ラボ型開発とは?メリット・デメリット、具体的な座組について徹底解説

・「ラボ型開発やラボ契約って何?」
・「契約形態など詳しく知りたい」

という疑問をお持ちではありませんか?

そこでこの記事ではそんなラボ型開発について知りたいというお悩みを、
2年間、開発会社を経営していた経験から説明します。

具体的には

  • ラボ型開発について
  • メリットやデメリット
  • 発注先や向いているプロジェクト

の順番にご紹介していきます。

約10分くらいで読めますし、ラボ型開発についてのよく分かる内容となっておりますので、ぜひ読んでみてください。

目次

ラボ型開発とは

「ラボ型開発」または「ラボ契約」とは、特定のお客様専用の自社チームを社外に用意する契約形態を指します。

お客様専用の自社チームを社外(海外)に置くことで開発コストを下げ、リスクを抑えた開発が可能になります。

一定期間、特定のエンジニアを確保し、特定のプロジェクトを担当してもらうわけです。

期間ベースでの契約となるため、プロジェクトが終了しても、契約期間内であれば継続してエンジニアを確保することができます。

請負契約との違い

一般的に海外での開発は、「ラボ型開発」ではなく「請負契約」「請負型開発」と呼ばれます。

どちらも外部に業務を委託する点では共通していますが、4つの大きな違いがあるのです。

具体的に両者にどのような違いがあるのか、表にまとめました。

ラボ型開発請負契約
契約ベース期間プロジェクト
コスト安い
(期間内は追加料金なし)
高い
(追加料金がかかる)
開発期間中長期短期
仕様変更可能
(スムーズに依頼可能)
不可能
(新たに見積りが必要)
準備にかかる時間少ない多い

