医療テクノロジースタートアップのPaige社が、病理学研究向けの革新的なAIアシスタント「Alba」を発表しました。Albaは、病理学者が自然言語で質問を入力するだけで、患者の医療記録から必要な情報を即座に抽出し、レポート作成や追跡調査のサポートを行います。Albaの特徴は、電子カルテや検査情報システム、画像管理システムなど、複数のデータソースから患者情報を統合し、一元化することです。これにより、医療専門家が手動で様々なプラットフォームを操作する必要がなくなり、より重要なタスクに集中できるようになります。Paige社は、Microsoft社と協力して開発した第2世代のVirchowモデルを基盤としています。これらのモデルは、45カ国800以上の研究所から収集した300万枚以上の病理スライドで学習されており、病理学用に作られた中で最大規模のAIモデルとなっています。現在、Albaは研究用途に限定されていますが、将来的には臨床診断にも応用される可能性があります。Paige社のCEOは、Albaの導入は始まりに過ぎず、AIの能力を臨床実践にさらに統合していく計画があると述べています。この技術は、病理学者の業務効率を大幅に向上させ、がん研究や診断の精度向上に貢献することが期待されています。AIが単にがんの検出を支援するだけでなく、個別化された治療計画の立案にも役立つ未来が近づいていると言えるでしょう。ーーー引用元:https://venturebeat.com/ai/medical-startup-paige-unveils-alba-ai-all-in-one-assistant-for-pathology-research/