ライブ配信でお気に入りの配信者に送金できる投げ銭の機能。2021年でさまざまなプラットフォームに採用され、急速に広まりつつあります。
この記事では、投げ銭システムの基礎知識や構築方法について詳しく解説していきます。実際に利用されている決済システムの例にも触れますので、ぜひ参考にしてください。

オンライン講座、スクール、コンテンツ販売をスタートさせるなら、プラットフォームがおすすめです。
プラットフォームは、必要な基本機能のほか、集客・マーケティングに必要な機能をそろえた万能なツールです。
必要なのは情報の入力とコンテンツだけ。月額料金のかからないプラットフォームまであり、思い描いた理想の講座・スクール・販売所を、"すぐ"作りたい方には特におすすめです。その中でも特におすすめは「オンクラス」と「OneStream」です。
オンクラス:eラーニングやオンラインコースを自分で手軽に構築したい方に最適です。
OneStream:動画配信を通じてビジネスや教育の場を拡大したい方にぴったりです。

投げ銭は、配信者等にお礼の気持ちを込めてお金が投げ込まれるシステムのことです。
昔は、お金を紙に包んで「ひとひねり」して投げていたことから、「おひねり」ともいわれています。
例としてライブ配信プラットフォームでは、魅力ある配信者やプロジェクトを応援したり、支援したりするシステムとして利用されています。
また、YouTubeの「スパチャ」と呼ばれる機能も投げ銭の1つです。
投げ銭のシステムを用いたサービスは多くありますが、大別すると以下の2種類にわけられます。
それぞれを表にまとめると以下の通りです。
| 投げ銭の仕方 | 投げ銭の仕方 | 特徴 | 事例 |
| 都度課金 | 思ったときに設定をすることで 投げ銭できる | リアルタイムで利用できる 動画を盛り上げられる 事前にクレジットカードの登録が必要 | スパチャ(YouTube)還元率:50~70% |
| チャージ課金 | サービス内で利用できる通貨を 購入して、投げ銭を行う | お金を使っている感覚がない 投げ過ぎに注意が必要 | ギフト(17LIVE) 還元率:10~30% プレゼント(ポコチャ) ダイヤ(BIGOLIVE) 還元率:70%~80% SHOWRO(有料ギフト) 還元率:約30% |
都度課金型は、投げ銭のタイミングでクレジットカードやPayPalなどで支払い、クリエイターへ投げ銭する形のことです。
YouTube Liveといったサービスで取り入れられ、事前に支払い方法を登録しておくだけで簡単に利用できます。
また、都度課金はチャージ課金型と異なり、使いたくなったときに決済されるため事前の手続きは不要です。
チャージ課金型は、特定のサービスが提供している通貨を購入し、ポイントをチャージしておく形のことです。
アイテムやギフトを購入して送るシステムですから、エールを送れたり、スタンプを送信できたりします。
一定の金額をチャージしておくだけで投げ銭できるため、使いたいと決めた金額の分だけ利用できます。

