Azure OpenAI Serviceは、OpenAIが提供するGPT-4などの最新の言語モデルをクラウド上で利用できるサービスです。個人ユースよりも、ビジネスでの活用が期待されていますが、その料金体系は複雑で、どのくらいのコストがかかるのかなど、把握するのは難しいものです。そこで今回は、Azure OpenAI Serviceの料金体系と、実際の料金計算方法を解説します。リージョンや言語モデル、利用量に応じた料金の詳細を紹介するとともに、簡単な料金計算例も示します。Azure OpenAI Serviceの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。Azure OpenAI Serviceの料金は従量課金制結論から言うと、Azure OpenAI Serviceの料金体系は、使用した分だけ課金される従量課金制を採用しています。つまり、OpenAIが提供しているAPIの価格と同じ仕組みです。例えば、東日本(Japan East)リージョンで言語モデルのGPT-4-8kを使用し、入力と出力がそれぞれ30,000トークンだった場合、2024年6月時点での料金は日本円で425円/月、米ドルで$2.7となります。しかし、ビジネスでAIを活用する際は、おおよそ3万文字程度の出力では済まないことが多いでしょう。仮に30万文字の出力が必要だとすると、コストは10倍の4,250円/月以上です。つまり、Azure OpenAI Serviceを戦略的に活用し、ビジネスの生産性を向上させるためには、一定の投資が不可欠だと言えます。なお、Azure OpenAI Serviceには料金計算ツールが用意されています。公式サイトで計算する:料金計算ツール | Microsoft Azureとはいえ、APIの種類やトークン数、リージョンなどを設定した見積もりから、今後のコストを正しく見定めるにはシステム全体の技術的知見が必要です。そこで、弊社NOVEL株式会社では、Azure OpenAI Serviceにも対応したAIコンサルティングを提供しています。料金体系やコスト最適化など、お客様のビジネスに合わせたご提案が可能です。ぜひ一度、お問い合わせください。Azure OpenAI Serviceの言語モデルの料金体系すでにお伝えしたとおり、Azure OpenAI Serviceのモデルを使用する際には、トークン数に基づいた従量課金制が適用されます。以下で、具体的な例を見てみましょう。東日本リージョン米国東部リージョンその他の料金体系出典・参考:Azure OpenAI Service - 価格 | Microsoft Azure東日本リージョン東日本リージョンにおける料金体系は以下のとおりです。通貨は円で表示してます。モデルコンテキスト入力 (1,000 トークンあたり)出力 (1,000 トークンあたり)GPT-4o グローバルデプロイ128K該当なし該当なしGPT-4o リージョン API128K該当なし該当なしGPT-3.5-Turbo-012516K該当なし該当なしGPT-3.5-Turbo-Instruct4K該当なし該当なしGPT-4-Turbo128K該当なし該当なしGPT-4-Turbo-Vision128K該当なし該当なしGPT-48K¥4.726¥9.451GPT-432K¥9.451¥18.901※執筆時点現在、Azure OpenAI Serviceは東日本のリージョンのみで提供されており、西日本のリージョンでは利用できません。東日本リージョンは、地理的に近い「ゾーン」をグループ化したものであり、データセンターの集合体と捉えることができます。このリージョン限定の提供により、日本国内の企業がAIモデルを活用する際のデータ保護やセキュリティ面での懸念を軽減しています。米国東部リージョン米国東部リージョンにおける料金体系は以下のとおりです。この場合、通貨は米ドル($)で表示しています。