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【決定版】SaaSとは?意味や基本を代表例と一緒にわかりやすくプロが解説

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【決定版】SaaSとは?意味や基本を代表例と一緒にわかりやすくプロが解説

最終更新日:

2025.4.8

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SaaSは、クラウド上に用意されたソフトウェアを利用できるサービスであり、ネットがあればどこでも使え、従量課金制でコストを抑えられ、常に最新の状態を保てるなどの特徴があります。

これらの特徴から急成長を遂げており、世界の市場規模は2022年に1,436億ドル(16兆319億円)まで達すると予想されています。

この記事では、SaaSについて解説し、そのビジネスモデルや特徴について詳しく解説します。

SaaSの開発はお任せください

SaaSの開発においては、早期リリースから継続的な改善を行うことが主流です。当社調べによると、一括請負で依頼したシステム開発の3分の1は成功しておらず、さらに6割の機能がリリースしても使われないため、余計なコストがかかることがあります。

一方、SaaSの月額制開発は一括請負の課題を解決し、柔軟に市場に合わせてサービスを成長させることができます。さらに、大手IT企業やスタートアップ出身者で構成されたWeb技術の専門家集団によるグロース面の支援まで実施中です。

ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

SaaS(Software as a Service)とは

SaaSとは

SaaS(Software as a Service)とは、クラウド上に用意されたソフトウェアを利用できるサービスのひとつです。読み方は、サース・サーズです。アカウントを用意すると、インターネットを経由してさまざまなサービスを利用できます。

SaaSを導入するとこれまで人間が行っていた仕事をシステムで自動化したり、時間を節約したり、生産性を上げたりできます。

SaaSの読み方は「サース」

SaaSの読み方は、「サース」や「サーズ」です。「サース」という発音は、英語の発音体系において比較的自然な形とされます。特に、「s」の後に続く「a」の音は、英語の単語やフレーズでよく使われているため、聞きなれた音として認識されることから広まったのではないでしょうか(諸説あり)。

ただし、言語や地域によっては、異なる発音が一般的になることもあります。そのため、「SaaS」を「サース」以外の発音で呼ぶこともありますが、一般的には「サース」という読み方が広く受け入れられています。

SaaSの特徴と選ばれる理由

SaaSは急成長を遂げており、世界の市場規模は2022年に1,436億ドル(16兆319億円)まで達すると予想されている分野です(経済産業省「デジタル産業に関する現状と課題」より)。

市場規模が成長を続けるほどSaaSが選ばれるのは、以下に挙げた4つの理由があるためです。

  • ネットがあればどこでも使える

  • 従量課金制でコストを抑えられる

  • 常に最新の状態を保てる

  • 成長モデルが定義されている

ネットがあればどこでも使える

SaaS(Software as a Service)は、インターネットに接続されたデバイスから、特別なソフトウェアをインストールまたはセットアップする必要なく、ブラウザを通じてアクセスできます

このシステムは、利用者にとって大変便利であり、利用者は、オフィスや自宅、カフェや公園などの場所を問わず、自分自身のデバイスからアクセスできます。また、SaaSは、セキュリティ面でも優れており、利用者のデータは、常に最新のセキュリティ技術によって保護されているのも利点です。

ビジネスモデルとしても美しい

SaaSのビジネスモデルは、顧客の成長に伴って自社も成長する美しいビジネスモデルと言えます。ベンダーは顧客と継続的に接点を持ち、得られたデータを分析して適切なサービスを提供できるようにするためです。

顧客がサービスを利用すると、何を・どのような手段で・なぜ利用したかなどのデータが得られます。そのデータに基づいて、新しいコンテンツの作成やサービスのアップデートに活かし、顧客ロイヤリティを高められます。

さらに、顧客は利用中に必要になった機能やサービスのためにプランをアップグレードすることがあります。その結果、新しいデータが得られ、サービスの改善につながります。

つまり、ベンダーと顧客に接点があることで、サービスを運用していく過程で自然に「ビジネスモデルとして美しく・理想的な形が形成される」わけです。

従量課金制でコストを抑えられる

SaaSは、従量課金制の料金体系を持っていることが一般的です。利用者は必要な機能や利用量に基づいて支払いを行うため、余計なコストをかけることなく、必要な機能だけを利用できます。また、インフラストラクチャやメンテナンスにかかるコストを削減できるため、経済的にも効果的です。

