アジャイル開発は設計や実装によるトライアンドエラーを繰り返す特徴から、顧客の要望に柔軟に対応できるメリットがあります。しかし、アジャイル開発を行うシステム開発会社を探そうにも、何から始めたらわからないという声も少なくありません。そこで、本記事では最適なベンダーを探すポイントを解説したのち、アジャイル開発におすすめのベンダーを10社紹介します。【開発チームを探すならテックユニット】月額契約で貴社専属の開発チームをご用意し、アジャイル開発でプロジェクトを推進します。従来の開発スタイル(一括請負)の課題を解決し、テック部門をすぐに設立できるテックユニットは、新しいプロジェクトから既存システムの改修まで対応できます。下記のような方におすすめできるサービスです。お気軽にご相談ください。・開発リソースの確保に困っている方・企業の新規事業ご担当者様・保守運用を移管したい方・開発の引き継ぎを依頼したい方>>テックユニット(月額制アジャイル開発)の詳細はこちらアジャイル開発のベンダー契約には2種類あるアジャイル開発のベンダー契約には、一括請負契約と準委任契約の2種類があります。以下の表に、主な内容を示しました。項目一括請負契約準委任契約(月額開発等)コスト数百から数千万円月額39.8万円~目標システムの完成ユーザーへの価値提供バッファあり:2~3倍なしスケジュール要件定義ミニマム版のリリース損益分岐開発費が最初にコストとして発生し、回収までに数年必要売上を作り、開発費を賄うため損益分岐が早い納期の捉え方数か月後の納期にコミット週次で進捗を共有し、スケジュールも合わせて修正一括請負契約は、契約後の作業はすべて開発会社側に委ねる形となり、構築完了後の責任はすべて発注者が負います。固定の予算内で仕様が明確なプロジェクトに対応しやすいメリットがある反面、仕様変更にはコストがかかり、制作過程において発注者から進捗が見えにくいデメリットがあります。一方、準委任契約は一定の業務の実施を目的とする契約で、必ずしも成果物に対して報酬が支払われるわけではありません。仕様の明確なシステムはコストが高まるデメリットがありますが、小さくはじめて仕様変更ができ、バッファなくスケジュールも見える化できるメリットがあります。エンジニアのアドバイスでブラッシュアップできる中小規模のプロジェクトに向き、準委任契約の柔軟性は近年のユーザーニーズを満たしやすく、時代にマッチしているといえるでしょう。アジャイル開発を依頼するベンダーの選び方ベンダーを選ぶ際のポイントとして、以下の5つが挙げられます。元請け・自社開発が多いか確認する実績・得意分野を確認するシステムの運用保守対応力を確認するエンジニアのスキルを確認する複数のベンダーから見積をとって検討する元請け・自社開発が多いか確認するまず元請け・自社開発が多いか確認しましょう。システム業界は、ピラミッド構造になっています。規模が小さく下請けが多い会社は元請けのシステム設計を基にプログラミングを行い、システム設計のノウハウが蓄積しない傾向があります。また、元請けが多い大企業であっても、実際の開発は外注ということが少なくありません。元請けが多く、開発は自社で行っている、あるいは少なくとも外注は2次請けまでという体制をとっている開発会社が理想です。このような会社は、無駄な中間マージンがなく、コミュニケーションも十分にとれるため、低コストで期待した効果の高いシステム構築を行えるでしょう。実績・得意分野を確認するシステム会社は大企業や中小企業、フリーランスまで様々な規模が存在しますが、よいシステムができるかどうかは結局人によるのが実情です。大企業であればよいシステムができるわけではないので、得意分野や実績に注目し、自社に適した会社を選択するようにしましょう。開発会社の得意分野としては、医療系・金融系などの業界や、格安・アジャイル開発・PHP言語などの目的ごとに挙げられます。たとえ開発実績が豊富な会社でも、自社で作りたいシステムの開発が得意とは限らず、実績が多いので安心して依頼したら、想定していたものと違ったという声も少なくありません。またシステム開発は、その後のシステム運用・保守のサポートやアップデートの対応を依頼することも考えられ、長期の付き合いとなるケースもあります。開発したシステムが5年・10年近く使い続けることを想定すると、依頼先として開発会社全体の業績の安定性も重要事項といえるでしょう。システムの運用保守対応力を確認するシステム開発は完成して終わりではないので、その後のシステム運用や保守の対応力なども重要です。よい担当者・開発会社であれば納品をゴールにせず、システムを作った先のことまで考え、アドバイスしてくれます。必ずニーズがでてくるため、システムの運用・保守をどうやって行うか、開発段階で想定しておきましょう。【関連記事】【コスト削減】システム保守運用の費用相場は?抑え方と見積もりの内訳エンジニアのスキルを確認するよいシステムができるかどうかは、関わるエンジニアの力量に大きく依存します。いくら実績のある企業でも、相性の良くなかったり、経験の浅い人が担当になると期待するシステムができない場合が少なくありません。そのため、依頼する前に関わるエンジニアと話し、コミュニケーション能力や技術・知識、また信頼ができるかなどを見極める必要があります。また、実際に開発現場を見せてもらうのも有効な手段といえます。複数のベンダーから見積もりをとって検討する数多くのシステム開発会社が存在するため、自社に適したシステム開発会社を見つけるためには、まずは様々な情報源を使って広く浅くリサーチを行う必要があります。