どういった使い方ができるのか分からないどのような料金設定があるのか知りたいどのようなアプリがあるのか分からないChatGPT(チャットGPT/チャットジーピーティー)は、Slack、Discord、LINEなどのメッセージアプリと連携することで、会話の要約、調査、文章作成などをサポートできます。ただし、APIキーの取得や各アプリの利用料金には注意が必要です。本記事では、ChatGPTと連携できるメッセージ・トークアプリについて解説し、Slack、Discord、LINEなどのメッセージアプリとの連携方法について紹介します。ChatGPTと連携できるメッセージ・トークアプリChatGPTと連携できるメッセージ・トークアプリには、下記が挙げられます。ChatGPT app for slackDiscord×ChatGPTLINEとAIチャットくんChatGPT app for Slack画像出典:https://openai.com/waitlist/slackSalesforceとOpenAIが共同で開発したChatGPT app for Slackは、企業の生産性向上を目的としています。このアプリはSlackプラットフォーム上で動作し、ChatGPTのAI技術を活用して会話の要約、調査、文章作成をサポートしてくれます。機能説明会話要約チャンネルやスレッドの内容をAIで迅速に把握調査ツール過去の成功事例や新規顧客開拓に関する情報を提供ライティング支援文章作成を効率化し、他の業務に時間を充てられるよう支援現在ベータ版であり、Slackのエコシステム内で動作します。アプリがアクセス可能なデータは、ChatGPTの言語モデルのトレーニングには使用されません、と明記されています。これにより、企業はデータの安全性を確保できます。OpenAIは長年にわたりSlackを使用しており、500万以上のメッセージを送信しています。また、170以上のSlackコネクトのチャンネルを開設し、70以上の連携アプリを活用しています。この深い関係性が、ChatGPT app for Slackの開発に寄与していると考えられます。ChatGPT app for Slackは、AIと人間のコミュニケーションをスムーズにするための有望なツールですSalesforceとOpenAIの共同開発により、このアプリは企業の業務効率化と生産性向上に大いに貢献する可能性があります。ChatGPT app for Slackの使い方・連携方法ChatGPT app for Slackを使用するには、OpenAI APIキーが必要です。このキーはOpenAIの公式サイトで取得でき、APIの使用にはトークンごとに料金がかかります。*メニュー選択:*Slackの左側にあるメニューから「その他」をクリックします。*App検索:*出てきたオプションから「App」を選択します。*Claude追加:*検索バーに「Claude」と入力し、出てきたアプリを追加します。*チャンネル指定:*任意のSlackチャンネルで「@Claude」と入力します。*API連携:*必要なAPIキーを入力し、Claudeと連携します。ソース: Slack公式ブログDiscord×ChatGPT画像出典:https://support.discord.com/hc/ja/articles/13066317497239-Clyde-Discord%E3%81%AEAI%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%88BotDiscordがOpenAIと提携し、ChatGPTの機能を統合することが発表されました。この連携によって生まれる新しいチャットボットは「Clyde」と名付けられ、実現可能な範囲でChatGPT機能を提供してくれます。機能説明情報検索「@Clyde 検索 [キーワード]」で関連情報を提供時間帯確認「@Clyde 時間 [ユーザー名]」で指定したユーザーの現地時間を教えてくれる会話要約「@Clyde 要約 [チャンネル名]」で指定したチャンネルの会話を要約してくれるClydeはユーザー名 "@Clyde" で呼び出せます。プライベートな会話中でも利用可能で、サーバー管理者が好ましくない場合は、機能をオフにすることもできます。Discordは、OpenAIのAIトレーニングのためにユーザーの情報を引き渡すことはないと明言しています。Clydeを使用するには、最初にオプトイン(自動参加)が必要です。提携には、AutoMod(自動コンテンツモデレーション機能)の強化も含まれています。AutoModは、不適切な内容を含むメッセージを事前に検出してブロックする機能です。機能説明Clyde情報検索や時間確認などをサポートAutoMod不適切な内容を含むメッセージを事前にブロックAutoModは今後、大規模言語モデルの使用により、サーバーのルールをより高度に解釈し、適用するようになる予定です。