受注入力業務をRPAで自動化するには?AI OCR連携が成功の鍵
最終更新日:
2025.10.22

監修者情報

岡田 徹
NOVEL株式会社 代表取締役
大阪大学在学中よりエンジニアとして活動し、複数のプロダクト立ち上げを経験。
2019年2月にNOVEL株式会社を設立。
2022年より生成AI領域に特化し、
AIライティングSaaS『SAKUBUN』(累計70万回利用・2万アカウント)を企画・開発。大手メディアや人材企業・出版企業への導入実績を持つ。
現在は中堅企業向けAIコンサルティングに注力し、製造業・小売業・金融機関など業種を問わず、生成AIの導入から定着までを一気通貫で支援している。
著書: 『2冊目に学ぶ ChatGPTプロンプト攻略術』(C&R研究所、2024年)
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「毎日、大量の注文書を手入力する作業に追われている…」
「入力ミスが許されないプレッシャーで、精神的に疲弊してしまう…」
「担当者が休むと、受注業務が完全にストップしてしまう…」
もし、あなたがこのような悩みを抱えているなら、この記事はきっとお役に立てるはずです。多くの企業で「当たり前」とされてきた受注入力業務ですが、その裏には転記ミス、属人化、そして膨大な時間的コストといった深刻な課題が潜んでいます。
本記事では、定型業務の自動化が得意な「RPA」を活用して、この煩雑な受注入力業務を効率化する方法を解説します。さらに、RPAだけでは乗り越えられない「壁」と、その壁を打ち破るための最適なパートナー「AI OCR」との連携について、具体的なステップと共に掘り下げていきます。
そもそも受注入力業務とは、顧客から受け取った注文書(発注書)の内容を確認し、販売管理システムやExcelなどに手で入力していく作業です。一見シンプルですが、多くの企業でボトルネックとなっているのには、構造的な理由があります。

受注のチャネルは、FAX、メール、電話、郵送など多岐にわたります。さらに、送られてくる注文書のフォーマットは取引先ごとに全く異なります。項目名やレイアウトが違うため、どこに何が書かれているかを都度、人の目で確認し、システムに入力し直さなければなりません。
「なぜ、もっと便利なECサイトのようなシステムに統一しないのか?」と疑問に思うかもしれません。しかし、特にBtoB取引においては、発注者側の立場が強いケースが多く、受注側が新しいシステムへの切り替えを一方的に求めるのは困難です。
発注者からすれば、「長年慣れ親しんだFAXやメールで、自社のフォーマットのまま注文したい」と考えるのが自然です。その結果、受注側は取引先の数だけ異なる注文書に対応せざるを得ず、非効率な「紙・FAX文化」が根強く残ってしまうのです。
受注入力は、企業の売上に直結する重要な業務です。数量や金額の入力ミスは、誤出荷や請求ミスに繋がり、顧客の信頼を大きく損なう可能性があります。
しかし、人間が手作業で行う以上、ヒューマンエラーを100%防ぐことは不可能です。担当者は常に「間違えられない」というプレッシャーの中で作業しており、その負担は計り知れません。また、業務が特定の担当者の経験と勘に依存する「属人化」を招きやすく、その人が休んだり退職したりすると業務が滞るという大きなリスクも抱えています。
こうした課題を解決する手段として、まず注目されるのがRPA(Robotic Process Automation)です。RPAとは、一言でいえば「パソコン上の定型作業を代行してくれるソフトウェアロボット」のことです。
RPAは、以下のような作業を人間にかわって正確かつ高速に実行できます。
特定のフォルダにあるExcelファイルを開く
ファイル内のデータをコピーして、別のシステムの入力欄に貼り付ける
決められたルールに基づいて計算を行う
処理完了後にメールを送信する
受注入力業務でいえば、「Excelで受け取った注文データを販売管理システムに転記する」といった作業は、RPAの得意分野です。
しかし、受注入力業務の完全な自動化を目指す上で、RPAだけでは乗り越えられない大きな壁が存在します。それは、RPAは「構造化されたデータ」しか扱えないという点です。
構造化データ: ExcelのセルやCSVファイルのように、項目名と値が整理されたデータ。
非構造化データ: PDFや画像ファイルに書かれた文字情報など、コンピューターがそのままでは意味を理解できないデータ。
FAXで届いた紙の注文書や、メールに添付されたPDFファイルは、人間にとっては「文字」として読めますが、RPAにとっては単なる「画像」や「ファイル」に過ぎません。この「非構造化データ」の壁があるため、RPA単体では肝心の「注文書を読み取ってデータ化する」という最初のステップを実行できないのです。

