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営業の属人化をどう減らす?トップの商談から教える場面を選ぶ方法

最終更新日:

2026.10.20

営業の属人化をどう減らす?トップの商談から教える場面を選ぶ方法

トップ営業に勉強会で話してもらい、トークスクリプトも作った。それでも新人が一人で商談すると成約につながらない。訪問・対面営業の育成で悩む所長や営業本部長は、実際の商談から、差が出る場面を選ぶことから始めてください。

所長が教える場面を絞り、新人が練習した内容を一人の商談でも実行できているか確かめます。この記事では、営業の属人化を減らすための、商談の残し方と指導への使い方を説明します。

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営業の属人化を減らすために、教える場面と残す情報を決める

教えるのは、トップの商談のうち、新人が再現できる場面です。あわせて、所長が同行しない日も新人が見返せるように、教える材料を残しておきます。

決めておくことは、次の2つです。

  1. 教える場面:困りごとを聞く場面など、新人が再現できて差が出る場面
  2. 残しておく情報:新人が見返すための、部下への教え方・商談の会話・お客さんの情報

トップのやり方を新人が再現できる範囲で教える

岡田トップ営業のやり方を丸ごと継承するのは難しく、目標は新人の底上げに置く方が現実的です。困りごとを聞く場面など、成約率へのインパクトが大きい場面に当たりをつけて教えます。

場数も必要です。商談の中には、教えられる部分もあります。教えた後に所長が商談を見ていないと、元のやり方に戻ってしまいます。

トップの商談を教材にするときは、所長が新人に真似してほしい場面を選んでください。同行では、質問の仕方や顧客への確認ができたかを確かめます。

トップのやり方を残す3つの情報

トップのやり方を新人が見返せるように、何を残しておけばよいですか。

岡田残しておきたいのは、次の3つです。

  • 部下への教え方
  • 商談の会話
  • お客さんの情報

所長と部下では能力が違います。指導するのは、ほかの人でも再現できるやり方です。

営業の属人化を減らすために、実際の会話を比べる

トップの商談を教材にするときは、本人の説明より実際の会話を比べます。本人の説明は、実際の商談とずれることがあるためです。

比べ方は、次の2点です。

  1. 比べる商談の条件:同じ客層・同じ商材
  2. 見る場面:成約した商談と、しなかった商談で会話が違う場面

岡田トップ本人に気をつけていることを聞いても、実際の商談と説明がずれる場合があります。本人が感覚で話せていて、何が成約につながっているか説明できないことがあるからです。

同じ客層・商材の商談を比べる

岡田客層と商材をそろえてから成約率を比較しましょう。紹介か飛び込みかというアポの取り方や、話し方の印象も、成約率の差につながる要因です。会話をそろえれば差がなくなるとは限りません。

困りごとを聞く場面の実行率が低い人なら、指導する前に、その人の録音を2〜3件聞いて確かめます。

差が出る場面を聴き比べて探す

差が出る場面は、商材や営業によって変わります。決まった商談と決まらなかった商談を、トークスクリプトの場面ごとに聴き比べて探してください。

比較する場面の例として、困りごとを聞く場面と見積もりを出す前の場面で見る点を並べた表
比較する場面の例

営業の属人化を減らす指導は、場面を絞って繰り返す

指導では、つまずいている場面に絞った練習や同行を繰り返します。教えた後に所長が商談を見ていないと、元のやり方に戻ってしまうからです。

練習のやり方と、その後に見る数字を次に並べます。

  1. 練習の方法:所長の同行、その場面だけのロープレ、成約率の高い人の商談への同行
  2. 練習後に見る数字:練習した場面の実行率(困りごとを話した商談の割合など)と、練習した営業の成約率

岡田困りごとを聞く場面でつまずいているなら、その場面が練習や同行の対象です。スクリプトを教えた後も、現場で使えているかまで所長が見ます。

新人が一人で話せるように練習する3つの方法

岡田困りごとを聞く場面の練習方法は、次の3つです。

  • 所長の同行と、困りごとを聞く場面だけの確認
  • 困りごとを聞く場面だけのロープレ
  • 成約率の低い人による、成約率の高い人の商談への同行

所長が自分で話して決めてしまうと、新人は隣で聞いていただけになります。所長が次の新人の指導に移った後、一人では契約を取れないままになるおそれがあります。

練習した行動と成約率を分けて見る

質問の実行率が上がっても成約率が変わらないときの見直し先の例を示した図
実行率が上がっても成約率が変わらないときの見直し先の例

図の見直し先は一例です。どこを見直すかは、商材や営業によって変わります。

岡田見る数字は、お客さんが困りごとを話した商談の割合と、練習した営業の成約率です。困りごとを話す割合の方が、成約率より先に変わります。

質問の実行率が上がっても成約率が変わらなければ、現場で形だけ質問していないか、測る行動の選び方が適切かを見直します。本当は別の場面でつまずいている可能性も、見直す対象です。商談件数が少なすぎると、改善したかどうかも判断できません。