モデルコンテキスト入力 (1,000 トークンあたり)出力 (1,000 トークンあたり)GPT-4o グローバルデプロイ128K$0.005$0.015GPT-4o リージョン API128K$0.005$0.015GPT-3.5-Turbo-012516K$0.0005$0.0015GPT-3.5-Turbo-Instruct4K$0.0015$0.002GPT-4-Turbo128K該当なし該当なしGPT-4-Turbo-Vision128K該当なし該当なしGPT-48K$0.03$0.06GPT-432K$0.06$0.12※執筆時点米国東部リージョンでは、GPT-4やGPT-3.5-Turboなどの主要モデルに加えて、GPT-4oのグローバルデプロイやリージョンAPIも利用可能です。料金は入力と出力のトークン数に応じて課金されるため、効率的なモデル利用が求められます。その他の料金体系Azure OpenAI Serviceでは、言語モデル以外にも様々なAIモデルやツールが提供されています。以下は、Azure OpenAI Serviceで使えるその他のモデルの料金一覧です。【アシスタントAPI】ツール入力コード インタープリターセッションあたり $0.03【ベースモデル】モデル1,000 トークンあたりの使用量バベッジ-002$0.0004ダヴィンチ-002$0.002【微調整モデル(ファインチューニング)】モデルTraining per 1,000 tokens1 時間あたりのホスティング1,000 トークンあたりの入力使用量1,000 トークンあたりの出力使用量バベッジ-002該当なし該当なし$0.0004$0.0004ダヴィンチ-002該当なし$2$0.002$0.002GPT-3.5-Turbo (4K)該当なし該当なし該当なし該当なしGPT-3.5-Turbo (16K)該当なし該当なし該当なし該当なし【画像モデル】モデル画質解像度価格 (画像 100 件あたり)Dall-E-3標準1024 * 1024$4標準1024 1792,1792 1024$8Dall-E-3HD1024 * 1024$8HD1024 1792,1792 1024$12Dall-E-2標準1024 * 1024$2【埋め込みモデル】モデル1,000 トークンあたりAda$0.0001text-embedding-3-large$0.00013text-embedding-3-small$0.00002※いずれも執筆時点(米国東部)このモデルやツールを組み合わせることで、より高度で多様なAIソリューションの開発が可能です。Azure OpenAI Serviceの利用には一定のコストがかかりますが、その多くは従量課金制となっているため、スケーラビリティが高いのが特徴です。Microsoftのクラウド環境であるAzure上で提供されているため、セキュリティや可用性、管理性にも優れています。もし、Azure OpenAI Serviceの導入に迷っているなら、貴社のビジネス課題に合わせて、最適なAI活用方法をご提案いたします。NOVEL株式会社のAIコンサルティングへぜひご相談ください。Azure OpenAI Serviceの料金計算で出てくる用語Azure OpenAI Serviceを利用する際、料金計算に関わる主要な用語を理解しておかなくては何がどのように違うのかも判断できません。そのため、以下では、Azure OpenAI Serviceの料金計算で頻繁に登場する用語について詳しく解説します。トークンリージョンモデルの種類モデルコンテキストウィンドウTokenizerトークントークンは、Azure OpenAI Service等のAIにおいて処理できる言葉のかたまりを表す単位であり、入力と出力の文字量を計算するために用いられます。一般的に、日本語の場合、1トークンあたり1.1〜1.2文字程度に相当します。つまり、100文字の日本語テキストは、約110〜120トークンに相当すると考えましょう。また、出力トークン数は、利用するモデルや処理するタスクによって異なります。モデル最大トークン数GPT-3.5-Turbo4,096GPT-4 (8Kバージョン)8,192GPT-4 (32Kバージョン)32,768こうしたトークン数に基づいて料金が発生するため、コストの面から見ると不必要に長いテキストを処理することは避け、効率的なデータ処理を心がける必要があります。リージョンAzure のリージョンとは、Microsoft が世界中に展開しているデータセンターの場所をのことです。冒頭で説明した金額が、東日本と米国東部で異なるのはこのリージョンが関係しています。各リージョンには、複数の物理的なデータセンターが存在し、冗長性と可用性を確保しています。