コミュニティ内の規範や通例に基づいて、ルールに反するユーザーを検出し、対処できるようになるとされています。ChatGPTとDiscordの使い方・連携方法まずは、Botの作成と設定が必要です。Discord Developer PortalにアクセスBot設定Discordの開発者ポータルにログインし、新しいBotを作成します。作成したBotの設定画面に移動し、「MESSAGE CONTENT INTENT」を有効にします。これにより、Botがメッセージ内容を解釈できるようになります。次に、Clyde(ChatGPTのDiscord版)の呼び出しを実施します。Clydeをサーバーに追加Clydeの呼び出しDiscordサーバーにClydeを追加します。その後、Discord内で「@Clyde」と入力してBotを呼び出します。これでClydeがアクティブになり、指定した機能を利用できます。各機能はClydeがアクティブな状態で、特定のコマンドを使用することでアクセスできます。ソース: Gadget GateLINEとAIチャットくん画像出典:https://page.line.me/295aqhjzAIチャットくんは、LINE上でChatGPTと同様の機能を提供するサービスです。使い慣れたLINEのインターフェースで、高度なAIチャット機能を体験できます。ChatGPTと同様の機能がLINE上で利用できるとのことです。これにより、以下のような用途が考えられます。機能説明会話要約LINEグループでの会話を効率的に要約情報検索LINE内で簡単に情報を検索文章作成支援LINEを使用している間に、文章やメッセージの作成を支援AIチャットくんに対する操作指示はできないとされています。これは、ユーザーが直接AIに命令を出す形式ではなく、あくまでサポートとして機能するものです。LINEは日本で非常に人気のあるコミュニケーションアプリなため、使い勝手を考えると利便性が高いと言えるでしょう。ChatGPTとLINE:AIチャットくんの使い方・連携方法LINE上でAIチャットくんのアカウントを検索し、友達追加します。これだけで簡単に利用できます。複雑な設定も、OpenAIへの登録、APIの取得も必要なく手軽に利用できるのがポイントです。ただし、自分専用のLINE BOTを作成してAIチャットくんとして使う場合には複雑な手順を踏む必要があるため注意してください。ソース: Picon IncChatGPTとSlack・Discord・LINEの料金ChatGPTとSlack・Discord・LINEの料金を、下記に分けて紹介します。ChatGPT app for Slackの料金Discord(Clyde)の料金LINE(AIチャットくん)の料金ChatGPT app for Slackの料金ChatGPT for Slackは現在ベータ版であり、料金設定はまだ公開されていません。しかし、通常このようなサービスではAPIの利用料金が基本となることが多いです。OpenAIがこのサービスの提供元であるため、APIの料金が主なコストとなる可能性が高いです。項目内容提供元OpenAI料金不明(API料金がかかる可能性あり)ベータ版はい公式情報確認リンクhttps://openai.com/waitlist/slackDiscord(Clyde)の料金DiscordのAIチャットボットであるClydeは、現在無料で利用することができます。ただし、Discord公式より、今後料金が発生する可能性もあると明言されています。Clydeの利用は無料ですが、将来的な料金変更が予告されている点には注意が必要です。項目内容提供元Discord料金現在無料(変更の可能性あり)公式情報確認リンクhttps://support.discord.com/hc/ja/articles/13066317497239-Clyde-DiscordのAIチャットBotLINE(AIチャットくん)の料金LINEのAIチャットくんは、月額980円または年額9,800円で利用することができます。年額プランを選ぶと、およそ2か月分の料金が割引されます。項目内容提供元LINE料金月額980円 or 年額9,800円公式情報確認リンクhttps://picon-inc.com/ai-chat【おまけ】ChatGPTを使ったLINEボットの作り方おまけとして、ChatGPTを使ったLINEボットの作り方を解説します。今回は、手軽に制作できるmakeを活用します。LINEの設定まずは、LINEのAPIを取得できるように設定します。makeのログインページにアクセスしてログインLINE DevelopersからLINE Messaging APIに必要なIDを作成LINE Developersのコンソールから新しいプロバイダーを作成チャネル設定を「Messaging API」に、必要な情報を入力し、設定を保存Messaging API設定でスマホなどで友達追加するためにQRコードを保存LINE Developers画面のMessaging API設定からアクセストークンを発行保存Makeの設定次に、makeの設定を行います。