この「非構造化データ」の壁を打ち破るための鍵こそが、AI OCRです。
OCR(光学的文字認識)は、画像データからテキストを抽出する技術です。そしてAI OCRは、その名の通りAI(人工知能)技術を組み合わせることで、従来のOCRを遥かに凌ぐ精度と柔軟性を実現したものです。
AI OCRの強み
非定型フォーマット対応: 取引先ごとにレイアウトが異なる注文書でも、AIが「これは社名」「これは品番」と項目を判断して正確に読み取ります。
高精度な文字認識: かすれた文字や手書き文字でも、高い精度でデジタルデータに変換します。
このAI OCRとRPAを組み合わせることで、これまで不可能だった受注入力業務の一気通貫した自動化が実現します。

データ化: FAXで届いた注文書は複合機の機能でPDF化してメール転送、またはスキャナで読み取ります。メール添付のPDFは、自動で特定のフォルダに保存します。
【AI OCRの役割】読み取り・データ化: AI OCRがフォルダを監視し、新しい注文書ファイルが保存されると自動で内容を読み取り、必要な項目(会社名、品番、数量、金額など)を抽出して構造化データ(CSVやExcelなど)に変換します。
【RPAの役割】システム入力: RPAが、AI OCRによって生成されたデータを検知し、販売管理システムや会計システムを起動して、データを自動で入力(転記)していきます。
確認: (必要に応じて)担当者は、システムに入力された内容に間違いがないか最終確認を行います。
このフローにより、担当者が行う作業は「紙をスキャンする」「最終確認をする」といったごく一部の作業のみとなり、業務時間の大幅な短縮が可能になります。
手入力にかかっていた時間を90%以上削減することも可能です。これにより、従業員は見積作成や顧客対応といった、より付加価値の高いコア業務に集中できるようになります。
AIとロボットが作業することで、ヒューマンエラーを根本から撲滅できます。データの正確性が担保され、手戻りや確認作業が不要になるだけでなく、顧客からの信頼向上にも繋がります。
ベテラン担当者のスキルに依存していた業務が標準化され、誰でも同じ品質で業務を遂行できるようになります。急な欠員や退職が発生しても業務が滞る心配がなくなり、安定した事業運営が可能になります。
「AI OCRとRPAの連携は魅力的だけど、RPAを自社で開発・運用するのはハードルが高い…」
そう感じた方もいらっしゃるかもしれません。そんな企業様に最適なのが、受注入力業務の自動化に特化したAIソリューション「AI受発注くん」です。
「AI受発注くん」は、注文書の「読み取り」から、販売管理システムに取り込める形式での「データ出力」までをワンストップで実現。面倒なRPAの開発や設定は一切不要です。
【AI受発注くんの特長】
手書き文字も高精度で認識: 独自のAI技術により、手書きの注文書でも95%以上の精度でデータ化します。
「表記ゆれ」を自動で正規化: 「(株)ABC」と「株式会社エービーシー」のような表記の違いや、商品名の僅かな違いを自動でマスターデータに統一します。
既存システムと簡単連携: お使いの販売管理システムに合わせて、取り込みやすいCSVフォーマットを柔軟にカスタマイズして出力できます。
実際に「AI受発注くん」を導入した企業様からは、「処理時間が90%削減できた」「転記ミスがゼロになった」「年間200万円以上のコスト削減に繋がった」など、多くの喜びの声をいただいています。
まずは、自社の注文書がどれくらいの精度で読み取れるのか、試してみませんか?以下のリンクから、お気軽にお問い合わせください。
[ >>「AI受発注くん」のお問い合わせはこちら ]
煩雑でミスが許されない受注入力業務は、もはや人間が時間をかけて行うべき作業ではありません。AI OCRとRPAを組み合わせることで、業務は劇的に効率化し、従業員はより創造的な仕事に取り組むことができます。
完全な自動化はまだ先かもしれませんが、今すぐ第一歩を踏み出すことで、8割以上の工数削減も夢ではありません。
この記事が、あなたの会社の生産性向上の一助となれば幸いです。
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