※簡単に言うと、冗長性は障害に備えてシステムの余剰を確保すること。可用性はシステムを常に利用可能な状態に保つこと。単純に、近くのリージョンを選ぶとネットワーク遅延が少ないです。また、一部のリージョンは特定の規制や法令に準拠したり、価格が異なったりするわけです。モデルの種類Azure OpenAI Serviceでは、異なる用途や特徴を持ったモデルがあるため、利用目的に応じて適切に選びます。主なモデルの種類は以下のとおりです。モデルの種類説明言語モデルテキスト生成・分析用アシスタントAPIAIアシスタント構築用ベースモデル汎用的、多タスク対応微調整モデル特定タスク最適化用埋め込みモデルテキストをベクトル変換画像モデル画像生成・分析用コストの面で言えば、例えばGPT-4モデルはGPT-3.5-Turboモデルよりも高価ですが、より高度な処理が可能です。このことからも、利用目的と予算に応じて、適切なモデルを選択することが重要です。モデルAzure OpenAI Serviceでは、以下のようなモデルが提供されています。GPT-4o グローバルデプロイGPT-4o リージョン APIGPT-3.5-Turbo-0125GPT-3.5-Turbo-InstructGPT-4-TurboGPT-4-Turbo-VisionGPT-4 (8K)GPT-4 (32K)例えば、GPT-4oモデルはグローバルにデプロイされており、低レイテンシー(低遅延)での利用が可能です。一方、GPT-4モデルは、より高度な言語処理能力を持っていますが、コストも高くなります。コンテキストウィンドウコンテキストウィンドウは、モデルが一度に処理できるトークン数の上限を表します。入力・出力の合算値となり、モデルの種類によって異なります。モデルコンテキストGPT-4o グローバルデプロイ128KGPT-4o リージョン API128KGPT-3.5-Turbo-012516KGPT-3.5-Turbo-Instruct4KGPT-4-Turbo128KGPT-4-Turbo-Vision128KGPT-48KGPT-432Kコンテキストウィンドウを超えるトークン数を処理する必要がある場合、テキストを分割して複数回のリクエストを送信する必要があります。当然、使ったトークンは増えるため、料金も高くなります。TokenizerTokenizerは、OpenAIが提供するトークン数をチェックするツールのことを指します。OpenAI Platformで公開されており、テキストを入力するとトークン数を計算してくれます。Tokenizerを使用することで、処理するテキストのトークン数を事前に把握し、コストを見積もることができ、予算管理や効率的なリソース配分に役立ちます。Azure OpenAI Serviceの料金計算の方法ここでは、Azure OpenAI Serviceの料金計算方法を以下に分けて解説します。料金計算ツールにアクセスする各種設定を行う料金計算ツールにアクセスするAzure OpenAI Serviceの料金を試算するには、Microsoftが提供する料金計算ツールを利用するのが便利です。料金計算ツール | Microsoft Azureにアクセスし、「OpenAI」と検索することで、Azure OpenAI Serviceを選択できます。このツールを使えば、利用するモデルやトークン数などの条件を入力するだけで、おおよその月額料金を把握できます。各種設定を行う料金計算ツールでは、以下の設定を行うことで、より正確な料金試算が可能です。ステップ説明1. リージョン選択料金に影響する適切なリージョンを選択2. モデル選択使用するモデルを用途と性能に基づいて選択3. 入力トークン設定送信する入力トークン数を設定4. 出力トークン設定受け取る出力トークン数を設定5. サポート選択必要なサポートプランやプログラムを選択以上の設定を行うことで、Azure OpenAI Serviceの利用に必要な月額料金が表示されます。この料金は、あくまでも概算ですが、サービス導入の意思決定や予算策定に役立ちます。なお、実際のコストは利用状況によって変動するため、定期的にモニタリングし、必要に応じて利用方法を最適化することになるでしょう。もし、Azure OpenAI Serviceの導入に迷っているなら、NOVEL株式会社のAIコンサルティングサービスをご利用ください。