近年流行りのプロトタイプ開発とは?特徴、メリット・デメリットを解説
・「プロトタイプ開発って何が良いの?」
・「どんなときに選べば良いのか気になる」
という疑問をお持ちではありませんか?
そこでこの記事ではそんなプロトタイプ開発を詳しく知りたいというお悩みを、
2年間、開発会社を経営していた経験から説明します。
具体的には
- プロトタイプ開発の目的と違い
- プロトタイプ開発のメリットやデメリット
- プロトタイプ開発がおすすめな人
の順番にご紹介していきます。
7分くらいで読めますし、プロトタイプ開発のイロハについてのよく分かる内容となっておりますので、ぜひ読んでみてください。
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プロトタイプ開発の目的
プロトタイプ開発の目的は、開発工数の効率化とリスクの削減です。
なぜなら、要件定義が定まっていない状態や、使用感を試してみないと利便性の確認が取れない可能性のあるプロジェクトでは、工数を効率化し、低いリスクで開発をするケースがあるためです。
例えば、プロトタイプ(試作品)を作らずにリリースした場合、不具合や動作不良を起こしてしまえば工程全てが無駄になってしまいます。
他にも、実際に使用感を確かめて利便性を確保する際、システム開発では仕様変更が必要になってしまう可能性があります。
そこで、開発工数の少ないプロトタイプ開発により、実際に使用感を確かめて、低いリスクで利便性やニーズに沿うものかを判断するわけです。
また、不具合や動作不良・仕様変更による修正にも柔軟に対応し、何度も繰り返していくことでより精度の高い製品に仕上げることもできます。
こうした背景から、プロトタイプ開発を選ぶ目的として、開発の効率化とリスクを最小限に抑えられるという点が重視されているわけです。
モックアップやMVP開発との違いとは?
プロトタイプ開発と合わせて、モックアップやMVP開発もシステム開発に欠かせない方法です。
いずれも、低コストでプロトタイプ(試作品)を作成し、使用感を確認できる点同じですが、見逃せない相違点があります。
- モックアップとは
- MVP開発とは
適切な開発方法を選ぶためにも、それぞれ確認しておきましょう。
モックアップとは
モックアップとは、「模型」という意味を持つ実際のビジュアル(見た目)を確認するために作られるものです。
プロトタイプを作成する前におこなう工程で、要件定義だけではわからないカラーの不自然さや見づらい部分などを発見できます。
しかし、ビジュアルだけを作るものですので、プロトタイプ開発で作られる試作品が持つ機能面での使用感を、モックアップで確認することはできません。
モックアップは、プロトタイプの作成前段階で、ビジュアルを確認するために作られるものということを覚えておきましょう。
MVP開発とは
MVP開発とは、使用感を確かめるために必要な最小限のプロトタイプ(Minimum Viable Product)を作る方法です。
低コストかつ短時間で、PDCAを実施し、仮説を検証するために有効な手段となります。
プロトタイプ開発と比較すると、素早い開発スピードを持ち、低コストで新規参入またはローンチを開始できます。費用と工数を最小限に抑えて、実際にシステムを公開することで、市場からユーザー動向を見ることができるわけです。
プロトタイプ開発は技術や機能面に対して評価するのに対し、MVP開発はマーケットへの価値を評価するために選ばれるなど「目的」で分けられることもあります。
対ユーザーなのか、対機能面なのかという判断軸を加味しながら、プロトタイプ開発またはMVP開発を選ぶと良いでしょう。
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プロトタイプ開発のメリット
プロトタイプ開発のメリットは、以下の3つがあります。
- コストを抑えられる
- 早い段階でサービスをリリースし検証できる
- システムの知見を貯めることができる
自社に適した方法なのか、判断する参考にしてみてください。
コストを抑えられる
プロトタイプ開発は、仕様変更や修正にかかる費用と時間を削減してコストを抑えられます。
例えば、ウォーターフォール開発による段階的なシステム開発だと、スケジュールを再度組み直し、修正が必要となった工程まで戻ることになります。
つまり、開発者との間で認識のズレや仕様変更により、大規模な修正が見つかると、時間と費用に大きなロスが発生するわけです。
ですが、プロトタイプ開発では、機能からビジュアルまで実際に低コストで作成し、使用感を確認できます。
そのため、仕様変更や修正による費用や時間コストを抑えて手堅く開発できる方法といえます。
早い段階でサービスをリリースし検証できる
プロトタイプを作成することで、初期段階でサービスをリリースし、ユーザーの反応やフィードバックを得られます。
実際に使ってもらうことでしかわからない課題や、具体的なイメージや使いやすさなどを調整できるわけです。
