人工知能(AI)・生成AI

8つのAzure OpenAI Service導入事例から学ぶ効果的な活用法とは

最終更新日:

2025.4.8

8つのAzure OpenAI Service導入事例から学ぶ効果的な活用法とは

この記事に関連するお役立ち資料

AIを活用した業務自動化 事例BOOK

無料ダウンロード

  • 自社のニーズに合った生成AIの選び方がわからない

  • 導入後の具体的な活用方法が見えない

  • 他社の成功事例を参考にしたいが、情報が散在している

生成AIの導入は、多くの企業が試行錯誤を重ね、最適な活用法を模索している状態です。その中で、ChatGPTやOpenAIのサービスはよく取り上げられるものの、Azureのケースはあまり見かけないのが現状dセウ。

そこで今回は、Azure OpenAI Serviceの8つの導入事例を詳しく解説します。大手企業からスタートアップ、さらには教育機関や公共機関まで触れるため、ぜひ参考にしてください。

Azure OpenAI Serviceの企業の導入事例3選

まず、Azure OpenAI Serviceを企業が導入した事例を3つ紹介します。

  • 三菱商事株式会社

  • 株式会社すかいらーくホールディングス

  • 株式会社デンソー

三菱商事株式会社

三菱商事は、Azure OpenAI Serviceを用いた文書要約システムを全社的に導入し、社内の情報共有と意思決定プロセスを効率化しました(※1)。

業務における長文の報告書や議事録を生成AIが自動的に要約し、以下のような効果が得られています。

  1. 膨大な文書を短時間で把握できるようになった

  2. 重要ポイントを素早く抽出し、判断材料として活用

  3. 生成AIの活用ノウハウを全社で共有し、さらなる業務効率化につなげる

三菱商事の事例は、生成AIが大企業の業務プロセス改善に大きく貢献できることを示しています。特に、情報量の多い総合商社にとって、この手法は極めて有効です。

株式会社すかいらーくホールディングス

すかいらーくは、Azure OpenAI Serviceを用いてお菓子のパッケージ画像から賞味期限情報を自動抽出し、データベースに登録するシステムを構築しました(※2)。従来、人手で行っていた作業を生成AIが代替することで、業務効率が向上したのです。

この取り組みにより、作業時間の短縮、ヒューマンエラーの減少、リアルタイムでの在庫管理が可能になりました。すかいらーくの事例は、生成AIが食品業界の品質管理にも使えることを証明した好例です。

株式会社デンソー

デンソーは、Azure OpenAI Serviceを「頭脳」として活用し、人間との対話を通じて協働するロボットの開発に成功しました(※3)。生成AIの力により、人間の発話による指示を理解し、状況に応じて以下のような動作を自律的に判断します。

  1. 人間の多様な指示に対応可能

  2. プログラミング不要で新たな動作を追加可能

  3. GitHub Copilotを活用したコード生成

デンソーの事例は、生成AIが製造業におけるロボット開発の未来を描いたものなのかもしれません。AIだからこその利点を活かした使い方は、まだまだ多くあるでしょう。

企業の導入事例から学ぶ効率的な活用法

Azure OpenAI Serviceの導入事例から、効率的な活用法が見えてきます。

  • 情報をAIで扱いやすくする

  • 画像から何かを効率化する

  • AIそのものを既存のサービスに組み込む

などは、現在の業務からでも想像しやすい方法なのではないでしょうか。企業は自社の課題に合わせて、生成AIの活用方法を柔軟に検討してみることが、新たな発見のポイントです。


自社に最適な生成AI活用法を探るには、NOVEL株式会社のAIコンサルティングサービスをご利用ください。専門家が企業の課題に合わせた導入戦略を提案します。

スタートアップがAzure OpenAI Serviceを活用した事例3選

続いては、スタートアップがAzure OpenAI Serviceを活用した事例を、以下の3つ紹介します。

  • 株式会社LegalOn Technologies

  • 株式会社MILIZE

  • アクトレシピ株式会社

株式会社LegalOn Technologies

株式会社LegalOn Technologiesは、AI契約審査プラットフォーム「LegalForce」にAzure OpenAI ServiceのAPIを活用し、英文契約書の修正支援機能を実現しました(※4)。

項目

内容

英文契約書の自動レビュー

14類型に対応

英文契約書の和訳機能

オープンβ版を提供開始

「条文修正アシスト」機能

英文契約書に対応

この生成AI活用により、法務担当者や弁護士の英文契約書修正作業を効率化しています。グローバル化に伴う英文契約書審査需要の増加に対応し、業務効率と品質の両立を実現したのです。

株式会社MILIZE

AIとFintech分野でサービスを展開する株式会社MILIZEは、Azure OpenAI Serviceを活用して次世代金融アドバイスサービス「MiLiTALK(β版)」を提供開始しました(※5)。