サブスクリプションで定期的にキャッシュが入る

SaaSは、サブスクリプションと相性が良いビジネスといえます。「物ではなくサービスを提供する」ことで定額課金してもらえる積み上げ型のビジネスだからです。

サブスクリプションモデルは、事業者が継続的に売り上げを得られるというメリットがあります。さらに、利用者にとってみると初期にかかるコストを抑えて利用できるため、新規ユーザーを獲得しやすいという利点もあるでしょう。

このように、SaaSのビジネスモデルは理想的であり、ビジネスを展開する上で魅力があると考えられるため、多くの支持を集めているものです。

常に最新の状態を保てる

SaaSは、提供元がソフトウェアの更新やメンテナンスを行ってくれるため、利用者はソフトウェアのアップデートやセキュリティのパッチ適用などを気にする必要がありません。つまり、利用者は自分でアップデートやパッチ適用を行う必要がなく、専門知識がなくても常に最新の機能やセキュリティ対策を実施できるわけです。

このため、利用者はソフトウェアに関する問題に時間を費やす必要がなくなり、ビジネスに集中できます。また、SaaSは常に最新のテクノロジーを採用しているため、利用者は常に最新のテクノロジーを利用できるのもメリットです。

成長モデルが定義されている

SaaSは、以下の4つのフェーズで成長モデルが確立され、段階的な成長が見込めます

  1. 自社ソリューションの適合を検討して、ビジネスプランを作成

  2. 有料顧客の獲得を開始して、市場ニーズをリサーチ

  3. 多くの顧客を獲得して、継続的なビジネスを展開

  4. 成長を続けながら次の展開を検討

理想的なのは、ARRを毎年「T2D3」と呼ばれる形で成長させるモデルです。3倍を表す「Triple」と2倍を表す「Double」の頭文字で、売上が毎年3倍→3倍→2倍→2倍→2倍→というように成長します。

T2D3によって、5年間で72倍まで成長させることは簡単ではありませんが、多くの企業で指針として事業計画を作成に使われています。また、成長判断のしやすさによってVC(ベンチャーキャピタル)等も投資しやすく、巨額の資金を集める仕組みが確立されているのも利点です。

このように、SaaSはある程度まで基準が定義されており、客観的に見てもビジネスモデルの良し悪しが判断しやすい魅力があります。

【SaaSの成長段階を表す主要指標】

用語

意味

ARR(Annual Recurring Revenue:年間経常収益)

毎年得られるすべての経常収益を示す

MRR(Monthly Recurring Revenue:月次経常収益)

毎月得られるすべての経常収益を示す計算方法は、平均収益×顧客総数サブスクリプション型のビジネスで使われる

チャーンレート(解約率)

顧客が提供されたサービスを解約する割合離脱率や退会率ともいわれる

LTV(Life Time Value:ライフタイムバリュー)

顧客から得られる継続的な収益の合計値企業に対して顧客がもたらす利益を表すLTVを高めるためにはロイヤリティ顧客の獲得が必要

CAC(Cost Per Acquisition:顧客獲得単価)

顧客を獲得するためにかかるコストビジネス全体の単価を表す際に使われる同様な意味の言葉として、CPAがある

SaaSとPaaSやIaaSなどの違い

SaaS PaaS IaaS 違い

SaaSとPaaSやIaaSなどの違いを、下記にわけて解説します。

  • PaaSとの違いは「インフラストラクチャー」

  • IaaSとの違いは「プラットフォーム」

  • XaaSとの違いは「具体的なサービスの種類や領域」

  • BaaSとの違いは「バックエンド機能や提供するサービスの対象」

  • MaaSとの違いは「交通や移動に関連するサービスの提供」

  • RaaSとの違いは「小売業に特化したサービスの提供」

PaaSとの違いは「インフラストラクチャー」

SaaSはソフトウェアを提供するのに対し、PaaS(パース)はそのソフトウェアを開発・実行するために必要な基盤を提供します。

PaaS(Platform as a Service)は、開発者がアプリケーションを作成するために必要なプラットフォームを提供するサービスです。ネットワーク、サーバー、OS、ミドルウェアなどのインフラストラクチャーを提供します。