Create a new scenario(右上)のNew scenarioで新しいシナリオを作成+のボタンが出る、押して、LINEを選択Watch Eventsを選択してイベントを監視する設定を行うAdd欄を選択して必要となるWebhookを追加Webhoook nameに「hands-on」と入力Saveで設定を保存Connection(すぐしたの)Add欄を追加connectionも同様に「hands-on」と入力Tokenに、LINE Developers画面のMessaging API設定からアクセストークンを貼り付けSavesw設定を保存Copy address to clipboardでaddressコピーLINEとmakeの設定最後に、どちらも設定に必要な項目を埋めていきます。make、+ Add another moduleからHTTPモジュールACTIONSからMake a request<https://api.openai.com/v1/chat/completions>MethodはPOST表示された4項目に、上から順に以下を入力Content-Typeapplication/jsonAuthorizationBearer {OpenAIで発行したAPIキー}※{}は不要Body typeはRawContent typeはJSON (application/json)Request contentはgptの設定Parse responseにはYes先ほどの手順をおこない、確認make+ Add another moduleから、LINE欄のSend a Reply MessageConnectionにhands-on (hands-on)Reply Tokenに{{1.events[].replyToken}}Messages > item1 > TypeにTextMessages > item1 > Textに{{2.data.choices[].message.content}}LINE、Messaging API設定にある中腹のWebhook欄を編集し、Webhookのアドレスを貼り付けmake、Run Onceを押してmakeのシナリオを一度実行LINE Developers、Webhook設定の検証を押して、成功と出るのを確認Messaging API設定、webhookの利用をオンにしてWebhookを有効あとは、メッセージの送受信確認make、Run Onceのあと、友達追加した、作ったアカウントにテストメッセージを送ります。make、メッセージが来ていることを確認できれば完了です。ChatGPTとメッセージ・トークアプリに関するQ&Aメッセージ・トークアプリにChatGPTを組み込むことで、さまざまな便利な機能が利用可能になります。以下では、SlackとDiscordにおいてChatGPTがどのように活用されているのか、よくある質問とその回答を提供します。SlackのChatGPTはいつから?Clydeは何ができますか?SlackのChatGPTはいつから?SlackのChatGPTは2023年3月8日から導入されました。この日を境に、SlackユーザーはChatGPTの高度な対話能力を活用することができるようになりました。項目内容導入日2023年3月8日提供元OpenAI & SlackClydeは何ができますか?DiscordのAIチャットボット、Clydeは多機能であり、以下のようなタスクを行えます。機能説明情報検索外部検索サイト不要で、Clydeに直接問い合わせて情報取得が可能時間帯確認他ユーザーの現地時間を確認し、適切な時間でメッセージを送信会話要約大規模サーバーの会話流れを追いつけない場合、Clydeが要約して提供DiscordとClydeの使い方Clydeは、Discordのサーバーに招待して使用することができます。以下に、ClydeをDiscordに追加する手順を説明します。DiscordのWebサイトにアクセスし、ログイン左側のサイドバーから、サーバーに追加したいサーバーをクリックサーバーのメニューから、"Server Settings"を選択左側のメニューで、"Integrations"を選択"Create Webhook"ボタンをクリックWebhook名を入力し、"Create Webhook"をクリックWebhook URLをコピーして保存Clydeにメッセージを送信して、Webhook URLを送信ClydeがWebhookに接続されたことを確認手順に従って設定を行うことで、ClydeをDiscordで利用できます。AIチャットくんLINEの料金はいくらですか?AIチャットくんの利用には、月額980円または年額9,800円の料金がかかります。年額プランを選ぶと、およそ2か月分の料金が割引されます。また、AIチャットくんの利用には、LINEのアカウントが必要です。