システム保守運用費用の相場は?コストの抑え方も教えます

  • システム保守運用費用の相場が知りたい
  • そもそも保守運用とは何かを知りたい

という疑問をお持ちではありませんか?

そこでこの記事ではそんなシステムの保守運用費用についてのお悩みを、2年間、開発会社を経営していた経験から説明します。

具体的には

  • システムの保守運用とは
  • 内容と費用の相場
  • 失敗しないためのポイント

の順番にご紹介していきます。

5分くらいで読めますし、システムの運用費用についてのよく分かる内容となっておりますので、ぜひ読んでみてください。

目次

システムの保守運用とは

そもそも、システムの保守運用とはいったいなんでしょうか?

サービスを提供するためには、大きく分けて、システムを開発・導入し、それを維持していくというプロセスがあります

そのうち、システムの維持にあたるのが保守運用の業務です。

  • システムの障害を未然に防ぎ、また障害が発生してしまった際には速やかな復旧をおこなう(保守)
  • ルーティン業務によってシステムを日々とどこおりなく動かす(運用)

から成り立ちます。

どちらもサービスを安全に提供する上では欠かせない業務といえるでしょう。

新規事業やサービスを立ち上げるにあたって、システムの開発や導入とともにかならず押さえておきたいポイントが保守運用です。

なぜなら、保守運用はシステムをトラブルから守り、正常に働かせるために必要な業務だからです。

そして、外部に委託するならランニングコストまで考えて検討しなくてはなりません。

ここからは、システム保守運用の具体的な内容、外部委託における費用の相場、コストを抑える方法まで、ひとつずつ詳しく解説していきます。

システム保守運用の具体的な内容

では、システム保守運用の具体的な内容をみていきましょう。

システム保守運用の内容は、大きく分けると以下の3つに分けられます。

  1. ソフトウェア
  2. ハードウェア
  3. サービス委託

それぞれ、システム保守運用の内容が異なり、費用にも大きく影響します。

知らないうちに、余計な費用を請求されないようにするためにも、ぜひ参考にしてください。

ソフトウェアの場合

ソフトウェアとは、システムを動作させるために命令を出すためのコンピューター、またはプログラムのことです。

たとえば、OSではWindows・Macなどがソフトウェアに該当します。

また、表計算やワープロ、スマホのアプリもアプリケーション・ソフトと呼ばれて、ソフトウェアの1つとされるケースがあります。

こうしたソフトウェアの場合は、以下のようなシステム保守運用の内容が代表的です。

  • アプリケーション上のバグ発生時の対応
  • サーバートラブルによる通信障害などへの対応
  • その他運用におけるトラブル、問い合わせへの対応
  • 操作方法における問い合わせへの対応
  • ソフトウェア使用において起きるバグやトラブルへの対応

ソフトウェアのシステムを運用するうえで、必ず発生するのがバグやトラブルです。

それらが発生した際に、いち早く検知し、修正・対応をおこなうことで、サービスへの被害を最小限に止めることができます。

また、OSアップデートによって起きる不具合といったことにも対応します。

ハードウェアの場合

ハードウェアとは、「目に見える形のある用品」のことです。

システム開発では、パソコンやハードディスク、サーバーといったシステムに必要なパーツを指します。

ハードウェアの場合は、以下のようなシステム保守運用がおこなわれます。

  • ハードウェアの管理、故障対応
  • ネットワーク障害の対応
  • データの保持、バックアップ
  • セキュリティシステムの維持、アップデート
  • OSのアップデート

システム自体の維持の他にも、それを支えるPCやサーバーといったハードウェアの管理や、データの保持といった業務もシステム運用保守の範囲です。

故障やネットワーク障害が起きると、ソフトウェアの正常な動作を妨げてしまう可能性があります。

そのため、ハードウェアとソフトウェアのどちらにも対応できるように依頼するといったケースも出てくるでしょう。

サービス委託

サービス委託は、以下のような領域を運営体制に合わせて管理や施策を依頼する方法です。

  • ECサイト運営
  • コンテンツマーケティング
  • SEO対策
  • ヘルプデスク運営

システムの維持とはやや領域が異なりますが、サービスの実運用、マーケティング施策やヘルプデスク業務(お問い合わせ対応)などをあわせて委託することも可能です。

この分野に関しては、請負う会社によって提供する内容が異なるので、自社の運営体制に合わせて選ぶのが良いでしょう。

システム保守運用の費用目安

システム保守運用の内容がわかったところで、実際に外部委託するにあたっての費用をみていきましょう。

結論からお伝えすると『システム保守運用の費用目安は月に5〜20万円ほど』です。

システム開発費用の5〜15%が、年間のシステム運用費用の目安となるでしょう。

  • ソフトウェア・ハードウェア
  • サービス委託

2つに分けてそれぞれ、目安を紹介していきます。

無駄なコストが発生しないように、それぞれの領域に必要な予算を導き出す参考にしてください。

ソフトウェア・ハードウェアの保守運用の相場

ソフトウェア・ハードウェアは、以下のような内容に対して保守運用に費用がかかります

  • アプリケーション上のバグ発生時の対応
  • サーバートラブルによる通信障害などへの対応
  • その他運用におけるトラブル、問い合わせへの対応
  • 操作方法における問い合わせへの対応
  • ソフトウェア使用において起きるバグやトラブルへの対応
  • ハードウェアの管理、故障対応
  • ネットワーク障害の対応
  • データの保持、バックアップ
  • セキュリティシステムの維持、アップデート
  • OSのアップデート