豊富な導入事例とノウハウを持つコンサルタントが、貴社のビジネスニーズに合わせた最適なソリューションをご提案いたします。企業・法人がAzure OpenAI Serviceを選ぶ理由Azure OpenAI Serviceを選ぶ理由には、主に以下の3つが挙げられます。OpenAIと同等のモデルを利用できるセキュリティが高い導入・スケールのハードルが低いOpenAIと同等のモデルを利用できるAzure OpenAI Serviceでは、OpenAIが提供するAPIとほぼ同等のモデルを利用できます。ほぼ同等と言うのは、APIの価格は同じであるものの、提供基盤が異なると言うことです。Azure OpenAI Serviceは、Microsoftが提供するクラウドサービスの一環として提供されています。つまり、Azure上で動作するアプリケーションやサービスと、シームレスに連携させることができるのです。また、Azureのセキュリティと規模の利点を活用することができ、企業向けに特化している点が特徴です。OpenAIの強力なモデルとAzureのエコシステムを組み合わせた、独自のAIアプリケーションを開発できるでしょう。セキュリティが高いAzure OpenAI Serviceは、Azureの強固なセキュリティ機能を継承し、ビジネスにおけるセキュリティ要件を満たす、信頼性の高い基盤となっています。そのため、データの機密性が重要視される業界や、規制の厳しい分野での利用に適しています。主に、Azure OpenAI Serviceは、以下の多岐にわたる区分で保護が行われています物理的なセキュリティ可用性コンポーネント境界ネットワークアーキテクチャ運用ネットワークSQL Databaseの操作監視整合性データ保護この包括的なセキュリティ対策により、Azure OpenAI Serviceを利用する企業は、安心してAIモデルを活用できるわけです。自社のデータをオンプレミスに保持したまま、セキュアにAIモデルを利用するといったこともできます。導入・スケールのハードルが低いAzure OpenAI Serviceは、クラウドサービスとして提供されているため、導入のハードルが非常に低くなっています。通常、オンプレミスでAI環境を構築する場合、ハードウェアの調達や設定、ソフトウェアのインストールなど、多くの手間とコストがかかります。しかし、Azure OpenAI Serviceなら、Azureアカウントを作成し、APIキーを取得するだけでモデルそのものは利用可能です。また、Azure OpenAI Serviceは、従量課金制のサービスとなっており、初期投資を抑えつつ、必要に応じてスケールアップも可能です。この点もオンプレミスの場合、需要に合わせてハードウェアを増強する必要があり、過剰投資になりやすいです。Azure OpenAI Serviceなら、こうした無駄を防ぎ、ビジネスの成長に合わせて、スムーズにAIの利用を拡大できるでしょう。何ができる?Azure OpenAI Serviceの活用方法の例Azure OpenAI Serviceの活用方法の例には、以下が挙げられます。チャットボットコンテンツ生成文章要約感情分析画像生成チャットボットまず、挙げられるのはチャットボットです。ユーザーとの自然な会話を通じて、質問に答えたり、タスクを支援したりするアプリケーションを構築できます。顧客サポートやオンラインショッピングの案内など、様々なシーンで活用できます。コンテンツ生成次に、コンテンツ生成です。ブログ記事、製品説明、ニュース記事など、大量のテキストコンテンツを自動生成できます。人手では時間がかかる作業を効率化し、コンテンツ制作のスピードアップとコスト削減を実現できます。文章要約他にも、文章の要約もコンテンツ生成の一環として可能です。長い文章やドキュメントを要約し、重要なポイントを抽出できます。主に会議の議事録や報告書など、膨大な情報を簡潔にまとめる必要がある場面で威力を発揮します。情報の整理と共有がスムーズになり、業務の効率化にも便利です。感情分析また、感情分析もデータおよび技術次第では可能です。テキストデータから感情を分析し、ポジティブ、ネガティブ、ニュートラルなどの感情を判定できます。