クラウドファンディングサイトを作る際は、ASPとパッケージを組み合わせて開発を進めるのがおすすめです。自社のニーズに合わせて柔軟に対応しながらサイトを構築できるからです。この記事では、クラウドファンディングについての解説から作り方、注意点まで詳しく紹介します。ぜひ最後まで読んで、クラウドファンディングサイトの構築に動き出しましょう。クラウドファンディングサイトとは起業家によるアイデアや活動と、それに共感した投資家(支援者)をマッチングする『クラウドファンディング』のサイト。「群衆」という意味のクラウドと「資金調達」を意味するファンディングを組み合わせて新たなビジネスチャンスを掴む選択肢となります。こうしたクラウドファンディングは、インターネットの普及によってアメリカを中心に普及しました。国内で大まかにわけると、次の4つのタイプに分類できます。このように、クラウドファンディングサイトには目的の異なるさまざまなタイプがあるので、どのタイプにするか方向性を固めてから制作するようにしましょう。クラウドファンディングサイトの主な作り方独自のクラウドファンディングサイトを構築するためには、パッケージでの開発にスクラッチによる開発をプラスするのがおすすめです。この項目では、サイト制作で選ばれやすい次の3つの開発方法について解説していきます。パッケージ(ASP)で開発・構築するスクラッチで開発・構築するCMS(WordPress等)で開発・構築する①パッケージ(ASP)で開発・構築するパッケージでクラウドファンディングサイトを構築するメリットとして、一定の必須機能がはじめから用意されている点が挙げられます。ユーザー管理プロジェクト作成データの管理といった機能の実装にかかる時間を省き、開発期間を短くできて素早くサービスをリリースできます。また、パッケージを利用するとゼロからシステムを構築するより、費用を抑えて開発できるのもメリットです。しかし、パッケージを自由にカスタマイズできなければ差別化が難しくなります。オリジナリティを出すために、細かい部分までカスタマイズできるパッケージを選びましょう。②スクラッチで開発・構築する本格的にビジネスを展開するためにクラウドファンディングサイトを構築する場合、はじめからスクラッチによる開発をおすすめします。必要な機能をすべて備えたオリジナルのサイトを開発できるからです。また、ビジネスの成長と共に必要な機能が増える可能性は非常に高いです。こうした場合も、スクラッチ開発であれば対応できます。ただし、フレームワークを使わずにすべてゼロからフルスクラッチで開発を行う場合、エンジニアでない限り専門技術を保有する制作会社に委託する流れとなるでしょう。③CMS(WordPress等)で開発・構築するクラウドファンディングサイトの制作をCMSで実現する方法もあります。しかし、プラグインには限界があり、競合他社と差別するのも難しいです。もちろん、無料でサイトを構築できるCMSも存在します。しかし、必要な機能を追加していくうちに開発コストが大幅に増えて、パッケージやスクラッチと変わらない費用がかかる可能性は捨てきれません。こうした特徴から考えると、クラウドファンディングサイトの構築にCMSは向いていないといえるでしょう。クラウドファンディングサイトに必要な機能とはクラウドファンディングサイトを構築する場合、最低でも以下のような機能は備えておく必要があります。会員登録、ログイン機能検索・情報管理機能メニュー管理機能メルマガ配信機能お気に入り管理機能購入機能決済機能マイページ運営者管理画面起業家と投資家が、参加しやすい環境を整える必要があるからです。以下の表を参考に、それぞれの機能に関する理解を深めてください。他にも、目的によって必要になる機能はさまざまです。どのように利用してほしいかなど、ユーザーの目線でシミュレーションを重ねながら、漏れのないように必要な機能を検討しましょう。クラウドファンディングサイトを制作する流れクラウドファンディングを実際に制作する際は、以下のようなステップで進めます。要件定義・仕様・設計決定制作会社に伝える見積りや実現できることなどすり合わせ詳細な要件定義実装動作チェック・β版リリース要件定義・仕様・設計決定まずは、クラウドファンディングサイト構築の背景や目的を確認します。そのうえで目標と必要な行動を設定しましょう。その際、市場調査や競合サイトの調査、発注者の環境などを元に目標を達成できるか確認するのも大切です。また、要件定義と共に以下の仕様書も作成していきます。サイトの構築によって実現したいこと設定するサイト目標解決したい課題必要なページ・デザイン情報を整理しながら、イメージを共有できるように揃えておくのがおすすめです。さらに、クラウドファンディングサイトの目的を実現するための要望は、必ず設計書に盛り込みましょう。制作会社に伝える詳細なイメージが決まったら、それをすべて正確に制作会社へ伝えます。