生成AIを導入し、研修も終えた。次に経営層から問われるのは、かけた費用に見合う効果が出ているかです。
費用対効果が期待できるのは、自社で進められていない作業に絞って依頼したAI導入支援です。依頼の前に、効率化したい業務を決めておいてください。
この記事では、研修後のAI導入支援を4段階に分け、各段階で頼む作業と効果の測り方の判断基準をお伝えします。
記事の要点(図解1分)
配布・研修と業務への組み込みの間に、社内データにつなぐ段階が入ります。
AIで要約・質問をする
※ 開いたAIの入力欄に文が入っていない場合は、下のプロンプトをコピーして貼り付けてください
記事 https://n-v-l.co/blog/ai-adoption-support を読み、次の形で答えて。私について知っている情報があれば前提にする。 1.結論1文 2.記事の具体例3つ(企業名・サービス名・数字入り) 3.読む価値がある見出し2つ+理由 4.私の会社に効くか(私を知っていれば当てはめ、不明なら判定質問3つ) 5.末尾に「答えてもらえれば、記事とサイト(https://n-v-l.co/)をもとに打ち手と記事にない部分を分けて答えます」 1500字以内。記事にないことは書かない。
ご利用中のAIで記事の要約を作成。その後、記事とサイトの内容をもとに、あなたのご質問に回答します。
費用をかける支援は、自社で進められていない作業に絞ります。ツールを使える状態になっていても、社内資料を参照できるか、普段の業務で使っているかは別に確かめてください。
AI導入は、どのような段階に分けて考えるとよいですか。
岡田ツールの配布・研修と、業務への組み込みの間に、社内のツールやデータにつなぐ段階が必要です。段階は次の4つでよいと思います。
支援を依頼するときは、各段階を具体的な作業に置き換えます。次の表は、回答をもとに整理した相談内容の例です。
| 段階 | 自社で確かめる状態 | 相談する支援の中身 |
|---|---|---|
| 1. 利用準備 | 担当者が使い方を理解しているか | 操作研修、業務での使い方への助言 |
| 2. 社内データとの接続 | 規程や過去資料を参照できるか | 資料の整理、社内ツールとの連携 |
| 3. 業務への組み込み | 実際の仕事の手順にAIが入っているか | 業務設計、既製機能の設定、必要な開発 |
| 4. 効果測定と展開 | 導入前後の費用や時間を比較できるか | 測定方法の設計、運用の改善、展開先の検討 |
段階を確認するほかに、支援を頼む前に決めることはありますか。
岡田どの業務をどう効率化したいか、ゴールを設定することです。
社内に推進役がいることは、研修や助言を受けて業務への組み込みを進める条件です。ただし、担当者を決めただけで進むとは限りません。

研修や助言だけで、社内が業務への組み込みまで進められるのは、どんなときですか。
岡田社内に推進役がいる場合です。推進役を立てても止まるのは、現場があまり興味を持っていない場合や、トップダウンで進めていない場合です。
IPAが公開する中核人材育成プログラムの成果物『テキスト生成AIの導入・運用ガイドライン』は、利用者への教育方法として、効果的なプロンプトの共有や、有志による活用チームの設置を挙げています。 参照:テキスト生成AIの導入・運用ガイドライン・4.2.2|IPA掲載
追加研修を相談するなら、現場が使わない理由も伝えてください。操作に迷う場合と、社内資料を使えない場合では、必要な支援が違うためです。
規程や過去資料を使う業務では、必要な情報をAIが参照できる状態を作ります。普段の社内ツールでAIを使えるようにする作業も、この段階に含まれます。

社内のツールやデータにつなぐ段階では、具体的に何をしますか。
岡田具体的には、次の作業です。
社内情報を使う機能には、既製の仕組みもあります。
Microsoftの公式資料には、アップロードした文書や社内データを回答の情報源にする機能が記載されています。ユーザー認証を使う情報源では、利用者がアクセスできる内容だけを回答に使う仕組みも示されています。 参照:知識源の概要|Microsoft Learn
依頼前には、参照させたい規程や資料の保存先を示します。誰が閲覧できる資料か、更新は誰が行うかも確認してください。開発費をかけるのは、既製機能で自社の条件を満たせるかを試し、対応できない接続や処理が残る場合です。
資料検索を試すなら、実際の問い合わせと正解の根拠になる資料を用意します。回答の内容と閲覧権限を検証し、追加で整える作業を相談してください。
効果を出しやすい最初の候補は、作業負担と失敗時の影響を合わせて選びます。件数や時間が多くても、取引先への影響が大きい仕事をそのまま自動化するのは避け、試せる範囲を決めてください。

最初の1業務は、どのような基準で選びますか。
岡田候補を選ぶときは、次の条件を見ます。
候補の考え方を示す仮の例が、社内向けの報告文の下書きです。作成件数と作業時間を調べ、人が確認してから使う手順で試します。確認や修正にかかる時間も記録してください。
業務の洗い出しと開発は、別の会社に頼んでもよいですか。
岡田分けて頼むのはありです。一貫して対応するコンサルティング・開発会社も多いと思いますが、AIの知見が十分でない場合もあります。どの頼み方がよいかは、案件次第です。
見積もりには、助言後にどこまで作るかを書いてもらいます。業務の洗い出しまでか、既製機能の設定までか、連携や個別機能の開発までかを確認するためです。
費用対効果を経営層へ示すには、導入前後の費用と作業時間を比べます。業務に組み込む前に現在の値を残し、継続支援では測定結果から改善する作業を決めてください。

JUAS『企業IT動向調査2025』の速報では、言語系生成AIの効果測定について回答した396社の59.8%が、効果を測定していませんでした。調査は2024年9〜10月に行われています。 参照:企業IT動向調査2025・プレスリリース第2弾、図5|JUAS
AIを業務に組み込んだ後は、何で効果を測りますか。
岡田効果は次の項目で確かめます。
社内向けの報告文の例では、比較するのは下書きから確認・修正までの合計時間です。処理する件数が変わった場合に備えて、1件あたりの時間も残してください。
費用の評価には、AIの利用料や支援費用も含めてください。作業時間が短くなっても、人件費の支出が減るとは限りません。空いた時間を別の仕事に使えた効果と、実際に減った支出は分けて報告します。

支援の見積もりでは、その月に依頼する作業と成果物を確かめてください。期間を比べる際も、業務の整理から利用開始までに含む作業をそろえます。
弊社が継続支援をする場合、どのように進めますか。
岡田弊社がやるなら、現状を整理してから、業務に入れて運用するところまで進めます。
業務を見学して、効率化できそうな部分の案出しもできます。基本は月額ですが、開発の作り込みには別途費用が発生します。
次の相談には、効率化したい業務と、今かかっている時間や費用を持ち寄ってください。この2つが、導入後に費用対効果を比べる基準になります。使っているAIと社内ツール、参照したい資料も分かれば、どこから支援を頼むかを検討できます。
研修後に社内資料を参照できずにいるなら、接続と資料整理が相談内容です。すでに業務で使っているなら、導入前後を比べる記録を用意します。支援会社には、自社で進められない作業を示し、月額で頼む作業と開発費がかかる作業の範囲を見積もりで確かめてください。

エンジニア出身。大阪大学在学中から複数のプロダクトを立ち上げ、2019年にNOVEL株式会社を設立。上場企業を含む60件以上のAI導入・システム開発を支援し、見積もりと要件定義は自ら担当する。著書『2冊目に学ぶ ChatGPTプロンプト攻略術』(C&R研究所、2024年)。
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