このサービスは、ChatGPT 3.5の生成AIを基盤とし、LINEのトーク画面上でお金に関する質問に会話形式で回答します。Azure環境とOpenAIモジュールの活用によって、高い利便性と信頼性を実現した好例です。

アクトレシピ株式会社

アクトレシピ株式会社は、iPaaS「ActRecipe」に生成AIの機能を追加し、Azure OpenAI Serviceの独自データ学習を自動化しました(※6)。主なポイントは、以下の3つです。

  1. クラウドストレージとAzure OpenAI Serviceの連携

  2. 独自データの学習プロセスの自動化

  3. ノーコードでの生成AI活用環境の構築

この取り組みにより、企業は専門知識がなくても、自社のデータを活用した生成AIサービスを簡単に構築できるようになりました。アクトレシピの事例は、生成AIの導入障壁を下げ、中小企業でも高度なAI活用が可能であることを示したものだといえます。

スタートアップの導入事例から学ぶ効率的な活用法

スタートアップがAzure OpenAI Serviceを導入した事例から、生成AIが専門性の高い分野でも有効に機能し、顧客体験を向上できることがわかります。

  • 契約書の修正支援

  • アドバイスサービス

  • 独自データ学習の自動化

自社の強みを生かしつつ、生成AIを活用してサービスを生み出せるきっかけになるはずです。大切なのは、何をどのようにAIで実現するのかという観点となるでしょう。


スタートアップの事例から学んだ生成AIの活用法を自社に取り入れたい方へ。専門家によるコンサルティングで、効果的な導入をサポートします。

教育機関や公共機関のAzure OpenAI Service事例2選

Azure OpenAI Serviceの導入事例は、企業だけでなく教育機関や公共機関にも広がっています。以下に、教育と公共分野での2つの事例を紹介します。

  • 東京大学

  • 世田谷区

東京大学

東京大学は、UTokyoAccountを持つ構成員を対象に、Azure OpenAI Serviceした生成AIチャットサービスの実験的提供を開始しました(※7)。

具体的な特徴は、以下のとおりです。

  1. GPT-3.5やGPT-4を利用可能

  2. 情報セキュリティ教育の受講と多要素認証が必須

  3. 利用上限は月間2,000,000トークンまたは800,000トークン

  4. 機密情報の入力は禁止

この取り組みは、高等教育機関における生成AI活用の将来を見据えたものだといえます。とはいえ、現時点では授業や論文投稿での利用には注意だという点に留意してください。

世田谷区

世田谷区DX推進担当課は、MicrosoftAzureのクラウドサービスを活用し、わずか3か月でMicrosoftTeamsで対話可能な生成AIチャットボットを自社開発しました(※8)。

この生成AIチャットボットの特徴は、以下のとおりです。

  1. セキュリティ要件を満たした環境での構築

  2. 非エンジニアの区職員によるローコード開発

  3. QAチャットボットとICTサポート用チャットボットの提供

この取り組みにより、区職員の生産性が向上し、業務時間の削減効果が確認されました。世田谷区の事例は、公共機関でも生成AIを効果的に活用できることを示した好例です。

教育機関や公共機関の導入事例から学ぶ効率的な活用法

教育機関や公共機関の導入事例から、Azure OpenAI Serviceは、生成AIが教育や行政サービスの質を向上できるものだといえます。

  • 研究の支援や学習補助

  • サービスの品質向上

という観点に目を向けると、より広い視点から活用法を見出せるはずです。また、情報セキュリティ対策を徹底し、利用者への教育も行えるとより安全に扱えるでしょう。

企業がAzure OpenAI Serviceを導入する基本の流れ

企業がAzure OpenAI Serviceを導入する基本の流れは、以下のとおりです。

手順

項目

内容

1

要件定義とベンダー選定

ニーズを明確にし、ベンダーを選ぶ

2

契約とプロジェクト計画

ベンダーと契約し、計画を立てる

3

Azure環境の準備

Azure環境を整える

4

申請と設定

ベンダーが申請し、設定を行う

5

システム設計と開発

システムを設計・開発する

6

テストと最適化

テストを行い、最適化する

7

社内トレーニングと導入

従業員をトレーニングし、導入する

8

運用とサポート

運用とサポート体制を整える

主に、ベンダーが技術的な部分を担当し、企業は自社のビジネスニーズや運用方針の決定に集中できます。ベンダーの専門知識を活用することで、より効率的かつ効果的な導入が可能です。