少しでも間違って伝わってしまうと、意図しないサイトが出来上がってしまうからです。正しく伝えるためには、サイト構築の目的を明確にしておくことが大切です。抽象的で曖昧な目的では、方向性が見えずに混乱を招くことになってしまいます。コンセプトが決まっていれば、合わせて伝えるようにしてください。ここまで伝えたら、あとは制作会社にまかせましょう。見積りや実現できることなどすり合わせサイト制作の見積もりを作成する際には、サイト制作にかかる期間×必要なエンジニアの人数(人月)で算出します。また、会社によって見積もりが極端に変わることは少ないので、相見積もりを取る際は2~3社に絞って依頼します。質のよい開発会社を選ぶポイントは、これまでの実績やエンジニアが保有する技術です。得意な分野での開発経験があるか似たような規模の開発経験はあるか開発会社の強みは何があるか依頼できる業務範囲は課題解決にマッチしているかマネジメントコストが増大しないかこうしたバックボーンや特徴を調べて、秀逸な開発会社を選べると安心です。詳細な要件定義制作会社が決定したら、より具体的な要件定義を作成していきます。見積もりを打診する際に伝えていた内容より、さらに踏み込んだ内容を伝えましょう。制作会社は全体像を把握し、それぞれの機能を細分化してまとめます。これを要件定義に表し、依頼者が考えている要求をすべて盛り込んで反映していきます。実装する機能開発スケジュールエンジニアの体制導入後の流れこれらの詳細な要件定義が完成したら、詳細設計を行います。実装詳細な設計書をもとにして、プログラムを作成していきます。ここまでの過程で細かく決めてきたことを、実現していく作業です。要件定義や詳細設計が顧客のニーズや目的に添った内容になっていれば、実装はスムーズに進むでしょう。依頼者は、実装のフェーズで進捗を確認する程度で、あとは待つだけです。実装の作業には、ビジュアル面を調整するフロントエンドとサーバーで動くプログラムを開発するバックエンド構築があります。サーバーの設定やセキュリティの設定、ドメインの設定なども行います。動作チェック・β版リリース実装が完了したら、テストを行っていきます。この段階で問題点が発見されたら速やかに修正を行います。多くの場合、希望に合わせて修正を行うことになるので、スケジュールを設定する際にテストと修正作業の時間を加えておいてください。テストが終了したら、β版をリリースします。実際に動作させてみないとわからないエラーやバグが見つかり、正常に利用できないケースまで想定して調整していきます。β版のリリースから安定してサービスを提供できるようになると、正式リリースです。クラウドソーシングのサイトを作る際に注意することクラウドファンディングサイトを制作する際には、いくつか気をつけるべき点があります。注目されている分野だけに、昨今では数多くの類似サイトが存在しているからです。以下の代表的な注意点を、ぜひ参考にしてください。差別化できるビジネスモデルを構築する明確なコンセプトを打ち出すUX/UIにこだわる差別化できるビジネスモデルを構築するまず、他サイトと差別化できるビジネスモデルを構築することが大切です。例えば、他サイトと同様に「ニーズが多い層」をターゲットとして設定してしまうと、激しい競争の中で埋もれてしまう可能性があります。可能であれば、思いきって広いターゲット層を狭めることも検討してみてください。特化することによって差別化を図ることも有効です。明確なコンセプトを打ち出すユーザーに利用するメリットが伝わりやすいような『明確なコンセプト』を打ち出すことも大切です。コンセプトが曖昧なまま運営をはじめてしまうと、起業家や投資家などが共通の認識を持つことなく利用し、うまくマッチングしない可能性が出てきてしまいます。結果として、利用者数が延びず運営を続けるのが難しい状況に追い込まれてしまうかもしれません。立ち上げの際には、必ずコンセプトを熟慮するようにしましょう。UX/UIにこだわるそして、クラウドファンディングサイトは『使いやすいUXやUI』が求められるサイトであることも認識しておきましょう。ユーザーにとってサイトの満足度は重要な役割を果たし、ストレスなく快適にサイトを利用できると長期的に利用してもらいやすいためです。しっかりとしたコンセプトと差別化ができ、使い勝手のよいサイトを構築できると、多くのユーザーに選ばれるサイトとして展開できるでしょう。クラウドファンディングサイトの構築はお任せくださいNOVELが提供するサービス「月額制受託開発」をぜひご利用ください。要件定義からサポートし、週次・隔週のミーティングで進捗の報告や仕様の変更などに対応できます。良い緊張関係を保ちつつ、スモールスタートから成果にコミットできる開発を実現できるのが当社の利点です。また、経験豊富なエンジニアがコンサルティングに入ることで、グロース面の手厚いサポートまで受けられます。興味がありましたら、まずは月額制受託開発のサービスページをご覧ください。【サービス紹介ページはこちら】