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マンダラートとは「曼荼羅」と「アート」の造語で、アイデアを整理したり、思考を深めたりする発想法の1つです。シンプルで使いやすいことから、様々なビジネスシーンでも活用されています。
この記事では、マンダラートについて以下の項目を挙げて解説します。


マンダラートは、ヒロ・アートディレクションズの代表取締役を務めている今泉浩晃氏が考案したことで知られています。基本的には紙と筆記用具があればできるので、思い立ったときすぐにはじめられます。
マス目にアイデアを書き込んでいくことで、自然にアイデア整理から発展までできるのが特徴です。
この項目では、マンダラートの基礎知識として以下2つの内容を解説します。
曼荼羅(マンダラ)とは
マトリックス法との違い
曼荼羅とは、仏教の世界観や悟りを視覚的に理解できるように描かれた絵画のことです。元々は、密教での修行に使うために描かれました。
ルーツは、古代のインドで土に描かれていた絵といわれています。日本では、4つの曼荼羅が存在します。
マンダラートと似ている発想法に、マトリックス法があります。共通点は、マス目にワードを入れる点です。
異なるのは縦と横にテーマを固定している点で、マトリックス法ではマス目の数も決まっていません。マンダラートのテーマは中央に設定されており、3×3=合計9つのマス目で固定されています。
マスの位置関係にこだわらないのがマンダラートで、縦と横の組み合わせから分析をおこなうのがマトリックス法です。
マンダラートは目標達成を目的としているのに対して、マトリックス法は問題解決が主な目的になります。シーンによって、適した発想法を選択しましょう。

マンダラートを実践する大まかな流れは、次のとおりです。
マス目を縦横3マス(合計9マス)で書く
中央のマス目に課題を書く
関連した語句を周りのマス目に書く
課題以外の8マスから1つ選んで次の課題にする
何度も繰り返す
縦に3マス横に3マスで合計9マスを書きます。手書きの他、エクセルやスプレッドシートも利用できます。
はじめて実施する場合、手書きのほうが脳の刺激になり、アイデアも出やすくなるでしょう。
次に、中心にあるマスに課題や達成したい目標を書いていきます。これから、新しいアイデアを考えるために必要なメインになるテーマです。メインテーマは、後から調整しても問題ありません。
メインになる課題が設定できたら、関連したワードを周りの8つのマス目に記入します。思いつくままに、派生するワードで埋めていきましょう。
9マスすべてが埋まったら、メインに設定した課題以外のワードの1つを選び別のマスで中心に設定します。
同様に、中心にあるワードに関連する言葉で周りの8マスを埋めます。
繰り返すことで、最終的には大きなマス目と小さなマス目の集合体になります。最終的に81マスが埋まった状態が、マンダラートの完成形です。
総合的に見ると、書き込んだすべてのワードが中心に設定した課題に関連しているのがわかるでしょう。

マンダラートは、アイデアを絞り出して目標達成を実現するために必要な要素を分析できる発想法です。この項目では、マンダラートの具体的なメリットを4つ挙げて解説します。
誰でも使いやすい
アイデアを短時間で増やせる
課題や思考を整理できる
知見を共有できる
マンダラートの初心者から上級者まで、誰でも使いやすいシンプルな構成はメリットの1つといえます。発想法に不慣れな人でも多角的に物事を考えられるため、目標を客観的に捉えられるようになるでしょう。
目標達成までのプロセスを可視化したり、情報を整理したりすることで、短時間で有効なアイデアを増やせるのもマンダラートの利点です。
ゼロから新しいアイデアを生み出すのは、多くの労力と時間がかかります。マンダラートを使えば、効率よく必要なアイデアが次々浮かんでくるでしょう。
マンダラートは、ワードを並べているだけでなく最終的には1つの図になります。そのため、メインの課題から思考までをきちんと整理できるのもメリットといえます。
さらに、抜け漏れを防止する効果も期待できます。
思いついたアイデアは、シートを見れば一目瞭然で共有できます。チームの新規事業では、大きなメリットといえるでしょう。
マンダラートを使って、自分の考えたことを共有したり、上司の知見が得られたりする点もメリットです。


