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リグレッションテストとは?観点や方法・デグレーションとの違いを解説 

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リグレッションテストとは?観点や方法・デグレーションとの違いを解説 

最終更新日:

2025.4.8

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システム開発は複雑になるほど、改修を実施した際に不具合の発生リスクが高まります。そのため、改修内容に応じて、影響がでていないかをチェックするリグレッションテストの実施が求められます。

不具合を早期に検出できれば、リリース後の発覚による大きな手戻りを低減できるでしょう。

本記事では、リグレッションテストの観点や方法・デグレーションとの違いを解説します。

リグレッションテスト(回帰・退行テスト)の意味は?

リグレッションテスト(回帰・退行テスト)の意味は?

リグレッションテストは、プログラムの修正および変更によって発生した不具合を確認するテストのことです。「回帰検証」や「ノンデグレードテスト」、「退行テスト」と呼ばれることもあります。

システムのバージョンアップや修正を実施した際、他の機能にも影響が出ることでバグが発生する可能性があることから、大規模な修復となる前にリスクを低減する目的で実施されます。

とくに大規模なプログラムやシステムの開発では、各部分の関係も複雑になり、すべての影響を把握できないため、リグレッションテストが非常に重要です。

デグレーションとの違い

デグレーションは、修正および変更によって発生した影響を指します。「前のバージョンの方がよかったのではないか」という状態です。

この状態を調べるのがリグレッションテストの役割であり、双方が密接に関係しているものの、違う意味を持つ言葉となります。なお、デグレーションは、「デグレ」「デグレード」と呼ばれるのが一般的です。

リグレッションテストのやり方

リグレッションテストのやり方

リグレッションテストのやり方について、以下の2つのポイントがあります。

  • リグレッションテストはいつ行うか

  • リグレッションテストはどこまで行うか

リグレッションテストはいつ行うか

リグレッションテストは、以下のテスト後に実施されます。

  • 単体

  • 統合

  • 総合

各機能においてテストが実施されているものの、実際に導入してみなければ品質の低下に気付けないケースが意外に多く、リグレッションテストによって危険性を排除します。

デグレーションのリスクを最小限に抑えられるメリットがあるため、いずれのケースでも対応しておくと良いでしょう。

リグレッションテストはどこまで行うか

リグレッションテストは、すべてのテストで実行すると非常にコストがかかりますから、範囲を決めて行う方法が一般的です。影響がでている箇所を予想し、その範囲を絞り込むことで余計な工数や費用を抑えられます。

例えば、ステークホルダーと協議の上で優先順位をつけたり、よく他の機能と連携されているもの(呼び出しが多いもの)以外を除いたりするなどが挙げられます。

リグレッションテストを行う際のポイント

リグレッションテストを行う際のポイント

リグレッションテストを行う際のポイントとして、以下の3つが挙げられます。

  • 優先順位をつける

  • 繰り返して拡充する

  • リグレッションテストを自動化する

優先順位をつける

リグレッションテストで実施する範囲に、優先順位をつけておきます。具体的には、重要な機能やプロセスに問題がないかをベースに、必要な範囲を絞り込みます。

費用対効果を考えずに、安全性を重視するならフルリグレッションテスト(すべて対象とする)でも構いませんが、たとえばECシステムでは会員登録やログイン・商品選択から決済をメインに絞り込むといった形がよいでしょう。

繰り返して拡充する

リグレッションテストは、繰り返して拡充すると、信頼性を高められるものです。回数を重ねるごとに効果が実感できなくなるものの、その分だけデグレーションの発生率が下がっている証拠ともいえます。

必要に応じた回数に絞ることも大切ですが、許容できる回数までは繰り返しておくと安心です。

リグレッションテストを自動化する

リグレッションテストの自動化は、ツールの導入やテストプログラムを用意する手間こそあるものの、工数およびコストを削減できます。

一般的な指標として、3〜5回程度行う必要のあるテストは、自動化した方がコストがかからないといわれます。いずれの場合でも、早いタイミングでリグレッションテストが自動化できれば、テストの効率化やデグレの早期検出につながり、非常に大きなメリットがあるでしょう。

リグレッションテストを実行しないリスク

リグレッションテストを実行しないリスク

リグレッションテストを実行しないリスクとして、以下の2点が挙げられます。

  • 信頼性の低下

  • コストの増加

信頼性の低下

システムの規模や複雑性が増大しやすい傾向にある昨今、プログラム変更の影響範囲が見えにくくなり、デグレーションのリスクは常に存在しています。

リグレッションテストを行わないと、デグレーションを残したまま納品してしまうリスクがあります。

バグや動作不良によってシステムが正常に動かなくなると、顧客の業務に支障が生じ、重症の場合エンドユーザーとの取引が満足にできず多大な利益損失に発展し、取引停止につながりかねません。

システムの信頼性が損なわれれば、プロジェクト関係者だけでなくユーザーにまで影響が波及し、会社の信用問題に発展する恐れもはらんでいます。

コストの増加

ソフトウェアテストにおいて、不具合はなるべく早期検出した方が修正コストを抑えられ、検出が遅くなればそのコストは高くなる傾向があります。

そのためリグレッションテストを行わず、デグレーションの検出が遅れてしまうと、早期に検出した場合に比べて不具合の修正コストが大幅に増大してしまうことが少なくありません。

大規模な問題にも発展しかねず、相応のコストをかけてでもリグレッションテストを実施することが、結果的にリスクを抑えることにつながります。

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まとめ

まとめ

リグレッションテストは、システム改修に伴う影響を検知するためのテストであり、思わぬ動作不良や不具合を回避することを目的としています。

システム開発においてデグレーションは常に起き得るものであり、また大きなリスクにつながりかねません。顧客の信頼を失わないためにも、リグレッションテストを各テスト工程に組み込んでいくことは非常に重要です。

プロジェクトの計画段階からリグレッションテスト、その自動化までを見据えることが、プロジェクト運営やシステムのよりいっそうの安定化・品質の向上につながるといえるでしょう。

システム開発でお悩みのことがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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