【用語解説】

  • インフラストラクチャー:物理的・論理的な基盤や設備のこと

  • OS:オペレーティングシステム(Operating System)の略

IaaSとの違いは「プラットフォーム」

SaaSはソフトウェアを提供するのに対し、IaaS(アイアース)はそのソフトウェアを実行・管理するために必要なコンピューティング基盤を提供します。

IaaS(Infrastructure as a Service)は、ネットワーク、サーバー、ストレージ、仮想マシンなどの基本的なインフラストラクチャーを提供するサービスです。ユーザーは仮想環境を操作し、自分のアプリケーションやソフトウェアを実行するために必要なインフラストラクチャーを構築できます。

【用語解説】

  • コンピューティング基盤:情報技術システムの実行やデータ処理をサポートするためのハードウェア、ソフトウェア、およびネットワークの組み合わせ

XaaSとの違いは「具体的なサービスの種類や領域」

SaaSは具体的なサービスの一種であるのに対し、XaaS(ザース)はいろいろな種類のサービスを総称しています。

XaaS(X as a service)は、さまざまな種類のサービスを包括的に指す総称で、Xの部分には具体的なサービスの種類や領域が入ります。たとえば、SaaS(Software as a Service)はソフトウェアを指し、PaaS(Platform as a Service)はプラットフォームを指します。

【用語解説】

  • XaaS:XがSならSaaS、IならIaaSなど

BaaSとの違いは「バックエンド機能や提供するサービスの対象」

SaaSはエンドユーザー向けのソフトウェアを提供するのに対し、BaaS(バース)はモバイルアプリ開発者向けのバックエンドサービスを提供します。

BaaS(Backend as a Service)は、モバイルアプリケーションのバックエンド機能を提供するクラウドサービスです。BaaSは、開発者がモバイルアプリの開発に必要なサーバーサイドの機能を提供します。たとえば、ユーザー認証、データベース管理、ファイルストレージなどのバックエンド機能です。

【用語解説】

  • エンドユーザー:製品やサービスの最終的な利用者や顧客のこと

  • サーバーサイド:要求に応じて処理を行うサーバー側のコンピューターシステムや

  • フトウェアのこと

  • ユーザー認証:ユーザーの身元やアクセス権を確認してシステムへのログインを管理する機能

  • データベース管理:データの作成、格納、更新、削除などのデータベース操作を管理する機能

  • ファイルストレージ:ファイルやドキュメントの保存、管理、共有を行うためのデータストレージ機能

MaaSとの違いは「交通や移動に関連するサービスの提供」

SaaSはソフトウェアサービスであるのに対し、MaaS(マース)はさまざまな交通手段を統合し、ユーザーに移動の検索、予約、支払いなどを一括して提供する交通サービスです。

MaaS(Mobility as a Service)は、自動車や公共交通機関など、移動手段に関連する総合的なサービスを提供するものです。MaaSは、さまざまな交通手段を統合し、ユーザーに移動の検索、予約、支払いなどを一括して提供します。

MaaSプラットフォームでは、バス、電車、タクシー、カーシェアリングなど、さまざまな交通手段を利用して最適な経路を提案して、ユーザーが簡単に移動手段を選択できるようにするなどです。交通サービスの範囲を超えて、物流や決済サービスなど、広い領域にわたってサービス提供が拡大しています。

【用語解説】

  • プラットフォーム:ソフトウェアやアプリケーションが実行されるための基盤や環境を提供するシステムやフレームワークのこと

RaaSとの違いは「小売業に特化したサービスの提供」

SaaSはソフトウェアサービスであるのに対し、RaaS(ラース)は小売業界に特化したテクノロジーやツールを提供します。

RaaS(Retail as a Service)は、小売業に特化したサービスの提供を意味します。小売業者が開発した最先端のシステムやテクノロジーを、他の小売業者が汎用的に利用できるようにします。具体的には、体験型ストアや自動決済システム、在庫管理システムなどがRaaSの例です。

