システム開発の見積もりを弊社にご依頼いただく際は、入力するデータと、システムから得たい出力を用意してください。処理する件数、連携先、追加で求める機能も、金額を決める材料になります。金額は、フルスクラッチなら作業ごとの人月×単価、パッケージ導入なら基本料金に機能・画面・連携の費用を加えて算定します。日数の目安は、初回返答が1〜2営業日、見積もりが初回打ち合わせから約1週間です。
この記事では、弊社にシステム開発の見積もりを依頼するときの準備と、金額・日数の決まり方を説明します。
記事の要点を図解で(1分程度)
見積もりには、入力するデータと、システムから得たい出力の2つを用意します。
AIで要約・質問をする
※ 開いたAIの入力欄に文が入っていない場合は、下のプロンプトをコピーして貼り付けてください
記事 https://n-v-l.co/blog/system-development-estimate を読み、次の形で答えて。私について知っている情報があれば前提にする。 1.結論1文 2.記事の具体例3つ(企業名・サービス名・数字入り) 3.読む価値がある見出し2つ+理由 4.私の会社に効くか(私を知っていれば当てはめ、不明なら判定質問3つ) 5.末尾に「答えてもらえれば、記事とサイト(https://n-v-l.co/)をもとに打ち手と記事にない部分を分けて答えます」 1500字以内。記事にないことは書かない。
ご利用中のAIで記事の要約を作成。その後、記事とサイトの内容をもとに、あなたのご質問に回答します。
弊社が最低限必要とするのは、入力データと必要な出力です。処理件数、連携先、追加で求める機能も見積もりに使います。
見積もりの前に、どんな情報を用意すればよいですか。
岡田最低限欲しいのは、どんなデータを入力して、どんな出力を得たいかです。あとは、どのぐらいの量や件数をさばくのかも気になります。
手元の資料を説明するときは、次の項目を書き出しておいてください。これは準備のための記入例です。
| 確認する情報 | 書き出す内容の例 |
|---|---|
| 入力データ | 元になるファイルやシステム、項目名と各項目の意味 |
| 必要な出力 | 作りたい帳票や画面、その利用者と利用目的 |
| 処理件数 | 一度に処理する件数、処理する頻度 |
| 処理内容 | 集計方法や、入力データから出力を作る計算ルール |
IPAの要件定義の事例集には、入力・処理・出力を整理する資料のほか、データ項目や画面・帳票の利用目的を定義する資料が掲載されています。 参照:超上流から攻めるIT化の事例集:要件定義|IPA
岡田本当に経営会議の資料作りだけでいいのか、ダッシュボードも欲しいのか、チャットで深掘りできた方がいいのか、といった付随する要件も気になります。連携先の数は必要ですが、画面の数は正直どうでもいいです。接続したいシステムの名前と数を書き出してください。出力の形は、資料だけか、ダッシュボードやチャットまで含むかで分けて伝えてください。
岡田大事なのは、発注側にシステム開発の知見が多少なりともある人、システムのことを知っている人がいるかどうかです。いないと、こちらも要件定義に時間がかかってしまうので、費用を高く出さざるを得なくなります。
社内にシステムの分かる担当者がいるかどうかは、相談の初めに伝えてください。
金額の出し方は、開発の方法で変わります。フルスクラッチは作業ごとの人月×単価、パッケージ導入は基本料金に機能・画面・連携の費用を加える形です。
フルスクラッチの見積書は、作業ごとの金額を次の形で積み上げます。
| 作業 | 人月 | 単価 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 画面側の開発(フロント) | ◯人月 | ◯円 | 人月×単価 |
| データ処理などの開発(バックエンド) | ◯人月 | ◯円 | 人月×単価 |
| 個別の機能 | ◯人月 | ◯円 | 人月×単価 |
| 見積もり金額 | — | — | 各作業の金額の合計 |
岡田フルスクラッチだったら、フロント開発に何人月、バックエンドに何人月、この機能に何人月という形で、人月×単価の見積もりになります。
見積書を受け取ったら、どの作業の人月か、人月単価はいくらかを確認してください。
IPAのソフトウェア開発データ白書では、特に指定がない場合、1人月を160人時として換算しています。 参照:「ソフトウェア開発データ白書」シリーズに関するよくある質問と回答|IPA
160人時は、この統計で使う換算条件です。弊社の見積もりで使う時間数や単価は、個別の見積もりで確認してください。
岡田パッケージだったら、機能単位や画面単位、連携単位のような形になると思います。基本料金プラスアルファという感じですね。
岡田要件定義だけ先に発注してもらうケースもあります。As-Is・To-Beの策定のようなところだけを切り出して発注してもらうのが良い場合もあります。
