AIスタートアップのCalliope Networksが、YouTubeクリエイターがAI企業にコンテンツのスクレイピングを許可し、対価を得られるようにする「License to Scrape」プログラムを立ち上げた。このプログラムは、個々のクリエイターが直接AI企業と交渉するのではなく、多数のクリエイターのコンテンツをまとめてライセンス供与することを目指している。YouTubeは現在、AI企業とのデータ共有契約を結んでおらず、個々のクリエイターに権利を委ねている。Calliopeは最低25,000〜50,000時間分のコンテンツが必要と見込んでおり、インフルエンサーマーケティング会社と提携してクリエイターの参加を募っている。一方で、多くのAI企業は現在、公開されているデータの無許可スクレイピングを続けており、ライセンス供与への移行には課題も残る。しかし、著作権訴訟の増加や高品質なトレーニングデータの需要増加により、今後AIトレーニングデータの取得方法が変化する可能性もある。このプログラムは、YouTubeクリエイターにAIトレーニングデータの価値を認識させ、公正な報酬を得る機会を提供する可能性がある。しかし、AI業界全体の慣行を変えるには、さらなる法的・倫理的議論が必要となるだろう。ーーー引用元:https://www.wired.com/story/license-to-scrape-youtube-ai-data-license-creators/