RaaSは小売業界に特化したサービスであり、小売業者がより効率的に業務を行い、顧客により良いサービスを提供するためのツールやソリューションを提供するものです。

【用語解説】

  • 小売業界:製品や商品を最終的な消費者に販売する業種であり、店舗やオンライン上での販売活動を行う商業の一部門

【関連記事】SaaS・PaaS・IaaSの違いは?具体例までプロが解説

SaaSとクラウド型・インストール型の違い

インターネット上にあるサービス形態には、大きくわけてクラウド型とインストール型があり、それぞれに違いがあります。

比較項目

クラウド型

インストール型

アクセスの方法

ブラウザを利用してツールにアクセスする

PCにソフトウェアをインストールする

デバイス

どのデバイスからでもアクセス可能

特定のPCからでなければアクセス不可

費用

初期設定費用+月額利用料導入コストが少ない

ソフトウェアの購入に費用がかかるスペックやPC環境の統一が必要。専門知識が必要な場合もある

バージョンアップ

自動で更新され、追加費用が必要ない

未対応の場合がある。バージョンアップに別途費用が必要なことも多い

バックアップ

契約内に含まれていることもある機器の準備が不要

手間や機器の費用がかかる

解約

解約コストが不要で容易にできる

アンインストールに手間がかかる

クラウドはインターネットからサービスを提供するため、デバイスや場所を選ばずに好きなところからアクセスできます。しかし、インストール型は自分のPCにソフトウェアを入れたうえで利用するため、一定のスペックや環境が求められるなど不便な点が多いです。

また、アップデートに伴うコストがかかり、情報システムの管理コストが高まるデメリットまでありました。こうした背景を受け、昨今では各種ツールにおいてクラウド型の採用が一般的になっています。

トレンドのSaaSにおいても、インストール型からクラウド型に置き換えられたものが多くなっている現状まであります。

DXとSaaSの関係性とは

SaaSは、DX(デジタルトランスフォーメーション)において不可欠な存在です。DXに必要なスピード対応を実現するため、SaaSを活用することが求められることがあるためです。

データの爆発的な増加やプラットフォームの変遷など、不確実・不透明な時代において、SaaSは常に最新のソフトを使えて導入コストも安く、どこからでもアクセスできるというメリットや親和性の高さがあります。

たとえば、ビジネスチャットサービスやプロジェクト管理ツール、勤怠管理システム、基幹業務システム(ERP)などが挙げられます。これらのサービスは、SaaSを活用することで、クラウド上で提供することができ、常に最新の機能を提供できるでしょう。

SaaSの作り方・開発方法

SaaS 選ぶ理由

SaaSサービスそのものを開発する方法について、以下の3つにわけて紹介します。

  • フルスクラッチで開発するしかない

  • SaaSで使われる開発言語

  • SaaSサービスを作り上げるための方法論

基本的にフルスクラッチで開発するしかない

「SaaSを開発するためのSaaS」がなく、基本的にはフルスクラッチでシステムを開発する必要があります。フルスクラッチによる開発には、既存のシステムを利用せずにシステムを開発することが含まれます。

フルスクラッチによる開発は、自社のニーズに合わせた柔軟なシステムを開発できます。そのため、自社のビジネスの流れに合わせやすく、不必要な機能が含まれることもありません

場合によっては、SaaSの開発に必要な機能を提供しているSaaSプラットフォームを利用することで、開発時間を短縮したり、開発コストを削減したりすることもできるでしょう。

SaaSの開発においてのフルスクラッチという選択は、自社に最適なシステムを構築するための最適な方法です。

SaaSで使われる開発言語

SaaSの開発では、主に以下のWeb系言語が使用されます。

言語名

特徴

代表的なフレームワーク

Ruby

シンプルな文法構造で効率的な開発が可能

Ruby on Rails

PHP

シンプルな記述と自由度が高いがセキュリティに注意が必要

Laravel, Phalcon, CakePHP

Python

シンプルでわかりやすい文法で効率的な開発が可能

Django, Bottle, Flask

JavaScript

ブラウザ上で動作し、豊富なライブラリとフレームワークが利用可能

AngularJS, Vue.js, jQuery

Java

JVMが入っているOSで動作し、堅牢性とセキュリティ性が高い

JSF, Spring Framework, PlayFramework, Apache Struts

TypeScript

JavaScriptの拡張言語で静的型付けが可能、大規模プロジェクトに適している

AngularJS, React, Vue.js

Rust

メモリー安全性が高くセキュリティ関連のエラーが少ない、将来性が期待されている

warp, yew, tauri

より詳しくは、下記のページをご覧ください。

【関連記事】SaaSの開発言語について各種サービスを含めてまとめてみた

SaaSサービスを作り上げるための方法論

SaaSサービスを立ち上げるために、開発現場での経験と観察をまとめた方法論というものが存在します。2012年に提唱され、いまでも利用されているため参考になるはずです。

