タイのオフショア開発の評判やメリット・デメリットについて解説

  • タイをオフショア開発の委託先にするのは正解なの?
  • オフショア開発の委託先としてのタイの評価は高いの?

といった疑問をお持ちではありませんか?

この記事ではタイのエンジニアにオフショア開発を依頼するときに気になる情報を、2年間、開発会社を経営していた経験から説明します。

結論としては、タイにオフショア開発を発注するなら日本語ができるブリッジSEを立ててデザイン関連の仕事をメインに依頼するのがおすすめです。

コミュニケーションを上手く取ることができれば、コストパフォーマンスの高い仕事をしてもらえるからです。

本記事では下記について記載していきます。

  • タイでのオフショア開発の評判
  • タイにオフショア開発を依頼するメリット・デメリット
  • おすすめのオフショア開発会社

3分程度で読める記事ですので、ぜひタイへのオフショア開発を依頼する際の参考にしてみてください。

目次

タイでのオフショア開発の評判

タイには、日本がオフショア開発を委託しやすい環境が整っています

その理由の1つとして、日系の企業が1,733社(2020年時点)と数多く進出していることがあります。(日本貿易振興機構HP 「バンコク日本人商工会議所会員数」より)

在留邦人の数は、79,123人(2019年時点)に上ります。(外務省「海外在留邦人数踏査統計(令和2年版)より)