営業の属人化を減らすために日報と録音を指導に使う

商談の確認手段ごとに、分かることと注意点を比べた表
商談の確認手段と分かること

日報には断られた場面とお客さんの最後の言葉を残し、何を話したかは同行か録音で確かめます。録音は、使う目的・確認する担当者・録音率の目標を決めてから始めます。

岡田SFAや日報の商談内容は、本人の解釈を含む自己申告です。見込みがないと思った訪問を入力しないこともあります。何を話したかは、同行か録音での確認が必要です。

断られた3つの場面と、お客さんの最後の言葉を残す

岡田失注理由が「価格」「検討中」ばかりなら、理由の項目を増やす前に、どの場面で断られたかを書いてもらいます。

  • その場での断り
  • 見積もりの後
  • 契約の後

理由は分類にまとめず、お客さんが最後に言った言葉をそのまま残します。

録音を始める前に決める3つのこと

岡田録音を始める前に決めるのは、次の3つです。

  • 録音を使う目的
  • 確認する担当者1人
  • 録音率の目標

所長が確認する時間を取れないままだと、録音がたまるだけになります。週に2時間しか使えない場合も、見る商談を絞れば始められます。

トップの長い録音を渡すだけでは、どこを真似するかは新人任せです。教えたい場面の頭からすぐ聞けるようにします。要約だけでは、言い回しの違いまで比べられません。

岡田録音だけで成約率の差の理由が分からなければ、同行でお客さんの表情や相づちも確認します。金額を聞いた瞬間の顔は、音声だけでは分かりません。

一方で、話す内容が決まっているテレアポでは、録音の文字起こしからトークのずれを確認する使い方もあります。対面商談でお客さんの反応まで見る場合、文字起こしだけで分かることは一部です。

営業の属人化対策にDOKOを使うとき、何を確認できるか

DOKOで確認できるのは、トークスクリプトの場面ごとの達成状況です。場面は、会社のトークスクリプトの区切りに合わせます。

画面と導入時の作業の分担は、次のとおりです。

  1. 指導する場面を探す画面:商談一覧・ダッシュボード・商談詳細
  2. 合格基準の作成:トップの商談をもとに弊社が手作業で対応(録音からの自動作成は未対応)

岡田商談解析AI「DOKO」では、会社のトークスクリプトの区切りに合わせて、場面ごとの達成状況を確認します。指導に使う会話を探す所長は、気になった場面の頭から音声を聞けます。

指導する場面を探す3つの画面

岡田指導する商談や場面を確認する画面は、次の3つです。

  • 商談一覧で見る、場面ごとにできたこと・できなかったこと
  • ダッシュボードで見る、担当者別の達成率
  • 商談詳細で見る、お客さんの反応

PDFかWordのトークスクリプトを登録すると、AIが最大12の場面の下書きを作ります。場面を追加・修正するのは、管理者が開ける「設定 > トークスクリプト」です。導入時の登録は弊社が行います。

合格基準の作成は、自動でできる範囲を確かめる

DOKO導入時の作業ごとに、担当と対応状況を示した表
DOKO導入時の作業と担当

岡田トークスクリプトが無い会社で、トップの録音からスクリプトや場面ごとの合格基準を自動で作る機能は、今のDOKOにはありません。スクリプトを登録しなければ、話の進め方は採点されません。トップの商談をもとに合格基準を作る部分は、弊社が手作業で行います。

成約率の高い人との差を表示する機能は構想段階です。

まとめ|まずは新人に教える場面を1つ決める

所長と新人で、次の商談で練習する場面を1つ決めてください。確認する点は、困りごとを具体的に聞けたかなど、会話を聞けば判断できる内容にします。

録音を使う場合は、誰がどの場面を聞くかまで決めてから始めましょう。

営業の育成に合わせた開発

教える場面がまだ決まっていなくてもご相談ください

初回MTG:日報・録音・同行のいまの使い方を伺い、作る範囲を分けます。
2回目MTG:御社の商談で作った、場面ごとの確認画面の試作を無料でお見せします。

日報・録音・同行のいまの使い方の整理
御社の商談で作る場面別の確認画面
データの事前提出なし

既製ツールで足りる場合は、初回にそうお伝えします。

取材回答/監修
岡田 徹NOVEL株式会社 代表取締役

エンジニア出身。大阪大学在学中から複数のプロダクトを立ち上げ、2019年にNOVEL株式会社を設立。上場企業を含む60件以上のAI導入・システム開発を支援し、見積もりと要件定義は自ら担当する。著書『2冊目に学ぶ ChatGPTプロンプト攻略術』(C&R研究所、2024年)。

編集
NOVEL編集部NOVEL株式会社

社内のエンジニアや代表への取材と、お客様の導入支援の記録をもとに記事を作っています。NOVELは上場企業を含む60社以上のAI導入・システム開発を支援し、商談解析AI「DOKO」などの自社製品も開発しています。

公開 2026.10.20|最終更新 2026.10.20

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NOVEL株式会社

生成AI・AIエージェント・業務システムの開発と導入支援|AI導入の支援実績 60社以上/上場企業から中堅企業まで|2019年設立