I. コードベース

バージョン管理されているひとつのコードベースと複数のデプロイ

II. 依存関係

依存関係を明示的に宣言し分離する

III. 設定

設定を環境変数に格納する

IV. バックエンドサービス

バックエンドサービスをアタッチされたリソースとして扱う

V. ビルド、リリース、実行

ビルド、リリース、実行の3つのステージを厳密に分離する

VI. 流れ

アプリケーションをひとつもしくは複数のステートレスな流れとして実行する

VII. ポートバインディング

ポートバインディングを通してサービスを公開する

VIII. 並行性

流れモデルによってスケールアウトする

IX. 廃棄容易性

高速な起動とグレースフルシャットダウンで堅牢性を最大化する

X. 開発/本番一致

開発、ステージング、本番環境をできるだけ一致させた状態を保つ

XI. ログ

ログをイベントストリームとして扱う

XII. 管理流れ

管理タスクを1回限りの流れとして実行する

引用:The Twelve-Factor App

【関連記事】SaaSの開発工程とは?依頼する場合の流れまでプロが解説

SaaS開発の開発費用

企業でSaaSを導入する場合の開発費用

SaaSを構築する開発費用は、前述したフルスクラッチで行うと超初期版だとしても1千万円必要になります。さらに、追加改修を行う必要が出てくることもあるので、継続的に年間で数千万円ものランニングコストがかかります。

また、一括請負の場合は、2〜3倍のバッファを乗せるケースがあるため、予算はシステム開発会社によって異なります。こうした費用面から考えると、担当のエンジニアはスタート時の場合、外注でも問題ありません。

しかし、最終的に自社で開発を行うようにしていくのがベストです。そのため、社内にCTO(最高技術責任者)相当のエンジニアが1名以上必要になります。

当社の月額開発では、使用する従業員またはユーザーへの提供価値をベースに、定額で小さくはじめて徐々にグロースできます。エンジニアの意見を得ながらコストを抑えられるため、SaaSの導入にもおすすめです。

SaaSで開発されたサービスの例

SaaSで開発されたサービスの例は、下記が挙げられます。

  • ビジネスチャットサービス

  • Web会議ツール

  • プロジェクトやタスク管理ツール

  • オンライン上のストレージ

  • 基幹業務システム(ERP)

  • 営業プロセスの可視化ツール(SFA)

  • 顧客の情報の一元管理システム(CRM)

  • 会計システム

  • 勤怠管理システム

  • メールサービス

  • SNSサービス

  • クラウドツールサービス

  • グループウェアサービス

ビジネスチャットサービス

下記のビジネスチャットサービスは、仕事でコミュニケーションを円滑に行うために使われているSaaSで作られたツールです。

サービス名

特徴

Slack

メッセージのやり取りだけでなく、ファイルの共有やビデオ通話も可能

Microsoft Teams

Office 365と統合されており、ドキュメントの共有や共同編集が可能

ChatWork

チャットルームごとにタスク管理が可能で、ビジネスの進捗管理に便利

Web会議ツール

下記のWeb会議ツールは、遠隔地にいる人々との会議をオンラインで行うためのSaaSで作られたツールです。

サービス名

特徴

Zoom

多人数のビデオ通話が可能で、画面共有機能もある

Google Meet

Googleカレンダーと連携して、スケジュールの管理が容易

Webex

Ciscoが提供する安全性の高いWeb会議ツール

プロジェクトやタスク管理ツール

下記のプロジェクトやタスク管理ツールは、ビジネスの進捗管理やチームの協力を助けるためのSaaSで作られたツールです。

サービス名

特徴

Trello

カードとボードを使ったビジュアルなタスク管理が可能

Asana

タスクの詳細、担当者、期限などを一覧でき、プロジェクトの進捗を把握しやすい

JIRA

ソフトウェア開発に特化したタスク管理ツールで、課題追跡やバージョン管理が可能

オンライン上のストレージ

下記のオンラインストレージは、データをインターネット上に保存し、どこからでもアクセスできるSaaSで作られたサービスです。

サービス名

特徴

Google Drive

Googleアカウントを持っていれば無料で利用可能で、文書やスプレッドシートの共有、共同編集が可能

Dropbox

多くのアプリとの連携が可能で、自動的にバックアップを取れる

OneDrive

Microsoft 365と連携しており、Office文書の保存や共有が容易

基幹業務システム(ERP)