さらに、市場へ素早く参入することで、事業展開をスピーディにおこなえるのも大きな利点。正確にイメージを共有し、細かい仕様についても柔軟に決定できることで市場でも優位に動くことができるでしょう。
プロトタイプ開発の試作品を上手く活用し、実際に利用したユーザーから有効的なデータを得られるのは見逃せないポイントとなります。
システムの知見を貯めることができる
プロトタイプ開発によって、システムの知見を貯めることも可能です。
試作品の検証→修正→作成を繰り返して精度を高め、当初は想定していなかった知見を蓄積するなどです。
他にも、ユーザーのニーズを明確化し、機能面やビジュアル面の調整や、初期段階に起きやすいシステムの不具合の知見を貯められます。
さらに、観察・考察することで素早く乗り越え、安定したサービスやシステムの提供にも知見を昇華させていくこともできるでしょう。
プロトタイプ開発は、机上で進めるだけでは決して得られない、貴重な情報を得られるきっかけとなります。
プロトタイプ開発のデメリット
プロトタイプ開発は、高品質な製品開発を素早く進められる方法です。
しかし、デメリットといえる部分もあります。
- プロジェクトが長引き泥沼化する可能性がある
- 必要な機能がそろわない状態でリリースとなることがある
理解をした上で必要な場合を見極めましょう。
プロジェクトが長引き泥沼化する可能性がある
プロトタイプを作成することにより、開発期間が長期化してしまうこともあります。
例えば、ユーザーからの意見や使用感などの知見を活用し、検証するなかで当初よりも多くの要望が出てきてしまうことがあります。
そうすると、要望に答えきれないばかりか、実現不可能なオーダーが加わってしまう可能性もあり、プロジェクトが難航してしまうわけです。
さらには、満足できるほどの機能を追加できず、課題の解決や目標が達成できないことでプロジェクトが頓挫してしまう可能性も捨てきれません。
プロトタイプ開発は、素早く進められる反面、高い技術を求められるケースがあり、泥沼化してしまう可能性を持っています。
必要な機能がそろわない状態でリリースとなることがある
プロトタイプ開発は、試作品の段階からすでにリリースし、徐々に調節する方法のため機能がそろわない可能性が高いです。
基本的には必要な機能が備わった試作品で、発注者に検証してもらうことが必要です。しかしながら、状況によっては機能がそろわない状態で提出しなければいけないときもあるでしょう。
その場合、発注者からの要望がまとまらず進行の妨げになってしまうことがあります。
できるだけ機能をそろえた状態で試作品を作成できるよう、事前に余裕をもったスケジュールを組むなどの対策は必要でしょう。
プロトタイプ開発が向いているプロジェクト
不向きな状況でプロトタイプ開発をおこなうと、逆効となり知見が得られないだけでなく、リリースが遅くなることがあります。
では、どのような場合にプロトタイプ開発が向いているのかを考え、適した状況で選べるようにしておきましょう。
- 新規事業であり、前例がほとんどない場合
- 発注慣れをしていない場合
それぞれ確認してみてください。
新規事業であり、前例がほとんどない場合
プロトタイプ開発は、新規事業であり、前例がほとんどないケースに役立ちます。
なぜなら、まったく新しい製品やシステムを作るとき、プロトタイプで試作品を作成するとお互いが持つイメージを共有できるためです。
また、ユーザーが持つ意見や行動データなど、集められる知見を使って開発をすすめられます。
新しいシステムや製品開発をおこなう場合、初期段階では具体的な仕様が決まっていないことも多いでしょう。
プロトタイプ開発で、意見交換を頻繁におこなうことで、精度の高い製品に近づけながら新規事業でも安定性を持って開発できるわけです。
発注慣れをしていない場合
発注者が不慣れで、スムーズにコミュニケーションをとることが難しい場合にもプロトタイプ開発は役立ちます。
簡単な機能だけを作成し、リリースしたものを見ることができるので、多種多様なイメージができるので意見を伝えやすいからです。
プロトタイプからは、使用感や動作から細かい仕様がはっきりし、何を追加したら良いのかを明確化しやすくなります。
つまり、不慣れであっても、具体的に機能に何かを追加するといったとうに、具体的に依頼できるためプロジェクトを円滑に回すきっかけになります。
プロトタイプ開発は、こうした安定性やリスクヘッジにも優れていることで選びやすい手法ともいえるでしょう。
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まとめ:リスクを抑えたい方におすすめの手法
プロトタイプ開発は、製品開発の際に考えられるさまざまなリスクを最小限に抑えることができます。
特に、リリースした後の段階での大幅な修正や変更による時間と費用のロスを避けられることが大きいでしょう。
プロトタイプで詳細まで確認することができれば、徐々に良いものへと変わっていくはずです。
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