開発全体を見たときに、かかるコストはラボ型開発が圧倒的に安くなります。

請負契約では、プロジェクトベースでの契約となり、納品後に修正が必要になった場合、追加料金がかかるためです。

ラボ型開発は期間ベースでの契約であるため、期間内の修正や仕様変更の際は追加料金が発生しません。

開発期間は中長期と長めになりますが、仕様変更がスムーズで柔軟性も高いという点が魅力です。

ラボ型開発のメリット

ラボ型開発と請負開発の違いを確認してみると、ラボ型開発のほうがより優れていることが分かります。

さらにラボ型開発のメリットについて、詳しく見ていきましょう。

  1. コストを抑えられる
  2. 仕様変更に柔軟に対応できる
  3. 開発ノウハウを蓄積できる
  4. 実際に雇用するよりもリスクが低い

それでは、それぞれ詳しく紹介します。

コストを抑えられる

ラボ型開発と請負契約の違いの説明からも分かるように、ラボ型開発ではコストを抑えることが可能です。

海外にチームを置けば、社員雇用の手間と人件費が国内に比べ安くなります

厚生労働省の資料によると、賃金は正社員の給与を下回っており、年齢による変化も大きくないことがわかります。

なぜなら、海外のエンジニアは、国内のエンジニアとは違い、海外賃金ベースの人件費で採用できるためです。

さらに、特定期間の更新型契約となることが多く、仕様の途中変更や修正の際にもコストがかかりません

こうした背景から、プロジェクトのコストを抑え、リスクヘッジに資金を残しておくという方法もできるでしょう。

仕様変更に柔軟に対応できる

仕様変更に柔軟に対応できる点も、ラボ型開発の大きなメリットです。

請負契約では、初期の開発が完了した後に追加で開発をしたり仕様変更をしたりする場合、別途見積りを立て調整しなくてはなりません。

対してラボ型開発では、まるで自社の開発チームのように自由な指示出しが可能になります。

期間ベースの契約のため、期間が満了となるまでの間は、思い通りに仕様変更がおこなえるのです。

ラボ型開発とは、余計な手間もかからず、スムーズな開発が可能となる契約形態だと言えます。

開発ノウハウを蓄積できる

開発ノウハウを蓄積することができる点も、メリットの1つです。

請負契約では、完成品のみが納品されるため、ノウハウを蓄積することができません。

対してラボ型開発では、契約期間中は発注者・お客様の専属チームとして活動します。

そのためノウハウを蓄積しやすく、またノウハウが溜まれば溜まるほど、開発スピードが上がるのです。

請負契約とは異なり、期間中であれば優秀なエンジニアに仕事を割り当てることが可能になるため、よりノウハウを蓄積しやすくなります。

実際に雇用するよりもリスクが低い

ラボ型開発では、実際に人材を雇用するよりも低リスクで済むというメリットもあります。

日本では優秀なエンジニアが枯渇しているという現状から、例え優秀なエンジニアが見つかったとしても、採用にかかる費用は膨大です。

さらに、雇用は固定費となるため、そこまで人数をかけなくても良い場面があれば、採用した費用が無駄になりますので明らかに、リスクが高い行為といえます。

対してラボ型開発では、海外の優秀なエンジニアを固定費ではなく変動費で採用できるため人員の調整がしやすいです。

仮に人数をかけなくても良い場面があったとしても、無駄になることがない利点はラボ型開発の良い部分でしょう。

ラボ型開発のデメリット

ラボ型開発のメリットを見ると、良い点ばかりが目立つように感じられますよね。

しかし、デメリットと言える部分も存在しています。

具体的には、以下の3点です。

  1. コミュニケーションコストが高い
  2. 開発の質にばらつきがある
  3. 結果的にコストが高くなることも多い

それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。

コミュニケーションコストが高い

ラボ型開発では、海外にチームを置くことになるため、国内とは異なり不便な点が出ます

代表的なものは、コミュニケーションコストです。

もちろん、海外の優秀なエンジニアは、技術や知識、スキルは一流と言えます。

しかし、文化の違いや言語の違いがあるため、スムーズにコミュニケーションがとれるようにする必要があるのです。

具体的には、コミュニケーターの配置や、スキルのみならず言語や文化にも精通しているブリッジエンジニアを配置しなくてはなりません。

国内でのチームとは異なり、こうしたコミュニケーションコストが必要です。

開発の質にばらつきがある

ラボ型開発では、開発の質にバラつきができてしまう可能性も、デメリットとして挙げられます。

ラボ型開発は期間ベースの契約のため、期間内の開発を約束する形での契約となります。

そのため、高い信頼関係がなくては、意図的にエンジニアの質を落とされたり、質の悪い開発がおこなわれたりする可能性もあるのです。

また、もしかすると、「失敗しても期間内は仕事がある」というように捉えられてしまうと、雑な仕事をする人もいるかもしれません。

十分な信頼関係を前提とした契約形態のため、開発の質が保証されるわけではないのです。

結果的にコストが高くなることも多い

ラボ型開発は、コストが安くなるというメリットを挙げました。

しかし、期間内に常にエンジニアやメンバーを雇用している状態になるため、結果的にコストが高くなる可能性もあります。

あまり人員を割かなくてもいい場合でも、費用がかかります。

また、コミュニケーションコストのことを考えても、うまく人員配置や採用ができない場合、結果的にコストが高くなるのです。

仕様変更や修正に柔軟に対応できるとはいえ、一長一短の部分があることも覚えておかなくてはなりません。

ラボ型開発の発注先

ラボ型開発のメリット・デメリットを理解したうえで、ラボ型開発の発注先を見ていきましょう。

ラボ型開発をはじめとする海外にチームをもつ開発は、「オフショア開発」と言います。

今回紹介する発注先は、以下の4つです。