そして、システム運用保守にかかる必要な年間費用の目安が、システム開発費用の5~15%程度です。

例えば、500万円かけて開発したシステムの保守運用には、年間で75万円、月あたりおよそ65,000円が相場、ということになります。

ほとんどの場合には、月5〜20万円ほどに収まると考えて良いでしょう。

なお、私の経験からすると『15%』というのがもっともポピュラーです。

ただし、システム自体の規模や求める業務の内容によっても費用は変化しますので、目安として予算を計算してみてください。

サービス委託の保守運用の相場

サービス全体の運用やマーケティング施策などを委託する場合には、上記の15%に加えてさらに費用がかかります。

作業内容や各社の提供するサービスによっても異なりますが、月あたり20〜50万円ほどと見積もるのが妥当なところでしょう。

また、ECサイトの運営を委託する場合には、売上・粗利のうち一定の%という契約になる場合もあるようです。

そのほかにも、委託する企業によって決められた金額がかかることになりますので、技術と依頼内容に合わせて比較し、適切な企業に委託することが求められます。

システム保守運用にかかる費用は見積もりしてもらうのがおすすめ

システム保守運用にかかる費用は、実際に見積もりをしてもらうのがおすすめです。

なぜなら、システムの内容や業務範囲によって細かく金額が異なり、その領域に対して本当に対応できるかは実績や知見・経験によって異なるためです。

システム保守運用にかかる費用が安くても、部分的な依頼しかできなければ自社の人的リソースを必要とします。

すべて安心して任せられるにしても、費用が高くてはランニングコストが長期的にかかることで負担となるでしょう。

システム保守運用にかかる費用を抑えたいなら、適切なシステム開発会社に見積もりをもらって検討するほうが、リサーチやコミニュケーションコストの削減につながります。

また、専門的な知識を持つ会社からの提案によって、現在のコストを削減できる施策も検討できるはずです。

もし、システム運用保守で、不明な点や改善したいことなどがありましたら、お気軽にジツゲン!へお問い合わせください。

ジツゲン!(NOVEL株式会社)では、保守運用の引き継ぎのご相談もお受けしております。

システム保守運用の費用から内容まで丁寧に説明させていただき、適切なソリューションを提案します。

現状の開発会社から切り替えを検討されている方は、ぜひご相談ください

システム保守運用にかかる費用を安く抑える方法

システム保守運用は重要だとわかってはいても、コストはできる限り抑えたいというのが正直なところ。

必要以上に負担を大きくしないために、委託におけるポイントを2つ紹介します。

  • 依頼内容を少なくする
  • フリーランス・副業のエンジニアに委託する

大切なのは、必要最低限の依頼に止めることでランニングコストを削減しながら、費用対効果を最大まで引き上げることです。

コストを下げて保守運用がうまくいかなければ、プロジェクトやシステムが停止してしまい『さらに大きなバグやトラブル』を引き起こします。

失敗しないためにも参考にし、保守運用費用を妥当な金額で依頼できるようにしましょう。

依頼内容を少なくする

1つ目のポイントが、システム保守運用で依頼する内容を必要最低限まで絞り込み少なくすることです。

当然、委託する業務の量によって費用は大きくなりますから、委託する部分と自社でカバーできる部分を明確化して、不要な依頼は避けるようにするわけです。

特に、サイトの運営、マーケティング施策、ヘルプデスクの運営といったサービス委託の内容に関しては、コストに大きく差が出る部分でもあります。

一般的な費用の目安である15%とは別にコストがかかってきますから、できる限り自社でまかなうのが効率的です。

もし、システム保守運用の内容をどこまで削れるのか悩んだら、委託前に相談しましょう。

丁寧に対応してもらえて、内容まで説明できるシステム開発会社なら、今後のスポット依頼までしやすく『長く付き合い』できるようになります。

システム保守運用費用をできるだけ抑えたいし、まだまだこれから事業を伸ばしたいという意思を伝えることで、多種多様な提案も受けられるメリットがあります。

フリーランス・副業に発注する

通常のシステム開発会社に委託するのではなく、フリーランスや副業のエンジニアに委託することで、中間コストを削減でき、費用を抑えられることもあります。

確かに、月額で契約するといつでも安心してシステムを運用でき、急なトラブルも迅速に対応できるメリットがあります。

しかし、安定したシステムの運用ができるなら、フリーランスや副業のエンジニアに依頼することで、必要になったときだけ費用を支払うだけで済むわけです。

ただしで、パッケージングされたサービスを提供する会社とは違い、要件定義や担当範囲など、つど細かなコミュニケーションをする必要があり、クオリティーも保証されている訳ではありません