マンダラートで注意すべきデメリットは、8つに分解できないワードもある点です。
中心に設定した課題に関連するワードが8つ以上あったり、満たない場合もあるでしょう。無理してすべてのマスを埋めるのではなく、適切な内容を選択すると効果が高まります。
ワードの選び方が難しい点から、初心者にはハードルが高くなりデメリットといえるでしょう。

マンダラートの効果を最大限に得るためには、いくつかのポイントがあります。この項目では、以下の3つのポイントを挙げて解説しますます。
できるだけ具体的にマス目を埋める
達成可能な目標まで続ける
グルーピングしてさらに活用する
マス目に記入するワードは、具体的なものを選びましょう。というのも、抽象度が高いほどシートが膨大になってしまうからです。
特に、関連するワードを書く際は具体性が必要です。目標を達成するためにはどのような行動が必要か、後で明確にわかるようなワード選びを心がけましょう。
最終的な目標は、定量的で達成可能な目標まで掘り下げるのも重要です。あまりにも大き過ぎる目標は、モチベーションを下げてしまいかねません。
できれば、達成までの期限が決められるように目標設定できると理想的です。
マンダラアートのマス目から、グルーピングするのもおすすめです。すべてのマス目に記入しているワードで、類似したものがないかをチェックしてください。
類似するワードが多いほど、重要な言葉といえます。グルーピングすれば、新たな思考や課題を発見したり、解決のきっかけになったりする可能性があります。
また、実際に行動する際の優先順位を把握できる点も、グルーピングが有効な理由といえるでしょう。

マンダラートを利用する際は、アプリを使うのも手です。昨今では、様々なマンダラートのアプリが開発されています。
この項目では、3つのおすすめアプリを使い方と合わせて紹介します。
【公式】MandalArt(マンダラート)
Nine Square(ナインスクエア)
マンダラチャート
【公式】MandalArtは、マンダラートの考案者である今泉浩晃氏が代表取締役を務める株式会社ヒロ・アートディレクションズによる公式アプリです。
ダウンロードしておけば、気がついたときにすぐマンダラートが作成できます。アプリで作成したマンダラートは、チームで共有したり後から確認したりといった使い方も可能です。
有料版では、9×9のマンダラートを俯瞰で確認できる機能やプレート・セルが自由に追加できる機能が利用できます。
MandalArtの使い方は、以下のとおりです。
周辺セルをタップして階層を作成する
セルをダブルタップして編集する
中心セルをタップして上の階層に戻る
この3つの操作ができれば、スムーズにマンダラートを作成できるでしょう。
MandalArtの特徴は、文字だけでなく画像も入れられる点です。場合によっては、画像の方がイメージしやすいこともあるので、状況に応じて使い分けてください。作成したマンダラートは、画像として確認できます。
Nine Squareは、株式会社マネプラが開発を行ったマンダラートのアプリです。マスをタップすれば入力できる、簡単なつくりが特徴です。
マンダラートはいくつも作れるので、目標を複数設定できます。
Nine Squareの使い方は、以下のとおりです。
一覧から選択して9マスを表示させる
マスをタップして文字を入力する
中央から遷移すると81マスが表示されて全体を確認できます。
マンダラチャートは、クローバ経営研究所と有限会社エム・ケー・インターナショナルによって開発されました。思考が整理しやすいように、直感的に操作できるのが特徴です。
マンダラチャートの使い方は、以下のとおりです。
シンプルに考えを整理する
全体を俯瞰で見て編集を行う
共有して思考を高める
スマートフォンだけでなく、パソコンでも編集できるのでビジネスシーンで使いやすいのも嬉しいポイントです。

メジャーリーガーとして活躍を続けている大谷翔平選手は、高校時代からマンダラートを活用していたことが知られています。
当時の目標としては、「ドラフト1位8球団からの指名」を掲げていました。そのために必要な行動として、以下のキーワードを挙げています。
体づくり
コントロール
キレ
メンタル
スピード160km/h
人間性
運
変化球
最終的な目標は大きな夢ですが、細分化した関連ワードは手が届く範囲の目標です。
マンダラートでは、周辺に設定した関連ワードを1つずつクリアして、最終的には目標の実現につながります。
マンダラートは、事業のアイデア整理から成功に導くための道筋としても利用できる思考法です。手軽にはじめられて取り組みやすいですが、行き詰ったときに初心者は迷いやすい点に注意が必要です。
この記事で紹介した使い方やアプリを参考に、取り組んでみてください。
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