下記の基幹業務システム(ERP)は、企業の中心となる業務を一元的に管理するためのSaaSで作られたシステムです。

サービス名

特徴

SAP S/4HANA

多機能なソフトウェア(ERP)で、経理、販売、製造など多岐にわたる業務をカバー

Oracle ERP Cloud

金融、調達、プロジェクト管理などを一元化したクラウドERPサービス

Microsoft Dynamics 365

MicrosoftのクラウドERPで、他のMicrosoft製品との連携が容易

営業プロセスの可視化ツール(SFA)

下記のSFA(Sales Force Automation)は、営業活動を効率化するためのSaaSで作られたツールです。

サービス名

特徴

Salesforce

業界最大手で、豊富な機能とカスタマイズ性が特徴のツール群

HubSpot

CRMとの一体型SFAで、営業活動のトラッキングが可能

Zoho CRM

費用対効果が高く、小規模企業でも導入しやすい

顧客の情報の一元管理システム(CRM)

下記のCRMは、顧客との関係を管理するためのSaaSで作られたシステムです。

サービス名

特徴

Salesforce CRM

営業、マーケティング、サービスなどを一元管理

Zoho CRM

SFAと統合され、ユーザーフレンドリーなインターフェースが特徴

HubSpot CRM

マーケティング、営業、サービスの各部門で共有できる一元化した顧客情報を提供

会計システム

下記の会計システムは、経理業務を効率化するためのシステムです。

サービス名

特徴

QuickBooks

中小企業向けの会計ソフトで、財務報告、税務、給与計算などが可能

Xero

クラウド会計ソフトで、請求書管理、在庫管理、銀行取引の自動連携などが可能

Freee

日本のクラウド会計ソフトで、スマートフォンからの操作も可能

勤怠管理システム

下記の勤怠管理システムは、出勤・退勤時間や休暇などを管理するためのSaaSで作られたシステムです。

サービス名

特徴

King of Time

クラウド上での勤怠管理が可能で、スマートフォンからも利用できます。

ShiftWorks

シフト作成や勤怠管理を一元化して行うことができます。

TeamSpirit

タイムカードをデジタル化し、リモートワークでも勤怠管理が可能です。

メールサービス

下記のメールサービスは、インターネットを通じてメッセージを送受信するSaaSで作られたサービスです。

サービス名

特徴

Gmail

Googleが提供するメールサービスで、Googleアカウントを持っていれば無料で利用可能です。

Outlook

Microsoftが提供するメールサービスで、Office 365との連携が可能です。

Yahoo!メール

Yahoo!が提供するメールサービスで、大量のメールを無料で保存できます。

SNSサービス

下記のSNS(Social Networking Service)は、情報を共有したり交流したりするためのSaaSで作られたプラットフォームです。

サービス名

特徴

Facebook

世界最大のSNSで、友人との交流や情報共有が可能

Twitter

短文の投稿を共有するSNSで、リアルタイムの情報を得られる

Instagram

写真や動画を中心に共有するSNSで、ビジュアルコミュニケーションが特徴

クラウドツールサービス

クラウドツールサービスは、クラウド上で各種ツールを利用するためのSaaSで作られたサービスです。

サービス名

特徴

Google Workspace

メール、カレンダー、ドキュメント作成など、ビジネスに必要なツールを一元化して提供

Microsoft 365

Office製品群をクラウド上で提供し、どこからでもアクセスできる

Adobe Creative Cloud

Adobeのクリエイティブソフトウェア群(Photoshop、Illustratorなど)をクラウドから利用可能

グループウェアサービス

グループウェアは、組織内での情報共有や業務の効率化を図るためのSaaSで作られたシステムです。

サービス名

特徴

Cybozu Office

スケジュール管理、ファイル共有、掲示板など、多機能なサービスを提供

Microsoft Teams

チャット、ビデオ会議、共有ファイルの管理などを一元化

Slack

チーム内での情報共有を効率化するためのチャットツールで、他のツールとの連携が可能

実際にSaaSを使って構築されたサービスの事例

SaaS 事例

ここからは、3つの業務システムをサービス事例として挙げていきます。

  • SanSan

  • Freee

  • SmartHR

事例1.SanSan

SanSan

出典:Sansan - 法人向けクラウド名刺管理サービス

SanSanは、法人向けクラウド名刺管理サービスで、顧客情報をクラウド上で一元管理でき営業効率をアップします。