  1. ベトナムオフショアの特徴
  2. 中国オフショアの特徴
  3. ミャンマーオフショアの特徴
  4. ニアショアの特徴

それぞれ詳しく、特徴を紹介します。

ベトナムオフショアの特徴

ベトナムオフショア開発では、以下のような特徴が挙げられます。

  • 親日国である
  • 真面目なエンジニアが多い
  • 日本向けのオフショア開発に力を入れている
  • 時差があまりなくリアルタイムのやり取りが可能

ベトナムは親日国であるため、多くの場合、友好的にプロジェクトを進めることができます。

また、ベトナムには真面目に働くエンジニアが多く、質の低下についても心配する必要がありません。

ベトナムでは現在、日本向けのオフショア開発に力を入れて取り組んでいる背景があり、開発自体に積極的なエンジニアが多いという点もポイントです。

さらに、日本とベトナムの時差は2時間しかないため、ほぼリアルタイムでやり取りをおこなうことができます。

このような点から、スムーズにプロジェクトを進めることが可能と言えるでしょう。

中国オフショアの特徴

中国オフショア開発では、以下の点が特徴として挙げられます。

  • エンジニアの数が多い
  • スキル面ではやや劣る部分がある
  • 日本語が話せるエンジニアが多い
  • 幅広い開発案件に対応できる

中国では、毎年数十万という人たちが、エンジニアとして就職をしているため、たくさんのエンジニアがいます。

スキル面では、国内の人材と比べるとやや劣る点は懸念点といえますが、目まぐるしく進化している国であるため、スキルの低さはすぐにカバーされるでしょう。

また、中国には日本語が堪能なエンジニアが多いという特徴もあります。

コミュニケーションコストが低く済む可能性があるため、コストを気にする場合にはピッタリです。

また、中国オフショア開発の会社の多くが、対応できる開発案件に広い幅があります。

ソフトウェア開発やアプリ開発なども任せられるため、頼もしいです。

ミャンマーオフショアの特徴

ミャンマーオフショア開発の特徴としては、以下のような点があります。

  • 人件費が日本の5分の1で済む
  • 親日国である
  • 日本語を覚えるのが早い
  • 工数は増えやすい

ミャンマーでは、日本の約5分の1の人件費しかかかりません

ベトナム、フィリピンなどの同じ東南アジアの国よりも安くなるため、できるだけ費用をかけたくない場合にピッタリと言えます。

また、人件費が安いからといって優秀な人材がいないわけでもありません。

近年は優秀なエンジニアやプログラマーが、ミャンマーから排出されています。

さらに、ミャンマーは日本との歴史の中で、親日国であるという特徴もあります。

日本語とビルマ語の構造が似ているため、日本語を覚えるのも早く、コミュニケーションコストも比較的安くなるでしょう。

ただし、ITインフラがあまり整っていないこともあり、停電などが起きやすいです。

そのため、工数が増えてしまう可能性がある点には注意が必要と言えます。

ニアショアの特徴

ニアショア開発は、海外に拠点を置くオフショア開発とは異なり、地理的に近い場所に委託することを意味します。

ニアショア開発の特徴としては、以下のような点が挙げられます。

  • コミュニケーションコストがかからない
  • 国内生産なのでスムーズに進む
  • 日本人のため信頼関係を築きやすい
  • 国同士の関係に左右されない

ニアショア開発では、携わる人材が日本人です。

そのため、言語や文化の違いがなく、コミュニケーションコストがかかりません

国内生産のため時差もなく、スムーズにやり取りができる点もポイントです。

オフショア開発では必要になる信頼関係の構築も、日本人同士であるため築きやすいと言えます。

他国との関係悪化により業務に支障が出るケースもゼロのため、スムーズにプロジェクトを進めることが可能です。

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ラボ型開発はアジャイル型開発に向いているプロジェクト

ここまで、ラボ型開発のメリットやデメリット、発注先について紹介しました。

一長一短の部分があるなかで、ラボ型開発はアジャイル型の開発に向いているといえます。

アジャイルとは、「素早い」「俊敏な」という意味があります。

そして、アジャイル型の開発では、仕様の変更があることを前提にして、緻密に仕様を決めずに開発する方法です。

例えば、途中変更が多いプロジェクトを始めたい場合や、日々進化していくモバイル分野での開発をおこないたい場合が挙げられます。

そこでラボ型開発を選べば、人材を期間ベースの契約で募り、仕様の変更や修正などがあっても、期間内であれば追加料金なしで対応が可能となります。

そのため、仕様変更があることを前提として開発を開始できるアジャイル型の開発に向いているのです。

ただし、すでに作るべきものが決まっている、明確になっているというプロジェクトでは、ラボ型開発には不向きと言えるでしょう。

まとめ:新規サービスの立ち上げに向いている

ラボ型開発とは何か、請負契約との違い、メリット・デメリット、発注先などについて紹介しました。

ラボ型開発は、日本の優秀なエンジニア不足を解決できる契約形態であり、仕様変更や修正があることを前提として開発するプロジェクトに向いています。

特に、新規サービスの立ち上げにはとても相性がいい契約形態です。

新規サービスでは、サービスを立ち上げた後、ユーザーのフィードバックを受けて何度も改善や機能の追加をおこなわなくてはなりません。

請負契約では、途中の仕様変更や修正に手間や時間、費用がかかりますが、ラボ型契約では契約期間内であればスムーズに取り組めます

柔軟性に長けた契約形態であることから、新規サービスの立ち上げを検討している場合には、ラボ型契約を試してみてはいかがでしょうか。

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