現在の業務(As-Is)と目指す業務(To-Be)の整理だけを、開発とは別に発注する形です。
IPAは、業務フローや管理するデータ、画面・帳票のレイアウトなどを、要件定義で整理する内容として説明しています。 参照:要件定義とは?|DX SQUARE・IPA
初回返答、初回打ち合わせ、見積もり提示は、それぞれ数え始める時点が違います。以下の日数は2026年9月30日の取材時点の目安です。
岡田最初の返事は、1〜2営業日ぐらいです。そこから1週間以内には打ち合わせをして、何をしたいのか、背景や課題、業務フローを聞きます。それを聞かないと何も提案できないので、具体的な提案は2回目以降になると思います。
初回の打ち合わせから、見積もりが出るまでどのくらいですか。
岡田初回打ち合わせの日から数えて1週間程度です。社内の稟議や予算の日程は、この順番で逆算してください。
元データの出力例が届かないときは、届くのを待ってから出しますか。概算で先に出しますか。
岡田概算で出すことが多いです。出力例が手元にない場合は、用意できているものと後から出せるものを分けて伝えてください。概算を受け取ったら、どの作業を含む金額かを確認してください。
初期構築の金額は、前の章の算定方法で案件ごとに決まります。保守運用費は、初期構築とは分けて確認してください。
見積書では、まず対象範囲を確認します。連携だけか、ダッシュボードなどの機能追加まで含むかで、金額の前提が変わるためです。
国税庁は、総額表示の義務の対象を「事業者が消費者に対してあらかじめ表示する価格」と説明しています。 参照:No.6902「総額表示」の義務付け|国税庁
企業間の見積書では、金額が税込か税抜かを確認してください。複数社の見積もりを比べるときは、税の扱いをそろえてから比べてください。
保守運用費は、年間で開発費の1〜2割が目安と考えてよいですか。
岡田保守運用は、まあそれでいいと思います。
IPAの非機能要求グレードには、運用時間、バックアップ、障害時の復旧、監視など、運用・保守に関する確認項目があります。 参照:非機能要求グレード2018・活用シート|IPA
保守運用の見積もりでは、障害時の対応時間、バックアップからの復旧、監視作業のうち、どこまでが料金に含まれるかを確認してください。機能追加や変更の費用は、通常の保守とは別に確認してください。
岡田追加費用が出る根本の原因は、システム開発をしながら要件定義が同時並行で走ることです。最初の段階でガチガチに固まっていれば、費用の追加にはなりません。
「ガチガチに固まっている」とは、どこまで決まっている状態ですか。
岡田やりたい機能とその機能の中身、データ項目、計算ルール、データベースのテーブル定義は決まっていた方がいいです。画面ごとのレイアウトも確定していないと大変です。
連携先の仕様、たとえばバッチで何時に取ってきて、いつ消すかも先に決めておいた方が手戻りは少なくなります。細かい計算ロジックは、後から変更してもそんなに工数はかかりません。
開発は今AIで作るのが早くなりましたが、結局手戻りがあると、あまりスピードは速くなりません。
見積もり後に「この画面も追加してほしい」と頼んだ場合、費用はどう決まりますか。
岡田どのぐらいの工数がかかるかの規模から、単価を掛け算して見積もりを出す形が基本的には多いです。
IPAの情報システム・モデル取引・契約書(第二版)は、仕様の変更について、変更の理由・詳細・費用・スケジュールなどを記した「変更管理書」を交わし、双方の責任者が承認して確定させる手続を示しています。 参照:情報システム・モデル取引・契約書(第二版)|IPA
追加を頼むときは、対象の画面と追加したい内容を具体的に伝えてください。作業に入る前に範囲・金額・納期を書面で確認しておけば、後から食い違いを確かめられます。
既製ツールで足りる場合は、どうなりますか。
岡田既製ツールで足りる場合、見積もりには進みません。
相談では、今使っているツールでできることと、困っていることを伝えてください。
相談先は弊社のお問い合わせフォームです。解決したい課題と、手元にある入力データ・出力例を添えて、見積もりを依頼してください。

エンジニア出身。大阪大学在学中から複数のプロダクトを立ち上げ、2019年にNOVEL株式会社を設立。上場企業を含む60件以上のAI導入・システム開発を支援し、見積もりと要件定義は自ら担当する。著書『2冊目に学ぶ ChatGPTプロンプト攻略術』(C&R研究所、2024年)。
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エンジニア出身。大阪大学在学中から複数のプロダクトを立ち上げ、2019年にNOVEL株式会社を設立。上場企業を含む60件以上のAI導入・システム開発を支援し、見積もりと要件定義は自ら担当する。著書『2冊目に学ぶ ChatGPTプロンプト攻略術』(C&R研究所、2024年)。