タイ語に精通した日本人のブリッジSEを探しやすいのも嬉しい点です。

また、タイでは2005年より国策としてBPOを推奨してきた背景があり、オフショア開発を受け入れやすい環境にあることも関係しています。

こうした中、既に多くの企業がタイへのオフショアを進めています。

  1. 優秀なデザイナーが多く良いデザインで出来上がった
  2. 英語が通じずコミュニケーションが取りづらかった

タイのオフショア開発からどのような印象を受けたのか、早速評判を見てみましょう。

優秀なデザイナーが多く良いデザインで出来上がった

タイのIT技術者は、他のオフショア対象国とは一線を画し、エンジニアやプログラマーよりもデザイナーの育成が進んでいます

タイ人は一般的に美意識が高い傾向にあり、美術系の大学が数多くあることが一因といわれています。

ホームページにおいて、デザインの良し悪しは非常に重要です。

タイにはセンスの良いデザイナーが数多く活躍しており、安い賃金でハイクオリティなデザインの作成が期待できます

これまでにない、画期的なデザインのホームページを作りたいとオフショアを利用した日本企業からは、期待以上の出来栄えに満足したという声が多く聞かれています。

ホームページ制作だけでなく、ゲーム会社からのデザイン制作やLINEのスタンプ作成などの委託も増加です。

イラストの制作にも定評があり、日本では単価の高い仕事でもクオリティを落とすことなく安く発注できると高い評価を得ています。

タイ人デザイナーのさらなる活躍が期待できますね。

英語が通じずコミュニケーションが取りづらかった

マイナスの評価として聞かれるのは、公用語であるタイ語でのコミュニケーションの取りにくさです。

都市部や観光地では英語が通じるところもありますが、大多数のタイ人はタイ語しか話せません。

委託内容の意図を正確に伝えることは、オフショア開発における肝です。

上手く伝わらないと、イメージとはまったく異なったデザインが上がってきてしまいます。

日本の会社が、直接タイのデザイン会社へ依頼をするとなると、英語ではなくタイ語で伝える必要があります。

そのため、思うように依頼内容が伝わらなくて困ってしまったという声が多いのです。

タイには在留邦人も多く、日本人のブリッジを探すのは比較的容易です。

タイへのオフショアを進める際は、日本人のブリッジデザイナーを合わせて採用すると良いでしょう

タイにオフショア開発を依頼する3つのメリット

オフショア開発をタイに依頼すると、以下のような3つのメリットがあります。

  1. 親日で日本人との相性が良い
  2. システム開発よりもデザインに強みがある
  3. インフラが整備されており安心して発注できる

タイならではの魅力を理解して、自社の依頼内容に合っていれば、オフショアを検討してみてください。

親日で日本人との相性が良い

微笑みの国とも呼ばれるように穏やかでのんびりしているのが、タイの国民性です。

これは、「大丈夫」「気にしないで」を意味する「マイペンライ」という言葉をタイ人が日常的によく使うことからもわかります。

おおらかな国民性は時間にルーズなところにも反映されているのが気になるところですが、うまくスケジュールをコントロールすることで補えるでしょう。

さらに、外務省のデータによる仏教徒が94%を占めていること、そして親日国でもあることも、日本人がコミュニケーションを取りやすい国である理由の1つです。

仏教の教えによって、他人への思いやりや人助けの精神が根付いている点も、オフショアの委託先として適しているといえます。

システム開発よりもデザインに強みがある

タイでは、国を挙げて優秀なデザイナーの育成に取り組んでいます

デザインやイラスト制作の仕事に従事する人の割合も、日本と比べて多い傾向です。

層が厚い分、優秀なデザイナーを多数確保することができるでしょう。

ですから、システム開発やプログラミングといった業務よりも、ホームページ制作やLINEスタンプの制作といった仕事の委託が向いています。

日本で優秀なデザイナーに発注をするとかなりの費用が必要になるので、費用を抑えてクオリティの高いデザインが期待できるのは大きなメリットですね

インフラが整備されており安心して発注できる

タイのインフラ整備は新興国の中でも比較的進んでいます

近年、タイ政府がデジタルエコノミー政策を打ち出し、デジタル経済社会省を再編するなど、国策としてデジタル化に力を注いでいるからです。

都市部では日本よりWi-fi環境が整っており、フリースポットも多数あります。

インターネット利用率も年々上昇を続けています。

タイの安定した通信回線は、オフショア委託をする上で重要な安心材料といえるでしょう。

タイにオフショア開発を依頼する3つのデメリット

タイへのオフショアの依頼にはデメリットもあります。

タイ国内のさまざまな事情により、必ずしも仕事を委託することが得策ではない場合もあるのです。

この項目では、タイにオフショア開発をする際に考えられるデメリットを3つ紹介していきます。

  1. エンジニア単価は他国よりも高い
  2. タイ国内でも人材不足となっている
  3. 政情がやや不安定

あくまで現時点でのデメリットになりますので、随時調べてから検討するようにしてくださいね。

エンジニア単価は他国よりも高い

タイは、急激な経済発展を遂げたことにより、人件費や物価も上昇しました。

経済発展の理由としては、政治的混乱が治まって景気が回復してきたことが一因と考えられます。

たとえば、2020年にタイ労働省が発表した日額最低賃金についてまとめたJETROによると、日額の最低賃金は313〜336バーツです。

1バーツは日本円にすると約3〜4円ですから、日額1,252〜1,344円ほど。

1ヶ月に20日働いたとすると「25,040〜26,880円」となり、カンボジアなど安価な地域と比べると5,000円ほど高くなります。

ですから、他の新興国と比較すると大きなコストカットにつながらない可能性があることを理解しておきましょう。

ただし、タイ人との仕事のしやすさや想定以上の仕上がりからは、支払った金額に見合った成果が得られます。

タイ国内でも人材不足となっている

タイでも優秀なエンジニアの確保が難しくなっており、人材不足が問題視されています。