一言に投げ銭といっても、プラットフォームによって名前や方法が異なります。
代表的な投げ銭の種類を紹介するので、イメージを膨らませる参考にしてください。
| Amazonギフト券 | Amazonギフト券を「ほしいものリスト」に追加 →投げ銭として受け取る |
| PayPal.me | アカウントを作成したら投げ銭用のURLを設定 →URLから投げ銭を待つ |
| note(ノート) | サポートをするというボタンから投げ銭を待つ |
| YggDore(ユグドア) | 投げ銭をしたい相手のアドレスを入力して必要な設定を行う →投げ銭を募集していなくても送れる(※相手は拒否可能) |
| OFUSE(おふせ) | 1文字2円で購入したファンレターをクリエイターに届ける →送った金額の9割が相手の収入になる |
| Doneru | テキスト読み上げ・録音・クリップ動画で投げ銭する →決済手数料以外の収益が配信者に届く |
| ライブ配信アプリ全般 | 投げ銭専用のアイテムを購入してチャットで贈る →アプリによって還元率が異なる |
Amazonギフト券を「ほしいものリスト」に追加し、購入してもらって投げ銭として受け取る方法です。
支援したいと考えた人は、ほしいものリストから購入するだけで手軽に投げ銭できます。
また、Amazonギフト券の購入画面から受取人のアドレスを入力すると、アドレス宛にコードを送る方法でも投げ銭できます。
Amazonのアカウントと紐づいたアドレスでなくても良いため、誰宛にも送付できます。
アドレスが必要となりますが、金額は「15円〜」とお手頃で、手数料がかからないのがポイントです。
PayPal.meは、PayPalのアカウントによって特定のURLに向けて投げ銭できるシステムです。
受取人はアカウントを作成して投げ銭用のURLを発行し、支援者はそこにアクセスして購入します。
サイトやブログに貼り付けて支援を受けることもでき、使いやすさがあります。
noteでは、有料コンテンツの販売に限らず、サポートをするというボタンから投げ銭でき、クリエイターを支援できる仕組みが作られています。
支援したい相手がnoteのアカウントを持っていることが前提ですが、システムを使えばいつでも支援できて便利です。
YggDoreは、相手のアドレス(WebサイトのURL)を入力して必要な設定を行うだけで、相手に投げ銭できるシステムです。
募集していなくてもアドレスさえあれば送付でき、相手は不要と判断した場合に拒否できます。
購入者が手数料を負担するため、受取人はアカウントを登録してアドレスを追加するだけで受け取れます。
Twitterのアカウントを使って、OFUSEのアカウントを作れば「1文字2円〜」で投げ銭できます。
文字を購入して送るシステムで、送った金額の9割が相手の収入になる仕組みです。
また、メンバーシップと呼ばれる月額プランをクリエイターが作れるため、継続的に支援を届ける仕組み作りにも役立ちます。
Doneruは、ライブ配信の画面にスタンプやエフェクトを表示できるサービスです。
受取人は、投げ銭を手数料なく受け取れるリンクを発行できますので、そこから支援してもらいます。
YouTubeやTwichといった配信画面で使えて、オリジナルの配信空間を作れるのもポイントです。
ライブ配信アプリ全般には、投げ銭専用のアイテムが用意され、それを購入して贈るシステムが多く採用されています。
使うアプリによって還元率が異なりますので、利用する前に確認しておくと良いでしょう。
場合によっては、ここまで紹介した他のサービスと併用するのもよいかもしれません。

新しく投げ銭システムを構築する際の流れは、主に以下の5つのステップです。
ビジネスモデルの選定
決済ツールの選定
決済ツールとのAPI連携
動作チェック
公開
まず、ビジネスモデルを「ポイント制または都度決済」から選びます。
ポイント制のメリットは、お金を支払っている感覚が薄いため多額な投げ銭を使う視聴者が多くなる点です。
より多くの投げ銭を使ってもらうことで、システム運営サイドの利益も増えます。
都度決済のメリットは、配信中に金額を設定するので、盛り上がると高額な投げ銭をする視聴者もいる可能性がある点です。
クレジットを通じて支払うため、ほぼ確実な収益となりますが手数料を徴収されます。
それぞれ比較・検討して、自社に適している方を選んでください。
次に、決済ツールを選びます。決済手数料やサポートの範囲が各社それぞれ異なるので、よく検討して決めましょう。
以下は、メジャーな決済ツールの例です。
| 決済手数料 | サポート | |
| Stripe | 0.036 | 決済詐欺を機械学習で検知する仕組みがある |
| Pay.jp | 0.0259 | 料金形態がわかりやすくなっている |
| GMOペイメントゲートウェイ | 0.035 | 総合決済処理・代行サービスを行っている |
決済ツールが決定したら、APIと連携して構築するプラットフォームから呼び出して利用します。
プラットフォームで実装が完了すると、最後に動作チェックを丁寧に行って公開です。
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オンライン講座、スクール、コンテンツ販売をスタートさせるなら、プラットフォームがおすすめです。
プラットフォームは、必要な基本機能のほか、集客・マーケティングに必要な機能をそろえた万能なツールです。
必要なのは情報の入力とコンテンツだけ。月額料金のかからないプラットフォームまであり、思い描いた理想の講座・スクール・販売所を、"すぐ"作りたい方には特におすすめです。その中でも特におすすめは「オンクラス」と「OneStream」です。
オンクラス:eラーニングやオンラインコースを自分で手軽に構築したい方に最適です。
OneStream:動画配信を通じてビジネスや教育の場を拡大したい方にぴったりです。

