【脱・手入力】受注入力の自動化ガイド決定版!FAX・PDF注文書をAI-OCRとRPAで効率化する方法
最終更新日:
2025.10.31

監修者情報

岡田 徹
NOVEL株式会社 代表取締役
大阪大学在学中よりエンジニアとして活動し、複数のプロダクト立ち上げを経験。
2019年2月にNOVEL株式会社を設立。
2022年より生成AI領域に特化し、
AIライティングSaaS『SAKUBUN』(累計70万回利用・2万アカウント)を企画・開発。大手メディアや人材企業・出版企業への導入実績を持つ。
現在は中堅企業向けAIコンサルティングに注力し、製造業・小売業・金融機関など業種を問わず、生成AIの導入から定着までを一気通貫で支援している。
著書: 『2冊目に学ぶ ChatGPTプロンプト攻略術』(C&R研究所、2024年)
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「毎日、FAXやPDFで届く大量の注文書を手入力している」
「転記ミスが起こらないか、常に神経を使っている」
「月末の締め作業が受注入力に追われて終わらない」
卸売業や製造業、建設業など、BtoB取引を行う多くの企業で、このような「受注入力」の業務が大きな負担となっています。
手入力は時間がかかるだけでなく、ヒューマンエラーによるミスや、業務の属人化といった経営リスクにも直結します。
この記事では、なぜ今「受注入力の自動化」が必要なのか、そしてFAXやPDFの注文書をAI-OCRとRPAで効率化する具体的な方法、失敗しないシステムの選び方までを徹底解説します。
「受注入力は昔からやっている業務だから」と、手入力の非効率性を放置していないでしょうか。その手入力業務が、実は会社の成長を妨げる「5つの経営リスク」を引き起こしています。

「りんご3個、ぶどう5個」の注文を、手入力で「りんご5個、ぶどう3個」と打ち間違えてしまう。こうした単純なミスが、誤出荷や請求ミスにつながり、顧客の信用を大きく損なう可能性があります。
仮に5人の事務スタッフが毎日受注入力に追われている場合、福利厚生費なども含めると、その業務だけで年間2,000万円以上の人件費がかかっている計算になります。大規模な卸売業では、15人以上がこの業務に従事しているケースも少なくありません。
長年の経験で、複雑な注文書や取引先特有のルールを把握している「スーパーマン」のようなベテラン社員に業務が集中していませんか?
もしその担当者が退職してしまったら、業務は一気に停滞します。新しい担当者を採用し、ゼロから教育するには、採用コスト(数十万〜百万円)と教育コスト(数ヶ月)が二重にかかり、その間の業務品質も低下するリスクがあります。
受注入力という「作業」に時間を取られ、本来やるべき新しい取引先の開拓、仕入れ先の見直し、顧客サポートといった、会社の利益に直結する「コア業務」に時間を使えないのは、大きな機会損失です。
FAXで届いた注文書を一度すべて印刷し、それを見ながら入力し、確認のために赤ペンでチェック…。このプロセスでは、紙代、インク代、そしてファイリングの手間といった物理的なコストもかかり続けます。
「それなら、FAX自体をやめてしまえばいい」と考えるかもしれません。しかし、現実はそう簡単ではありません。
特に中小企業や昔ながらの町工場では、受発注の手段としてFAXが深く根付いています。