少子高齢化の傾向にある国だからです。

タイ政府は産業構造の高度化を目指すために、多くのエンジニアの育成を考えています。

しかしながら、元々理工系の大学生が少ない傾向があるため難しい状況です。

ASEANの中でタイだけは高齢化が進んでいるといわれています。

これに対応するため、政府は日本と同様に女性や高齢者の就業率増加、外国人労働者の誘致に力を入れているのが現状です。

この傾向はしばらく続くだろうとみられています。

政情がやや不安定

タイでは、これまで何度か軍事クーデターが起きています。

2006年のタクシン元首相失脚後、タクシン首相派と反タクシン首相派の2派に分裂した派閥の対立が現在も続いているのです。

毎年のように軍事クーデターが繰り替えされており、今後も続く見通しです。

政治的不安が長く続く理由として、利権や王室の問題があるといわれています。

経済格差が非常に大きく、ごく少数の富裕層が国の財産の大部分を掌握しているのです。

これに反発する民衆のデモやクーデターは、改善されるまで終わることはないでしょう。

こうした情勢は、オフショア開発の委託先にも影響が及ぶことも考えられます。

タイへの委託を考える場合、こうしたリスクも考慮しないわけにはいきません。

おすすめのタイのオフショア開発会社3選

タイのオフショア開発会社は多数あります。

日経の企業もたくさんあるので、中でもおすすめの3社の日経オフショア開発会社を紹介します

  1. 株式会社 E-STAGE
  2. タイソフトウェアエンジニアリング株式会社
  3. System EXE

タイ語への不安なく、日本語で依頼ができるので安心です。

株式会社 E-STAGE

出典:https://www.e-stag-e.com/offshore/

タイの企業に向けてオープン系のシステム受託開発をおこなっている会社。

ホームページ制作やシステム開発、デジタルマーケティング事業をメインで請け負っています。

  • 英語が話せるエンジニアによるサポート
  • 日本語のブリッジSEがサポート
  • 日本人SEが設計からサポート

こうした3つのラボ型開発プランから自社に適した進め方が選べるので、言葉の壁で困ることはないでしょう。

会社名E-STAGE (THAILAND) CO.,LTD
所在地10/181 The Trendy Building, 23th Fl., Room 2304A, Soi Suhkumvit 13, Sukhumvit Rd. Kwaeng Klongtoey-Nua, Wattana Bangkok 10110.
代表者President Naoki kawaguchiManaging Director Tatsuhiko shimizu
電話番号公式サイトに記載なし
公式Webサイトhttps://www.e-stag-e.com/

タイソフトウェアエンジニアリング株式会社

出典:https://www.tse.in.th/index_jp.html

25年前から続くタイでシステム開発をおこなっている会社が、タイソフトウェアエンジニアリング株式会社です。

  • システム開発
  • EDPサポート
  • コンサルティング
  •  WEBサービス
  • パッケージソフトウェアの作成

といった内容を依頼することができます。

オムロンやダイキン、日立などの大企業との取引実績もあることから技術も十分に保有していることがわかります。

安定した開発ができているともいえるため、失敗したくないと考えるなら実績が豊富なタイソフトウェアエンジニアリング株式会社を検討してみると良いでしょう。

ちなみに、オフショア開発の他、日本企業とタイ企業の協業サポートや開発・保守のアウトソーシングなどを手掛けています。

会社名タイソフトウェアエンジニアリング株式会社
所在地No. 518/3 Maneeya Center North Building,6th Floor, Ploenchit Road, Lumpini, Patumwan, Bangkok 10330 Thailand.
代表者Katsuyuki Nagayama
電話番号02-652-0811-2
公式Webサイトhttps://www.tse.in.th/index_jp.html#intro

System EXE

出典:https://www.system-exe.co.jp/corporate/group/

タイの他、ベトナムやミャンマーといったアジア地域を中心に、海外進出を考えている企業をITによってサポートしている会社。

損保・生保、不動産、製造、医療といった幅広い分野におけるノウハウが充実しています。

直近の実績が、お知らせに表示されるようになっているため、依頼したい内容に近いものがあれば検討してみると良いでしょう。

随時、オンラインセミナーや展示会などがおこなわれているので、参加をして理解を深めることもできます。

会社名SYSTEMEXE VIETNAM COMPANY LIMITED
所在地2/F, E-Town 1, 364 Cong Hoa ST., Tan Binh Dist., Ho Chi Minh City, VIETNAMTEL:+84-28-3810-3385
代表者荻野 弘昭
電話番号+84-28-3810-3385
公式Webサイトhttps://www.system-exe.co.jp/

以上が、おすすめの3つのオフショア開発会社でした。

委託先選びの参考にしてみてください。

まとめ

タイへのオフショア開発について解説しました。

タイならではの特徴やメリット・デメリットについて理解が深まりましたでしょうか。

タイへのオフショア開発を考えるときは、

  • タイの国民性やIT事情、政治情勢を考慮する
  • システム開発よりデザイン系の仕事を依頼する
  • コストカットだけを目的に依頼しない
  • 日本語が話せるブリッジSEを探す

といったことを念頭において、検討すると良いでしょう。

この記事をタイへのオフショア開発を進めるきっかけにして、詳細なリサーチをはじめてみてください。

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