投げ銭システムを構築するにあたって注意しておきたい点が以下の2つです。
気がつかないうちに危険性のあるシステムとなるため、事前に確認しておきましょう。
資金決済法に抵触する可能性がある
決済システムは信頼度の高いものを選ぶ
投げ銭のシステムは、お金を送金できるサービスとなります。そのため、適切な方法を用いて実装しなければ『為替取引に該当する』可能性があります。
2010年施行の資金決済法では、1回の送金が100万円以内なら可能です。しかし、資金移動業者の登録が必要になるため、登録から実装までにコストがかかり現実的ではありません。
そのため、投げ銭に類似したサービスを行っている業者が多数を占めています。
【一言メモ】
資金決済法とは、事業展開の中でお金のやり取りをする際のルールを定めた法律です。投げ銭として直接的に金銭を移動すると、「資金移動」に該当するため「資金移動業者の登録」を求められます。
投げ銭システム構築の際は、法律に触れていないかよく検証してから開発を行うようにしましょう。
決済システムは、資金決済法に抵触する恐れがあるため、信頼度の高い決済代行会社のサービスを選ぶようにします。提供されているサービスによって、セキュリティ対策が異なるためです。
たとえば、本人確認方法の際にセキュリティコードや2段階認証を求めるなど、不正利用をしにくいシステムであれば安心できます。
決済時のトラブルに巻き込まれないように、利用規約や特定商取引法まで作り込みながら決済システムを構築することが大切です。
決済システムを選択する際は、以下のポイントを押さえておくとよいサービスを見つけやすくなります。
安全性
手数料
使い勝手
例として、「Square」は決済用のウェブページに請求書を兼ねており、管理しやすい利点があるなどです。
サービスごとに違いがあるため、設定する金額や目的に合わせられるとさらに使い勝手を向上できるでしょう。

安全な投げ銭システムを構築するために、以下のポイントを押さえておきましょう。
法律の規制がないか確認する
サービスモデルを調整する
グレーゾーンにリスクヘッジしておく
投げ銭システムに関する法規制は、はじめる前にしっかり確認しておくことが大切です。
たとえば、事業者を通してユーザー同士で金銭の受け渡しがあった場合は資金移動に該当するので違法になります。ただし、運営者が資金移動の登録を申請していれば問題ありません。
簡単な例ですが、提供予定のサービスが法律に抵触する可能性があることを念頭に入れて動きし出しましょう。
資金移動の登録をするためには、厳しい審査をクリアする必要があり、許可がおりるまで時間がかかります。登録には、運営者からユーザーまで本人確認の実施が求められます。
そのため、それでも登録するか否かを決めましょう。
登録しないで運営するために、投げ銭に類似したサービスを提供するモデルに調整するのも1つの方法です。
きわどいところで運営を行う場合は、リスクヘッジの方法を検討しておきましょう。
たとえば、事業者を通じてユーザー同士が接触するのは違法ですが、ユーザーから事業者、事業者からユーザーというように、それぞれで完結した決済の仕組みを用意するなどです。
グレーゾーンと考えられる部分は、いつでも対策できる準備を進めておくと、今後の運営で後からトラブルが発生するのを防げます。
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投げ銭のシステムを構築するメリットは、以下の3つです。
新しい収入源となる
プラットフォーマーに手数料を取られない
ユーザーとコミュニケーションできる
投げ銭のシステムは、サブスクリプションや商品購入などに並ぶ『新しい収入源』となります。
2021年12月では、投げ銭サービスの市場規模が3,000億円を超えるとされており、その人気の高さが伺えます。(投げ銭サービスの国内潜在市場規模)
また、オンライン上でマネタイズできるため、これまで収益が伸び悩んでいた分野でも新しい収入として期待できます。
クリエイターにとって投げ銭は収入源の一つですが、過度に煽らないマナーも必要です。
場合によってはトラブルに発展しますし、お金目的と判断してユーザーが離れることもしばしばあります。
投げ銭はあくまでも支援者が送りたいと思ったときに利用するものですから、煽らずに支援できる状態だけ整えておくとよいでしょう。
YouTubeといったプラットフォーマーに手数料を取られないのもメリットです。
他社のプラットフォームで投げ銭システムを利用すると、視聴者から送金された金額から一定の割合で手数料が差し引かれます。
また、手数料の割合が小さくみえても、多くのユーザーが利用すると利益に差が出ます。
そのため、投げ銭システムを自社で構築して、投げ銭で得た収益をすべて受け取れる仕組み作りは大きな利点となります。
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動画配信プラットフォームの作り方・構築方法をまとめてみた【サーバーは?】
投げ銭システムは、さまざまなユーザーとコミュニケーションするきっかけとなります。
ライブ配信プラットフォームを例にすると、配信中のクリエイターと投げ銭を通して会話するといったことが可能です。
また、名前を覚えてもらいやすくなり、今後のやりとりがスムーズになるのも利点です。
あくまで例ですが、こうしたコミュニケーションによってグループが構築されると、中長期的に利用してもらえてプラットフォームが盛り上がりやすいのもポイントです。

