米国エネルギー省のオークリッジ国立研究所が主導する研究チームが、核融合炉の部品シールド用新合金の特定を支援するAIモデルを開発した。従来のタングステン主体の合金に代わる新素材の探索を目的としている。研究チームは、ニオブ、タンタル、バナジウムの3元素を候補として選定。約1年かけてスーパーコンピューターを使用し、量子力学計算によるデータ生成を行った。このデータを基にAIモデルを訓練し、6元素の様々な組み合わせから有望な合金候補を効率的に絞り込む。この取り組みは、核融合施設の性能向上に向けた重要な一歩となる。高温耐性と構造的強度を兼ね備えた新合金の開発は、核融合技術の実用化に不可欠だ。AIを活用することで、従来の試行錯誤による材料探索を大幅に効率化できる。今回公開されたデータベースは、さらなる機械学習モデルの開発・訓練に活用される予定だ。この研究は、材料科学とAIの融合による革新的な技術開発の可能性を示している。核融合エネルギーの実現に向け、AIを活用した新材料開発がますます重要になると考えられる。ーーー引用元:https://phys.org/news/2024-09-ai-database-alloys-nuclear-fusion.html