ただ相見積もりをする場合、一括見積もりを依頼すると会社が多すぎて比較するのに時間がかかり、結局価格だけで決めて失敗してしまうことも少なくありません。また相見積もりをする場合は、特徴の違いを比較しやすい3〜4社程度に絞り、相手に話を聞いてもらいやすいよう、予算規模・スケジュール・求める成果などをある程度明確にしておきましょう。アジャイル開発ができるベンダー10社アジャイル開発ができるベンダーを、以下で10社紹介します。NOVEL株式会社スパイスファクトリー株式会社株式会社アジャイルシステム開発サン・エム・システム株式会社株式会社アジャイル開発株式会社デジタルフォルン株式会Odd-e Japanアイレット株式会社株式会社アジルコア株式会社エイブリッジNOVEL株式会社NOVEL株式会社は、テックユニットと呼ばれる月額制アジャイルシステム開発サービスを提供。月額契約でシステム開発チームを構築し、スクリーニングを経たエンジニアが定期的にMTGをするため、良い緊張関係を保ちつつ成果にコミットできます。また、継続的にシステム開発・運用をするため、リリース後もサポートが受けられます。下記のような方におすすめできるサービスです。お気軽にご相談ください。・開発リソースの確保に困っている方・企業の新規事業ご担当者様・保守運用を移管したい方・開発の引き継ぎを依頼したい方スパイスファクトリー株式会社出典:スパイスファクトリー株式会社スパイスファクトリー株式会社は、段階に応じてプロジェクトに参加する人材を調整し、各自の強みを活かしたシステム開発が特徴です。アジャイル開発については月額定額制を実施し、システム導入後もマーケティング支援などのサポートなど柔軟な対応を行っています。株式会社アジャイルシステム開発出典:株式会社アジャイルシステム開発株式会社アジャイルシステム開発は、ユーザーの視点から開発体制を整え、幅広いニーズに応えるシステム開発を行います。システム開発に必要なハードウェア・ソフトウェア・ プログラム言語はメーカーを問わず、小規模な開発から大規模な汎用系システムまで対応します。>>テックユニット(月額制アジャイル開発)の詳細はこちらサン・エム・システム株式会社出典:サン・エム・システム株式会社サン・エム・システム株式会社は、金融や通信・流通・公共など業種業態を問わない多様な企業に対して、ITソリューションを提供しています。サーバやネットワークといったインフラと、直接的に業務効率化に用いるシステム開発の両面を担うため、ITのすべての分野に精通していると言えるかもしれません。株式会社アジャイル開発出典:株式会社アジャイル開発株式会社アジャイル開発は、システム・インテグレーションを通じて企業の業務支援を行うことを目標としています。そのため、システム開発だけでなく、運用を含めた一貫したサービスを受けることが可能です。>>テックユニット(月額制アジャイル開発)の詳細はこちら株式会社デジタルフォルン出典:株式会社デジタルフォルン株式会社デジタルフォルンは、コンサルティングや組み込みソフトウェアの開発、RPAツールの導入支援などさまざまな事業を展開しています。アジャイル開発の実績も多く、医療業や自治体・金融業など業種・ジャンルも問いません。株式会社Odd-e Japan出典:株式会社Odd-e Japan株式会社Odd-e Japanは、主に開発会社向けの研修やトレーニングを行い、アジャイル開発では企画から開発、運用保守まで総合的にサポートしています。顧客管理システムや経費精算システム・アンケート作成・集計システムなど、多数の開発実績を保有しているのは大きな強みでしょう。>>テックユニット(月額制アジャイル開発)の詳細はこちらアイレット株式会社出典:アイレット株式会社アイレット株式会社は、アジャイル開発のなかでも発注者を含めたチーム体制で開発を進めるスクラム開発を採用しており、大手企業における導入実績が多数あります。災害・避難情報メールに関するシステムや対話型災害情報流通基盤システムなどのスクラム開発実績も豊富です。株式会社アジルコア出典:株式会社アジルコア株式会社アジルコアは、アジャイル開発・ウォーターフォール開発のどちらの手法でも開発を手掛けており、医療業や流通業・金融業・旅行業などの幅広い業種に実績があります。また運用保守についても、10年以上にわたる運用・保守サービスの経験から、顧客のビジネスに応じてシステムの改良を提案できるでしょう。>>テックユニット(月額制アジャイル開発)の詳細はこちら株式会社エイブリッジ出典:株式会社エイブリッジ株式会社エイブリッジは、人材派遣をはじめとした様々な事業を展開しています。アジャイル開発の拠点をミャンマーに置き、日本国内での開発費用やエンジニア不足などの課題を解決しているのも特徴の1つでしょう。アジャイル開発ならNOVELへお任せください本記事ではアジャイル開発に最適なベンダーを探すポイントを解説し、おすすめのベンダーを10社紹介しました。アジャイル開発に限らず、システム開発会社を選定する際に重要なことは、自社が制作したいシステムの内容が明確であることです。そのうえで、依頼するシステム会社の強み・得意分野が合致していれば、よりよいシステムが作れるでしょう。システム会社に依頼することを期に、もう1度自社の制作したいシステムの内容を見直してもよいかもしれません。なお、開発チームの用意が間に合わない、アジャイル開発で構築したいものがあるといったご相談はぜひお気軽にお問い合わせください。