顧客の声や製品レビューなどを分析することで、顧客の満足度や不満点を把握し、製品やサービスの改善に役立てることができます。画像生成最後に、画像生成です。テキストの入力から、関連する画像を生成できます。製品のイメージ画像や、記事のアイキャッチ画像などを自動生成し、コンテンツ制作の効率化を図ることができます。Azure OpenAI Serviceは、ここまで触れた活用例以外にも、多様なAIアプリケーションの開発に利用できます。企業のDXを加速させるツールとしても注目できるでしょう。もし、Azure OpenAI Serviceの導入に迷っているなら、ぜひご相談ください。NOVEL株式会社では、Azure OpenAI Serviceを活用したアプリケーション開発や、コスト最適化のためのアドバイスなど、企業のAI活用をトータルでサポートしています。Azure OpenAI Service以外のセキュアなサービスChatGPT EnterpriseClaudeオリジナルAIの構築ChatGPT EnterpriseChatGPT Enterpriseは、エンタープライズ向けの強力なChatGPTソリューションです。同社事例ではフォーチュン500企業の92%がOpenAIを活用しているとし、高いセキュリティとプライバシーを重視しながら、社員の能力向上と業務効率化を実現している言わずと知れた実力者です。公式サイトでは、以下の結果が得られたことも公開されています。期待できる効果数値業務品質向上40%タスク完了量増加12.2%タスク完了速度向上25.1%コードデバッグ速度向上75%また、ワークフローに合わせたカスタマイズが可能で、エンジニアリング、マーケティング、セールス、ファイナンスなど、様々なチームに対応できます。加えて、エンタープライズレベルのセキュリティとSOC 2 Type 2準拠、データの暗号化など、安心して利用できる環境が整っています。関連記事:ChatGPTを企業利用する際の料金は?EnterpriseとAPIで費用対効果を比較ClaudeClaude(クロード)は、Anthropicによって開発された大規模言語モデルです。倫理的な振る舞いを徹底するよう設計されており、有害な発言や偽情報の拡散、個人情報の漏えいなどのリスクを低減しながら利用できます。出力は、独自の観点から常に公平で偏りのない視点を心がけ、特定の主張や意見の押し付けは行わず、複数の観点から冷静かつ建設的な分析を行えるモデルとして優秀です。なお、NOVEL株式会社で提供するSEO対策特化ツールであるSAKUBUNにもClaudeを採用しており、これに限らずテクノロジー、ビジネス、科学、創作活動など幅広い分野での利活用も十分可能です。オリジナルAIの構築Azure OpenAI Serviceを活用すれば、自社のニーズに合わせたオリジナルのAIも構築できます。ChatGPTのようなテキスト生成AIや、DALL-Eのような画像生成AIを、自社のビジネスに適した形でカスタマイズできます。例えば、顧客サポートチャットボットや、商品説明文の自動生成ツール、デザイン提案ツールなどを作成できるでしょう。オリジナルAIの構築には、一定の開発リソースが必要ですが、自社に最適化されたAIを活用できるメリットは大きいです。社内の情報を分析して、ビジネス上の意思決定を支援したり、業務を自動化したりと、幅広い用途が考えられます。とはいえ、どの部分に何が使えるのかという点は、技術者でなければ見抜けないことも多くあります。そのため、導入にあたっては、AIに詳しい専門家に相談するのがおすすめです。Azure OpenAI Serviceに関するFAQ最後にAzure OpenAI Serviceに関する質問へ回答します。Azure OpenAI Serviceの無料枠は?Azure OpenAI Serviceは個人利用できる?Azure OpenAI Serviceは機密情報を守れる?Azure OpenAIサービスは日本で利用できますか?Azure OpenAIのコストを確認する方法は?Azure OpenAI ServiceとCopilotの違いは何ですか?Azure OpenAIで責任あるAIはサポートされていますか?Azureの支払いは日本円でもできますか?Azure OpenAI Serviceの無料枠は?Azure OpenAI Serviceには、30日間無料で使えるUSD200のクレジットが付与されます。