大きな特徴は、スマートフォンのアプリを使って名刺情報をデータとして読み取り、それを利用して顧客データを管理できます。

  • 名刺情報を共有化

  • 最新情報の受け取りを可能に

  • 社内で顧客の異動などの進捗をリアルタイムで共有

  • 外出先からも閲覧可能

  • 自社社員の名刺獲得データを可視化して評価や人事に利用

精度の高い顧客データを社内で簡単に共有できることにより、ビジネスチャンスを広げたり売り上げを向上させたりといった企業の発展につながるでしょう。

事例2.Freee

Freee

出典:クラウド会計ソフト freee会計

Freeeは、中小企業を対象に経理業務を効率化し、リアルタイムで自社の数字を把握できるサービスです。また、人事労務の給与計算や労務管理を大幅に効率化できます。

各種申告やマイナンバー管理もクラウド上で完結し、起業の際にも開業に必要な書類が簡単に作成できます。

これまでにも、クラウド型の会計ソフトは存在していました。しかしながら、Freeeは会計だけでなく業務の全体的な効率化を実現したことで多くの企業からの支持を集めました。

Freeeは簿記や経理の知識が無くても利用でき、税理士との連携も確立されている画期的なクラウドソフトです。

事例3.SamrtHR

SamrtHR

出典:SmartHR(スマートHR)

SmartHRは、従業員の情報を一元管理できるのが特徴です。多くの従業員が在籍している会社や細かく支社に分かれているような会社でも、問題なく効率的に労務管理ができます。

使いやすさが追及されており、従業員がスムーズに操作できる仕様で作られているので、作業が煩雑になることもありません。

  • 多くのデータを一元化できる

  • 必要なデータを取り出しやすい

  • 重要書類を手軽に作成できる

ペーパーレス化できる仕組みが整っているので、これまでよりスムーズに労務関連の業務を進められるでしょう。

企業がSaaSを導入するメリット・デメリット

企業でSaaSを導入するメリット・デメリット

SaaSは、インターネット環境があれば利用でき、業務効率化やコスト削減のために企業が導入するケースが増え続けています。

では、企業がSaaSを導入するメリットとデメリットは何があるのか、それぞれにわけて紹介します。

SaaSを導入するメリット

企業でSaaSを導入するメリットは、以下のとおりです。

  • ペーパーレス化できる

  • データ共有の利便性が向上する

  • 社員のコミュニケーションが活性化する

  • 顧客管理等の業務を効率化できる

  • 会計業務の負担を軽減できる

あくまで例ですが、どのような業務を効率化したり、コストを削減したりしたいのかを明確にしてからSaaSを導入します。なお、目的のサービスがない場合やオリジナルの社内システムを作る場合も、SaaSを使って新たに構築する方法が一般的です。

SaaSを導入するデメリット

企業がSaaSを導入するデメリットは、以下のとおりです。

  • システムが肥大化すると使い勝手が悪くなる

  • セキュリティリスクがある

  • ベンダーに依存するとサービスが継続できなくなる

  • 使い方の周知などのサポートが必要になる

いきなり多くの業務を効率化するために、多種多様な機能を持ったSaaSを導入すると使い勝手が低下します。そのため、小さく作って必要に応じて大きくするのがポイントです。

そうすると、使い方の周知といったサポートも最小限に抑えられます。

またセキュリティリスクはどのサービスにも常にあります。社内またはベンダーのどちらかに、セキュリティエンジニアを雇用したり、インフラエンジニアの雇用で保守・運用・対応などの業務が必要となるでしょう。

できれば、最終的には自社で保守・運用できるSaaSの構築をおすすめします。

SaaSの開発を成功させるコツ

SaaSを使った開発を成功させるためのコツは、以下の2つです。

  • インフラへ技術投資する

  • UI/UXにこだわる

インフラへ技術投資をする

SaaSを開発する際は、最初から設計にこだわり「インフラへの技術投資」をしておきます。顧客が大幅に増えるなど状況が変わった場合に、システムをスケールする必要があるためです。

  • サーバー障害が発生した対応をマニュアル化する

  • 負荷分散をしてサーバーダウンを防ぐ

  • ネットワークの管理・監視の体制作り

こうしたAWS等を利用したインフラの設計を重要視していないと、スケール段階になって問題が発生します。

インフラへの技術投資は必要経費と捉えて開発に臨むことをおすすめします。

【関連記事】プロがAWS運用代行の基本や依頼方法をまとめてみた

UI/UXにこだわる

ユーザーは、ツールの使いにくい課題をクリアし、使いやすくなったサービス・製品を期待しています。そのため、UI(User Interface)やUX(User Experience)を考慮した開発が大切です。