投げ銭システムは、運用している間に発生するトラブルの対処が必要です。
たとえば、以下の事例はライブ配信サービスが普及しはじめた頃から発生しています。
夫のクレジットカードに心当たりのない高額な請求があり、カード会社に問い合わせたら、ライブ配信アプリでの課金だった。中学生の娘に聞くと、以前教えてもらった夫のクレジットカード番号を使いライブ配信で1回約1万円の投げ銭を何度もしたようだ。投げ銭や音楽等の購入で、数カ月で100万円以上の請求があった。
全国の消費者センターに投げ銭のトラブルが寄せられ、少なくとも100件以上は発生しているようです。
未成年の利用では、親のクレジットカードを使って700万円もの投げ銭をしたケースも報告されています。
また、投げ銭の受取人も事件に巻き込まれ、命を落とすといった例がありました。
こうした投げ銭システムで発生するトラブルは、未然に対応できるようにしておくことをおすすめします。
参考:
“投げ銭”急拡大 ブームの裏で相次ぐ未成年の課金トラブル - NHK クローズアップ現代 全記録
ライバー殺害事件、トラブル防止するには 投げ銭で視聴者に所有感?

最後に、投げ銭のシステムに関するよくある質問に回答します。
ブログで投げ銭できるシステムは設置できる?
投げ銭のシステムはいつから導入すべき?
投げ銭のシステムはアプリで実現できる?
投げ銭システムを使ったアプリの例はある?
WordPressを使ったブログの場合、プラグインで投げ銭システムを設置できます。
たとえば、PayPal.meのプラグインを使う方法です。PayPal.meは、個人法人問わずクレジットカード決済が導入できるPayPalの送金サービスです。
登録後すぐに代金が受け取れるStripeや初期費用や月額費用が無料のPay.jpのプラグインもあります。
投げ銭のシステムは、ビジネス戦略によっても異なりますが、ある程度まで流行ってクリエイターや視聴者が増えてきた頃がおすすめです。
金銭の取引があるため入念な準備が必要としますので、しっかりと収益化できる体制が整ってからで問題ないでしょう。
アプリに、投げ銭システムを取り入れることは可能です。実際に、多くのライブ配信アプリで投げ銭システムが利用されています。
機能を追加してユーザーが利用しやすい状態を構築できると、プラットフォームの使いやすさを向上できます。
投げ銭システムを使った代表的なアプリの例は、以下のとおりです。
・17LIVE(ワンセブンライブ)
・SHOWROOM(ショールーム)
・Pococha(ポコチャ)
ライブ配信アプリがメインとなっており、それぞれ還元率が異なります。
得られる金額を考慮する場合は、手数料・還元率等の仕様を確認しましょう。
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オンライン講座、スクール、コンテンツ販売をスタートさせるなら、プラットフォームがおすすめです。
プラットフォームは、必要な基本機能のほか、集客・マーケティングに必要な機能をそろえた万能なツールです。
必要なのは情報の入力とコンテンツだけ。月額料金のかからないプラットフォームまであり、思い描いた理想の講座・スクール・販売所を、"すぐ"作りたい方には特におすすめです。その中でも特におすすめは「オンクラス」と「OneStream」です。
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