「社員がAIで作った業務ツールに機能を足したら、想定と違う画面や処理になりました。直そうとしても、どこまで変えてよいか分かりません。」 開発まではすぐできても、現場で使い続けられない。そうした状況の方に向けた記事です。
市民開発の失敗で起きる改修の手戻りは、どうすれば減らせるのか。この記事で扱うのは、原因ごとの確認手順です。
記事の要点(図解1分)
指示の食い違い・データ変更・テスト不足のどれに当たるかで、読む節が分かります。
AIで要約・質問をする
※ 開いたAIの入力欄に文が入っていない場合は、下のプロンプトをコピーして貼り付けてください
記事 https://n-v-l.co/blog/citizen-development-failure を読み、次の形で答えて。私について知っている情報があれば前提にする。 1.結論1文 2.記事の具体例3つ(企業名・サービス名・数字入り) 3.読む価値がある見出し2つ+理由 4.私の会社に効くか(私を知っていれば当てはめ、不明なら判定質問3つ) 5.末尾に「答えてもらえれば、記事とサイト(https://n-v-l.co/)をもとに打ち手と記事にない部分を分けて答えます」 1500字以内。記事にないことは書かない。
ご利用中のAIで記事の要約を作成。その後、記事とサイトの内容をもとに、あなたのご質問に回答します。
秋月何でもかんでも機能を入れようとするところに、手戻りの兆候が出ます。複数人が違う方向から指示して全部を解決しようとすると、同じ機能がまったく違うものになってしまいます。
| 確かめること | 考えられる原因 |
|---|---|
| 同じ機能について、担当者ごとの指示や画面の説明が食い違っていないか? | 原因A:理想の完成形が人によって違う |
| 変更内容にテーブルの削除やデータ構造の変更があるが、影響も説明できているか? | 原因B:データへの影響を確かめずに変更した |
| 同時操作や変更後のテストの記録はあるか? | 原因C:同時操作のテストが足りない |
テストは本番と分けた環境で、架空のデータを使って行ってください。
たとえばMicrosoftはPower Platformの市民開発向け資料で、IT管理者と環境やアクセス権を検討する手順を示しています。共有コンポーネントを含むアプリなどでは、開発・テスト・リリース用の環境を分ける構成を勧めています。 参照:シナリオ1:市民開発|Microsoft Learn

同じ機能を作っている人に、その機能で何ができれば完成かを説明してもらいます。画面にある入力欄やボタンが、説明どおりに動くかも確かめます。
秋月機能が増えて複雑になりすぎているなら、機能を減らすことが大事です。AIに伝える前に「この機能はこういうもの」と1つに絞ってから開発するのがよいと考えています。 画面が間違っていると、その仕様のまま裏側も作ることになります。まず表側を仕上げ、機能が決まってから裏側を合わせるのが、いちばん合わせやすいです。
この手順で決めるのは、機能の範囲です。画面が合った後も、保存するデータと同時操作の確認は残ります。