専門家の知見を活用し、効率的な生成AI導入を実現しませんか?豊富な実績と経験を持つコンサルタントが、貴社のニーズに合わせた最適なソリューションを提案します。

事例から見る成功へのポイント

Azure OpenAI Serviceの導入事例から見る成功のポイントは、以下のとおりです。

項目

ポイント

目的設定

明確な目的を設定すること

導入アプローチ

小規模なテストから段階的に導入すること

セキュリティ

情報セキュリティ対策を徹底すること

社内協力

社内の理解と協力を得ること

このポイントを押さえることで、効果的な生成AI活用が可能です。なお、成功には社内でのガバナンスの構築や倫理への理解も不可欠です。不安な場合は、下記ページもご覧ください。

関連記事:AI倫理とは?重要視される理由とガイドラインの策定例を解説

まとめ

Azure OpenAI Serviceの導入事例から、顧客サポートの自動化、業務効率の向上、専門知識の提供など、その応用範囲は多岐にわたることがわかりました。成功のカギは、明確な目的設定、段階的な導入、セキュリティへの配慮という3つの観点です。

しかし、自社に最適な活用法を見出すには、各企業の独自の課題や目標に合わせたカスタマイズされたアプローチが必要となります。そこで、NOVEL株式会社では、AIコンサルティングサービスの提供をスタートしました。

専門家のサポートを受けることで、Azure OpenAI Serviceの潜在力を最大限に引き出し、競争力の向上につなげることができます。生成AIの導入を検討された場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

Azure OpenAI Serviceの導入事例に関するFAQ

Azure OpenAI Serviceを利用している企業は?

Azure OpenAI Serviceを活用している企業は、以下が挙げられます。

  • 三菱商事株式会社

  • 株式会社すかいらーくホールディングス

  • 株式会社デンソー

  • 株式会社LegalOn Technologies

  • 株式会社MILIZE

  • アクトレシピ株式会社

Azureを使っているパートナー企業は?

Azureを活用しているパートナー企業の例は、以下のとおりです。

  • ソフトバンク・テクノロジー

  • NTTコミュニケーションズ

  • 日立ソリューションズ

大手以外に、弊社もAzure OpenAI Serviceの構築に対応しています。

Azure AIの強みは何ですか?

Azure AIの強みは、高度なセキュリティ、柔軟なスケーラビリティ、豊富な機能統合にあります。企業のニーズに応じてカスタマイズ可能で、既存のシステムとの連携も簡単です。

【この記事の参考文献】

この記事に関連するお役立ち資料を無料ダウンロード

AIを活用した業務自動化 事例BOOK

AI技術を活用した社内業務効率化の基本から、実際の導入ステップまでをわかりやすく解説しています。

下記フォームにご記入下さい。(30秒)

氏名

*

貴社名

*

ご役職名

メールアドレス(企業ドメイン)

*

具体的なお悩みがあればご記入ください

テックユニットは、下記のような方におすすめできるサービスです。
お気軽にご相談ください。

・開発リソースの確保に困っている方
・企業の新規事業ご担当者様
・保守運用を移管したい方
・開発の引き継ぎを依頼したい方

おすすめの記事

関連する記事はこちら

無料あり!生成AI画像サイト・サービスまとめ

高品質な画像を短時間で生成することが困難デザイン・芸術・広告などのクリエイティブ業務で、新しいアイデアを生み出すことが難しい画像生成にかかる時間やコストが多いディープラーニングのアルゴリズムによって、AIは多様な画像を生成できます。AI生成画像の投稿・検索サイト一覧も紹介しており、これらを活用することで手軽に高品質な画像を生成できます。しかし、その豊富なサービスで何を選べば良いのか迷ってしまうこと

スーパー・小売業のAI/生成AI活用事例15選!導入するメリットやポイントを解説

小売業やスーパーの経営者の皆さん、AIの導入に興味はあるものの、具体的な活用方法や効果が見えづらく、踏み出せずにいませんか?あるいは、すでにAIを導入したものの、期待通りの成果が得られていないと感じている方もいるかもしれません。こうした悩みは、多くの企業が直面している課題。AIの実用方法は無限大とも言えますが、適切な活用方法を見つけることが成功のポイントです。特に導入しやすい生成AIは、小売業界で

薬機法をチェックできるAIツール7選|構築方法も解説

「薬機法(旧:薬事法)に違反していないか不安…」「広告チェックに時間がかかりすぎる…」このような悩みを抱えている方はいませんか?実際に、複雑な規制と膨大な広告文をチェックする作業は、多くの時間と労力を要します。本記事では、最新の薬機法チェックAIツールを7つ紹介するとともに、自社でツールを構築・運用する方法まで詳しく解説します。薬機法対策の負担を軽減し、安心して事業展開したい方は、ぜひ最後までご一