このクレジットを活用すれば、Azure上でOpenAIのモデルを無料で試すことができるでしょう。ただし、クレジットを使い切ってしまえば、それ以降は従量課金制となるため、コスト管理には注意が必要です。Azure OpenAI Serviceは個人利用できる?残念ながら、Azure OpenAI Serviceは個人では利用できません。利用するには、法人のメールアドレスが必須となっています。OpenAIのモデルを企業のビジネスに活用してもらうことを目的としているためです。個人でOpenAIのモデルを使いたい場合は、ChatGPTなどの一般向けサービスを利用しましょう。Azure OpenAI Serviceは機密情報を守れる?Azure OpenAI Serviceは、セキュアなクラウド環境で提供されているため、機密情報を守ることができます。APIはオプトアウトされており、不特定多数がアクセスすることはできません。ただし、学習させるデータに機密情報が含まれていると、モデルが生成するテキストから情報を漏えいする危険性があるため、注意が必要です。Azure OpenAIサービスは日本で利用できますか?Azure OpenAIサービスは日本でも利用可能です。Azureのリージョンを東日本に設定すれば、日本国内のデータセンターからサービスを利用できます。もちろん、必要に応じて海外リージョンを選択することもできるため、グローバルな活用も可能です。Azure OpenAIのコストを確認する方法は?Azure OpenAIのコストを確認するには、Microsoftの料金計算ツールを使うのが便利です。ツールにアクセスし、「OpenAI」と検索すれば、Azure OpenAI Serviceの料金を試算できます。公式サイトで計算する:料金計算ツール | Microsoft Azure必要なリソースの種類と量を入力すれば、月額コストが表示されます。既にAzureを利用中なら、ダッシュボードからもコストを確認できます。Azure OpenAI ServiceとCopilotの違いは何ですか?Azure OpenAI ServiceとCopilotは、どちらもOpenAIのモデルを活用したサービスですが、用途が異なります。Copilotは、個人のタスク管理やコミュニケーションの効率化を目的としたアプリケーションです。一方、Azure OpenAI Serviceは、企業がOpenAIのモデルを自社ビジネスに活用するためのプラットフォームといえるでしょう。Azure OpenAIで責任あるAIはサポートされていますか?Azure OpenAIでは、責任あるAIの実現に向けて、以下の4つの取り組みがサポートされています。項目内容特定レッドチーム演習、ストレステスト、分析で危害特定測定指標とテストで頻度と重大度を測定軽減ツールとフィルターで被害軽減、再測定運用展開と運用準備計画を定義・実行この取り組みにより、AIシステムの潜在的な危害を特定し、軽減策を講じることができます。企業がAIを活用する上で、責任あるAIの実現は欠かせません。関連記事:責任あるAIとは?各社の捉え方と企業が考えるべきAI倫理・ガバナンスAzureの支払いは日本円でもできますか?Azureの支払いは日本円でも可能です。クレジットカードや銀行口座からの引き落としに対応しているため、為替レートを気にすることなく、日本円で利用料金を支払えます。まとめAzure OpenAI Serviceは、OpenAIが提供する最先端の言語モデルをクラウド上で利用できるサービスです。チャットボットやコンテンツ生成、文章要約、感情分析、画像生成など、様々なAIアプリケーションを開発できます。料金体系は主に従量課金制で、リージョンやモデルの種類、利用量に応じて料金が発生します。トークン数やコンテキストウィンドウなどの概念を理解し、Tokenizerの活用によって、コストを最適化しつつ効果的にサービスを利用できるでしょう。ただし、AIの導入には一定の専門知識が必要です。どのようにAzure OpenAI Serviceを活用すべきか迷ったら、ぜひNOVEL株式会社のAIコンサルティングサービスをご利用ください。豊富な導入事例とノウハウを持つコンサルタントが、貴社のビジネスに合わせた最適なAI活用方法をご提案いたします。