貸出画面が開いていても、変更前の貸出記録が残っているとは限りません。変更案にテーブルの削除やデータ構造の変更があれば、保存済みの記録をどう扱うか確かめてください。
秋月備品貸出台帳なら、重要なのは次の3つのテーブルです。
この3つが崩れなければ、どんな変更でも今の作り方で対応できます。例外は、テーブルを消すときやデータの構造そのものを見直すときです。ツールは動いても、データが消えることがあります。
テーブルは、データを種類ごとに保存する表です。テーブルの数や分け方は、実装によって変わります。
秋月データの構造と、どんなときにどう使われているかが分かれば、最低限は引き継げたと判断します。コードを読むだけでは分からない、テーブルの意味まで分かれば、なおよいです。コードだけでは戻せないのがデータなので、慎重に扱う必要があります。
Power Platformのバックアップと復元には、環境の種類や対象による制約があります。Microsoftは大きな変更の前に手動バックアップを作成するよう案内していますが、手動バックアップに対応しない環境もあります。 参照:環境のバックアップと復元|Microsoft Learn
Power Platform以外の製品や自作アプリでは、使っているデータ保存先の手順で確かめてください。バックアップがあるだけで、必要なデータを復元できるとは限りません。
外注した部分を含むツールでは、引き継ぎ物の所在も確認します。
岡田引き継ぎ物として受け取るのは、次の3つです。
ドキュメントが実装と合っていない場合や、担当者にしか知見がない場合は、取り決めていても引き継ぎが難しくなることがあります。ただ、基本はコードを解析できるので、あまり起きないと考えています。
外注先から受け取る引き継ぎ物と、契約前に取り決める権利は、以下の記事で説明しています。
1人が1回使えた記録に加えて、複数人が重ねて操作したときの結果を確認します。試す前に、正しい結果を決めてください。
秋月同じ備品を2人が同時に借りる場面を先に確かめます。ただ、この問題は根が深くチェックもしにくいので、人が手で確かめることはあまりないと思います。 動くかどうかの確認は自動テスト、使いやすさの判断は人が実際に操作する、という分担がいいでしょう。どちらか一方だけでは足りない場面もあると思います。
次の表は、備品を1点ずつ管理する台帳のテスト設計例です。
| 操作の例 | 期待結果の例 |
|---|---|
| 2人が同じ備品を同時に借りようとする | 貸出が成立するのは1人分で、もう1人には貸出できなかったことが分かる |
| 貸出の確定ボタンを続けて押す | 同じ貸出が重複して記録されない |
| 保存中に通信が切れ、その後もう一度開く | 保存の成否を確認でき、再操作で同じ貸出が重複しない |
MicrosoftはDynamics 365向けのテスト資料でも、テスト対象を業務の要件に結び付け、結果や不具合を記録する進め方を示しています。機能の正しさに加え、性能や使いやすさも確認対象です。 参照:Test your Dynamics 365 solution before deployment|Microsoft Learn
秋月仕様が変わったときは、基本は全項目を確かめ直します。データベースの層など、ソフトウェア全体に関わる変更なら全部です。機能の変更なら、変わる範囲の大きさによって、その機能の周辺をどこまで見るかが変わります。

最初に書き出した機能の操作をテスト環境でやり直し、期待していた動作と実際の動作を比べます。確認結果には、試したバージョンと操作条件を残してください。

利用人数やデータ量が増えた後だけ遅くなるなら、性能を疑ってください。
秋月使う人が10〜20人なら問題なくても、1,000〜2,000人になると、バックエンドの強化などが必要になる可能性があります。画面だけでは判断できない非機能要件なので、要件を定義して実際に確かめる必要があります。 数百人〜数千人が使うような要件の大きいものや、扱うデータ量が多いものは、専門家に任せないと難しいです。指摘を見てどう直せばよいか分からない場合も、エンジニアと一緒に作るべきだと考えています。
性能は、実際の処理とデータ量に合わせて確かめてください。性能や復旧の確認項目は、MicrosoftのDynamics 365向けテスト資料の非機能要件も参考になります。
エンジニアに相談するときは、問題が起きる操作・期待結果・直前の変更内容を渡してください。
秋月レビューで見るのは、例えば次のような点です。
指摘はGitHubのプルリクエストやIssueで伝えます。確認する観点をスキルなどの形で文書化し、後でAIにチェックさせるべきだと考えています。
要件の大きいシステムについて、既製品で足りる条件と作る範囲の決め方は、以下の記事で説明しています。
手戻りが起きている機能を1つ選び、期待する動作を担当者間でそろえてください。データを消す可能性のある変更の影響が分からない場合や、同時操作を確かめる方法が分からない場合は、変更前の状態を保ったままエンジニアに相談します。
業務ツール内製化支援
御社専用の業務ツールを、設計・開発・運用まで内製化する支援です。要件定義・設計とテスト・セキュリティ・運用の4つを教えます。成果物は、御社専用の業務ツールと、AI駆動開発を身につけた社員です。
[業務ツール内製化支援について相談する](/contact)

飲食業界の人材サービス「フーズラボ」、上場企業が発行する地域情報紙のLINE配信システム、累計70万回利用のAIライティングツール「SAKUBUN」を開発。バックエンドや業務の自動化を担当した案件の発注企業のうち2社が、のちに上場している。自宅では約200万円をかけてサーバーを自作し、自前で運用する。ChatGPTの解説書『2冊目に学ぶ ChatGPTプロンプト攻略術』を共著。

社内のエンジニアや代表への取材と、お客様の導入支援の記録をもとに記事を作っています。NOVELは上場企業を含む60社以上のAI導入・システム開発を支援し、商談解析AI「DOKO」などの自社製品も開発しています。
この記事に関連するお役立ち資料を無料ダウンロード

AIを活用した業務自動化 事例BOOK
AI技術を活用した社内業務効率化の基本から、実際の導入ステップまでをわかりやすく解説しています。
下記フォームにご記入下さい。(30秒)