製造業のAI導入率は?導入状況から見る課題と対策

製造業界におけるAI導入が押し寄せる中、多くの企業が必要性を感じながらも、具体的な一歩を踏み出せずにいます。実際、その導入率は2021年時点で約14%にとどまっているのが現状です。このことから、「うちの会社にAIは必要なのか」「導入のコストに見合う効果はあるのか」といった疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。確かに、AIの導入には慎重な検討を要する事柄です。しかし、大企業を中心にAI導入・

AIが作り出す嘘?生成AIの「ハルシネーション」とは

生成AI技術の急速な発展により便利になりましたが、著作権侵害やフェイクニュースの拡散などの新たな課題も浮上しています。特に注目を集めているのが、「ハルシネーション」と呼ばれる現象です。AIが現実には存在しない情報を生成してしまうこの課題をどう捉え、対処すべきか頭を悩ませているのではないでしょうか。本記事では、ハルシネーションの本質、影響、そして対策について詳しく解説します。生成AIを効果的に活用す

Geminiとは?企業・法人が利用する方法と料金を詳しく解説

自社に最適なAIツールを探しているAIの活用方法がよくわからない導入コストや利用方法が気になるGeminiは、これまでのGoogleの自然言語処理技術を進化させた新しいAIアシスタントです。ChatGPTのような対話型のAIから、画像生成やデータ分析など、多様なタスクに対応しています。企業での活用事例も増えつつあり、ビジネスの生産性向上に役立つことが期待されています。ただ、具体的な機能や料金体系、

生成AIの種類一覧|モデルの例や具体的なサービスも紹介

AI技術の進化により、文章作成や画像生成、音楽制作など、様々な業務をAIが自動化できるようになってきました。しかし、膨大な種類の生成AIの中から、自社に最適なものを見つけるのは簡単ではありません。そこで今回は、生成AIの種類や特徴、具体的なサービス事例を徹底解説します。生成AIの活用で、業務の効率化やコスト削減、イノベーションの創出を実現できるはずです。ぜひ、この記事を参考に、自社にぴったりの生成

生成AIで発生した情報漏洩の事例5選|原因から対策まで解説

生成AIの導入を検討する中で、情報漏えいのリスクが懸念事項となっていることをご存知でしょうか。実際の調査では、企業の60%以上が生成AIによる情報漏えいを危惧し、社内の機密情報が流出したり、倫理的な問題を引き起こすリスクも指摘されています。そこで今回は、生成AIにおける情報漏えいの事例を5つ紹介し、その原因と対策について解説します。生成AIの導入を検討中の方は、ぜひ本記事をご一読ください。情報漏え

生成AIの導入が進むゼネコン業界の事例7選|現状と今後の課題とは

自社に適した生成AIの選び方が分からない生成AIの具体的な活用事例を知りたい導入に伴う課題や今後の展望が気になるゼネコン業界では、人手不足や建設プロジェクトの複雑化など、様々な課題に直面しています。この点、生成AIは新たな解決策として役立つと見聞きするものの、どのように活用できるのか、どのような事例があるのかなど、疑問は尽きないでしょう。そこで今回は、ゼネコン業界における生成AIの導入事例7選を紹

生成AIでRFP(提案依頼書)への回答を効率化!メリットと具体的な手順を解説

RFP(提案依頼書)の回答作成において、「時間がかかりすぎる」「ミスが心配」「もっと効率的に作成できないか」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。RFPには一定の形式や構造があり、テンプレートで作成できることから、生成AIとの相性の良さは抜群です。本記事では、生成AIを活用したRFP回答作成のメリットや具体的な手順、注意点までを詳しく解説します。作成や回答のプロセスを効率化し、品質

生成AIによる報告書の自動作成|選定基準や導入効果、注意点について

報告書で作成に時間がかかり、ミスの心配も付きまとう…そのような悩みを抱えていませんか?生成AIを活用すれば、作成時間の大幅短縮やコスト削減、さらには品質の向上まで実現可能です。本記事では、AIを使った報告書の自動作成について、そのメリットや具体的な方法、注意点まで詳しく解説します。効率的で質の高い報告書作成を目指す方は、ぜひ最後までご一読ください。弊社は文書作成業務に特化した生成AIソリューション

企業の生成AIにおけるビジネス・業務活用事例12選|ユースケースから学ぶ使い方

自社のニーズに最適な生成AIを見つけたい業務の効率化、コスト削減、イノベーションの促進などを達成したい生成AIの導入を検討しているが、具体的な活用方法がわからない生成AIは、企業の業務効率化やコスト削減、新しいサービスの創出など、様々な可能性を秘めています。しかし、どのように活用すれば良いかわからないという企業も多いのが現状です。そこで今回は、実際に企業が生成AIをどのように活用できるかを12個に