そのため、スピード感やコミニュケーションコストがかかる点がデメリットです。

メリットばかりではありませんが、システム運用保守にかかる費用をできるだけ抑えたいなら検討してみるとよいでしょう。

システム保守運用の委託で失敗しないためには

システム保守運用の委託では、いくつか失敗しやすいパターンがあります。

あらかじめポイントを押さえておけば、トラブルを未然に防ぐことができますよ。

  • 開発実績・エンジニアのレベルを確認する
  • 積極的にコミニュケーションを取る
  • 一定期間ごとに費用を見直す

レベルの確認やコミニュケーションだけに限らず、見直しすることは非常に大切です。

開発実績・エンジニアのレベルを確認する

システム開発・保守運用の実績や担当するエンジニアのレベルといった情報は、事前に必ず確認するようにしましょう。

なぜなら、委託の際には、業務のクオリティーに信頼がおける会社・エンジニアかどうかが重要だからです。

たとえば、自社のシステム保守運用を委託しようとしたとき、実績がまったくない企業だと細かい説明からしなくてはなりません。

そうすると、説明に必要なコストに対して不安を抱き、自社で管理したほうが早いという結論に辿り着きかねないわけです。

多くの開発会社はサービスサイト上にそういった実績を掲載していますから、まずはその内容をチェックしましょう。

積極的にコミニュケーションを取る

システム運用保守を委託したら終わりではなく、開発会社やエンジニアとは積極的にコミュニケーションをとり、常に認識のすり合わせをすることが必要です。

なぜなら、委託内容が常に明確になっていれば、自社での業務との切り分けや将来的な内製化も可能になるためです。

不必要な部分まで委託したままだと、ランニングコストがずっとかかり続けることになります。

そのため、適切にコミニュケーションを取り入れて長期的にコストの削減につなげるアクションを取りましょう。

知らないうちにバグやトラブルが起きていて、対応できていなかったということも防げます。

依頼を続けるにあたり、信用できる開発会社なのかを見極める指針にもなるはずです。

システム運用保守だけを委託しているケースでも、積極的なコミニュケーションで認識と現状をアップデートしていきましょう。

一定期間ごとに費用を見直す

一定期間ごとにシステム運用保守の費用を見直すことも大切な要素です。

なぜなら、システム運用保守を繰り返しおこなうことで、安定した運用が可能と判断したときには自社リソースだけで対応できるケースが含まれるからです。

最初に委託したときは、費用対効果が非常に高く『安心してお任せできていた』という場合でも、1ヶ月、2ヶ月、半年、1年といったように時間が経過するごとに業務内容は変化していきます。

社内のリソースで補えるようになれば、また新たな施策のための資金として検討もできるでしょう。

一定期間ごとに費用を見直すことで、余計なコストをカットできるため『1つの指針』として定期的にコミニュケーションをとるようにしましょう。

【参考】システム運用保守で知っておきたい適正稼働率

委託の範囲が明確になっていないと、取りこぼしからトラブルが発生する恐れがありますし、コストに見合ったパフォーマンスかどうかを正確に振り返ることもできません。

複数のシステムやプラグイン、クラウドなどが連携して成り立っているケースもありますし、先ほどご紹介したソフトウェアとハードウェアの切り分けなども含めて委託しているはずです。

そのため、どこまでが委託の範囲なのか、具体的な対応の方法(作業の詳細、稼働時間など)はどのようなものかをあらかじめすり合わせておくことが重要です。

そして、適切に見直すためには『委託における稼働評価の指標を設定する』ことで、定期的にパフォーマンスを評価しましょう。

稼働率の項目内容
即答率:即答件数/相談件数迅速な回答が得られたかどうか
引受率:引受件数/相談件数どのくらい相談を引き受けてもらえるか
保守時間達成率:実績時間/見積時間事前の見積もりと実際で工数にどれくらいの差があるか
納期達成率:納期達成件数/引受件数納期がどの程度守られているか
一度で修正完了率:一度で修正完了した数/引受件数ミスや出戻りがどの程度発生しているか
修正箇所調査、修正、確認にかけた作業時間の比率保守作業の正確さがどの程度か
※稼働率の指標例(https://www.ipa.go.jp/about/jigyoseika/04fy-pro/chosa/srm/srm4.pdf

こうした適正稼働率を調べる指標を作成し、適切に見直していくことで『システム運用保守の費用を抑えられる』ようになります。

ジツゲン!(NOVEL株式会社)では、保守運用の引き継ぎのご相談もお受けしております。

現状の開発会社から切り替えを検討されている方は、ぜひご相談ください

まとめ

ここまで、システム保守運用について解説しました。いかがでしたでしょうか。

外部への委託による効率化と必要なコストの兼ね合いを見定め、費用対効果が大きいかどうかを判断するのが重要なポイントです。

一度自社システムの保守運用にどのくらいのコスト、人的リソースがかかるのか確認してみることをおすすめします。

そして、システム保守運用に適切なコストと人的リソースを見極めて、運用を進めていくようにしましょう。

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