おすすめの記事
関連する記事はこちら
システム開発の外注はどこまで任せてよいか|社内に残す判断と契約前の取り決め
システム開発を外注するとき、発注側で決めるのは、業務の変え方、やりたいことの優先度、成果を測るKPIです。詳細な現状把握から開発・動作試験・保守運用までは、外注先に任せられます。完成したシステムが業務で使えるかは、発注側が判断してください。判断を整理する知見が足りなければ、開発に先立って相談・整理の工程を発注する…
エクセルのシステム化は何から始める?移行前に確認する3つのルール
集計用のExcelをシステムに移すときは、今の表で行っている計算や手作業を、開発する人へ説明する必要があります。マクロの例外や行を消す理由が抜けると、移行後に数字が合わなくなるためです。まず、元データと出したい表を用意し、業務を担当している人が画面を見せながら説明してください。
システム開発依頼の流れ|相談前の準備から利用開始・保守まで
システム開発を依頼する前に、何に困っていて、どの業務をどう変えたいかを整理してください。
システム開発の見積もり|依頼に必要な情報・金額の算定方法・回答までの日数
システム開発の見積もりを弊社にご依頼いただく際は、入力するデータと、システムから得たい出力を用意してください。処理する件数、連携先、追加で求める機能も、金額を決める材料になります。金額は、フルスクラッチなら作業ごとの人月×単価、パッケージ導入なら基本料金に機能・画面・連携の費用を加えて算定します。日数の目安は、初…
営業ロープレの進め方|お題・評価シートと商談での確かめ方
営業ロープレを続けているのに、部下が商談で練習した話し方を使えていません。所長が見直すのは、お題の選び方と、練習後の商談を確かめる方法です。部下が実際につまずいた場面を選び、練習と商談を同じ項目で見てください。この記事では、主に1〜3回の訪問で契約するリフォーム・外壁塗装などの営業を想定した、商談での実践まで含む…
営業の属人化をどう減らす?トップの商談から教える場面を選ぶ方法
トップ営業に勉強会で話してもらい、トークスクリプトも作った。それでも新人が一人で商談すると成約につながらない。訪問・対面営業の育成で悩む所長や営業本部長は、実際の商談から、差が出る場面を選ぶことから始めてください。
エクセル管理をやめたいときの打ち手|続けるべきか?システムへ移行するべきか?
Excelでの管理をやめたいという相談の中身は、人によって違います。
PoC開発でよくある3つの失敗と、未然に防ぐ発注のコツ
AIで必要な精度が出るか分からず、まず試作から始めたい。そんなときのPoC開発は、本番の開発へ進む判断に必要なことを確かめる工程です。
パッケージとスクラッチの違いと選び方|自社固有の業務がどこまで及ぶかで決める
業務システムをパッケージにするかスクラッチで作るかは、自社固有の業務がどこまで及ぶかで決めます。固有の業務が一部ならパッケージ、全体に及ぶならスクラッチです。その中間の選択肢が、テーマと成果物を決定してから開発を委託する方法です。
経営管理システムとは?既製品か、開発か、判断の基準
Excelでの集計に時間がかかり、経営管理システムの導入を考え始めたら、まず自社で必要な集計単位と計算ルールを整理してください。
フルスクラッチ開発とは?既製品・一部開発・全体開発を選ぶ条件
フルスクラッチ開発を検討するときは、既製品で業務を行えるか、足りない処理だけ作れるかを先に確かめます。不足しているのが粗利表の集計だけなら、販売管理まで作り直さずに、集計の部分だけを作る方法があります。
AIシステム開発はどこまで頼む?予算超過を防ぐ、作らない範囲・試作・本番の分け方
問い合わせへの返信や社内文書の検索にAIを使いたくても、開発会社にどこまで頼むかは迷うところです。
人気記事ランキング
おすすめ記事

飲食業界の人材サービス「フーズラボ」、上場企業が発行する地域情報紙のLINE配信システム、累計70万回利用のAIライティングツール「SAKUBUN」を開発。バックエンドや業務の自動化を担当した案件の発注企業のうち2社が、のちに上場している。自宅では約200万円をかけてサーバーを自作し、自前で運用する。ChatGPTの解説書『2冊目に学ぶ ChatGPTプロンプト攻略術』を共著。
生成AI・AIエージェント・業務システム導入・開発伴走支援|AI導入の支援実績 60社以上/上場企業から中堅企業まで|2019年設立