自社の都合で「明日からWeb発注システム(BtoB EC)でないと受け付けません」と一方的に通告すれば、取引先の半分が対応できず、結果として売上が25%減少する…といった事態も起こりかねません。
また、仮にBtoB ECを導入しても、今度は発注側が「取引先100社のために、100個のIDとパスワードを管理してログインしなければならない」という新たな手間を抱えることになり、敬遠される可能性もあります。
だからこそ、「取引先にFAXでの注文を続けてもらいながら、自社の入力業務だけを自動化する」というアプローチが現実的なのです。
では、具体的にどう自動化するのでしょうか。自動化には、技術の組み合わせによって3つのレベルが存在します。
まず最初のステップは、FAXやPDFといった「画像」でしかない注文書を、AI-OCR(光学的文字認識)技術を使って「テキストデータ」に変換することです。
近年のAI技術、特に生成AIの進化により、従来のOCRが苦手としていた手書きの文字や、枠外に書かれた「至急」といったメモ書きも、ある程度高い精度で認識できるようになってきています。
レベル1でテキスト化しただけでは、まだデータが点在している状態です。
次のステップとして、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を組み合わせます。RPAは、テキスト化されたデータを、人間が入力するのと同じように販売管理システム(基幹システム)の所定の欄に「自動で入力」するロボットです。
AI-OCR(目で読む)とRPA(手で入力する)を組み合わせることで、受注入力のプロセスを大幅に自動化できます。
最も高度なレベルが、AIによる「判断」の自動化です。これは、ベテラン担当者の頭の中にしかないノウハウをAIに学習させます。
表記ゆれ対応: 「りんご」「リンゴ」「林檎」を、すべて商品コード「A-001」に自動で紐付ける。
履歴参照: 「このお客さんはいつもこの商品を頼むから、型番が古くても新商品のことだろう」と、過去の取引履歴から推測・補正する。
このレベルに達すると、人間が介在する部分がほぼゼロになり、完全な自動化に近づきます。
受注入力自動化 3つのレベル比較表
レベル | 自動化の内容 | 人間の作業 | 主な技術 |
|---|---|---|---|
レベル1: テキスト化 | 注文書の文字を読み取る | システムへの転記は手動 | AI-OCR |
レベル2: 自動入力 | 読み取ったデータをシステムへ自動入力 | 読み取りミスや例外の確認・修正のみ | AI-OCR + RPA |
レベル3: 判断の自動化 | 表記ゆれや商品コードをAIが判断・補正 | ほぼ確認作業のみ | AI-OCR + RPA + 専用AIモデル |
「受注入力 自動化」で検索すると、多くのシステムが見つかります。しかし、どのシステムでも同じ結果が出るわけではありません。導入で失敗しないために、以下の4つのポイントを必ず確認してください。
多くのベンダーが「OCR精度99%」と謳っていますが、これはあくまで「綺麗な活字の帳票」での話です。
重要なのは、今あなたが実際に受け取っている「手書きの多い帳票」や「フォーマットがバラバラな帳票」で、どの程度の精度が出るかです。導入前に、実際の帳票でテスト(PoC)をさせてくれるかどうかが鍵となります。
これが最も重要なポイントです。
せっかくAI-OCRで読み取っても、自社の販売管理システムがそのデータを受け取る「口」(API連携やCSVインポート機能)がなければ、結局、テキストデータを見ながら再度手入力することになり、手間はほとんど変わりません。
「自社のシステムに合わせたCSV形式で出力できるか?」「API連携は可能か?」は必ず確認しましょう。
AI-OCRの精度が100%になることはありません。必ず「読み取りが怪しい箇所」や「AIが判断できなかった箇所」が発生します。
その際、担当者が修正作業を行う「確認画面」が使いやすいかは非常に重要です。
原本の画像のどこを読み取っているか、ハイライト表示されるか?
間違っていそうな箇所が赤く表示されるなど、アラート機能はあるか?
この使いやすさが、日々の運用効率を左右します。
受注入力の自動化は、システムを「パッと入れて終わり」ではありません。自社の業務フローや、業界特有の商慣習に合わせたカスタマイズが必ず必要になります。
その際に、営業担当者だけでなく、技術的な知識が豊富で、基幹システム連携までを理解しているサポート担当者が伴走してくれるかどうかは、プロジェクトの成否を分ける大きな要因となります。
ここまで解説した「受注入力の自動化」の課題と、選定のポイント。
それらをすべてクリアするために開発されたのが、当社の「AI受発注くん」です。
「AI受発注くん」は、FAXやPDFで届く注文書の転記作業を自動化するAIソリューションです。
独自のAI-OCRエンジンにより、これまで自動化が困難だった手書きの注文書や、斜めに送られてきたFAXも高い精度でテキスト化します。
「自動化レベル3」で解説した、ベテランのノウハウをAIが学習。
「(株)〇〇」と「株式会社〇〇」、「りんご」と「リンゴ」などを、貴社のマスターデータと照合し、自動で「正式名称」に正規化します。
導入失敗の最大の原因である「システム連携」も万全です。
現在お使いの販売管理システムや基幹システムが取り込めるCSV形式に、柔軟にカスタマイズして出力できます。API連携にも対応しており、転記作業を完全にゼロにします。
導入効果は?
「AI受発注くん」を導入した企業の98%が業務効率化の効果を実感しており、
中には、
「5人がかりだった入力作業が1人になり、処理時間が90%削減できた」
「目視と手入力による転記ミスがゼロになった」
「年間で200万円以上の人件費削減につながった」
といった具体的な成果が上がっています。
「受注入力」という日々の“痛み”を、サプリメントのような対症療法(ダブルチェックなど)でごまかすのはもう終わりにしませんか?
「AI受発注くん」は、その痛みを根本から取り除く「痛み止め」です。
まずは、貴社の注文書がどれだけ自動化できるか、無料の資料請求・デモからお気軽にご相談ください。
自動化への第一歩は、「スモールスタート」です。
まずは、現在お使いの注文書(特に手書きが乱雑なものや、複雑なもの)を数パターン用意し、私たちのような専門ベンダーに「どの程度の精度で読み取れるか」をテストしてもらうことから始めましょう。
もしかしたら、想像以上に簡単に自動化できるかもしれません。
受注入力業務は、企業の成長に不可欠な業務でありながら、最も非効率と属人化が進みやすい業務の一つです。
この業務をAI-OCRとRPAで自動化することは、単なるコスト削減以上の意味を持ちます。それは、長年「作業」に追われてきた担当者を解放し、より創造的で付加価値の高い「仕事」に時間を使ってもらうための、未来への投資です。
この記事が、貴社の「脱・手入力」の一助となれば幸いです。
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