20以上のプログラミング言語をサポートしている。ライセンス料は、ユーザー当たり月額19米ドルとなっている。グーグル社内の検証では、Gemini Code Assistの活用により新規コードの作成にかかる時間が55%削減できたという。この結果は、生成AIによる開発支援が大きな効果をもたらす可能性を示唆している。今回のサービス提供開始は、大手クラウド事業者間の生成AI活用競争が激化する中で、Google Cloudが開発支援分野で優位性を確保しようとする動きと見ることができる。今後、他社の追随や新たなサービスの登場など、この分野での競争がさらに活発化することが予想される。ーーー引用元:https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02930/082800002/?icid=nbpnxtpgmn_topit