  • デザインの導入で可視化できる

  • 課題を早い段階で見つけられる

  • 直感的に分かりやすい機能を検討できる

  • 使いやすいUIの提案を依頼できる

そのため、SaaS開発の際には、見やすさや操作のわかりやすさ・サポートなどスムーズに利用できるデザインにコストをかけることも必要です。

実際に触れながら、そして顧客にも触れてもらいながら、フィードバックによって継続的な改善へ繋げていきます。

ユーザーが快適に利用できるように配慮しながら継続的に改善していくことが、SaaSの開発には不可欠です。デザインまでまとめて依頼できる開発会社の場合、余計な見積もりや流れを減らせるでしょう。

SaaSの開発体制と組織図の考え方

SaaS事業者の一般的な組織図は、以下の4つが挙げられます。

  • マーケティング(マーケ)

  • インサイドセールス(IS)

  • フィールドセールス(FS)

  • カスタマーサクセス(CS)

SaaSの開発体制には変化を求められる要素があります。市場や顧客の変化に対応するためにスケジュール調整や運用改善が必要です。KPIと目標の設定を行い、急な方針変更にも対応できるようにすることが重要です。

一方、開発体制を機能別にすると効率化が可能ですが、数と質のトレードオフや顧客への期待値設定ミスといった課題が生じます。これらの課題に対しては部署間の連携が必要であり、放置するとトラブルに発展する可能性があります。

要するに、SaaSの開発体制では変化に対応するための計画立案やKPIの設定が重要であり、機能別の組織においても連携を図る必要があるということです。詳しくは、下記ページをご覧ください。

【関連記事】SaaSの開発体制・組織図の考え方をまとめてみた

SaaSの立ち上げの参考になるメディア

SaaS立ち上げの参考になるメディア

この項目では、SaaSを自社で開発してリリースする際に参考にしておきたいメディアを3つ紹介します。

  • SaaSサーチ

  • ALL STAR SAAS BLOG

  • Saasスター卜アップ 創業者向けガイド

SaaSサーチ

SaaSの世界を探求するなら、「SaaSサーチ」は欠かせないリソースです。

このウェブマガジンは、多くのSaaSツールやソリューションを見つける助けとなります。専門家による洞察や詳細な比較を提供し、読者が賢明な選択を下せるよう支援します。

さらに、「SaaSサーチ」は、SaaSのモデルケースを学び、理解することが可能で、これにより読者はSaaSを始める際の方針を明確にすることができ、SaaSソリューションを探求する全ての人にとって、非常に価値のあるリソースとなるでしょう。

出典:SaaSサーチ

ALL STAR SAAS BLOG

「ALL STAR SAAS BLOG」は、SaaSの起業家やスタートアップに関わる人向けの情報を集めたメディアです。

  • エンジニア

  • カスタマーサクセス

  • キャリア

  • セールス

  • マネジメント

  • マーケティング

  • 仕事力アップ

  • 戦略

  • 採用

こうしたさまざまな角度から、SaaSについて理解を深められます。

また、ポッドキャストで実際にSaaSに携わっている人の話を聞くことができ、通勤中やスキマ時間で視聴できるのも魅力です。

さらに、最新のSaaS情報やブログ記事が届くメールマガジンを購読できますので、最新のビジネス情報を得るツールとしても価値があるメディアです。

出典:ALL STAR SAAS

Saasスター卜アップ 創業者向けガイド

「Saasスタートアップ 創業者向けガイド」は、SaaSのリーダーによるコンセプトや戦略、戦術がまとめられたガイドブックです。2017年に、Salesforce.com, Inc.のアメリカ本社で制作された「SaaS Startup Guide Vol.1」が日本語訳されたものです。

全11章から成り、以下の知っておきたい情報が詳しくまとめられています。

  • サブスクリプション経済

  • 市場開拓を成功させるコツ

  • 営業の分散化

  • 区分化戦略

  • CRMとコンテンツ

寄稿者には、SaaSビジネスで実績を積んできた多くの人たちが名を連ねています。

SaaSのスタートアップに関する情報がここまで凝縮されたバイブルとして、必ず目を通しておきたいメディアといえます。

出典:Saasスタートアップ創業ガイド

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