集計用のExcelをシステムに移すときは、今の表で行っている計算や手作業を、開発する人へ説明する必要があります。マクロの例外や行を消す理由が抜けると、移行後に数字が合わなくなるためです。まず、元データと出したい表を用意し、業務を担当している人が画面を見せながら説明してください。
この記事で扱うのは、集計用Excelのシステム化に向けた準備です。
記事の要点(図解1分)
表と元データを用意し、ルールの確認と範囲の決定を経て、数字を照合します。
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記事 https://n-v-l.co/blog/excel-systemization を読み、次の形で答えて。私について知っている情報があれば前提にする。 1.結論1文 2.記事の具体例3つ(企業名・サービス名・数字入り) 3.読む価値がある見出し2つ+理由 4.私の会社に効くか(私を知っていれば当てはめ、不明なら判定質問3つ) 5.末尾に「答えてもらえれば、記事とサイト(https://n-v-l.co/)をもとに打ち手と記事にない部分を分けて答えます」 1500字以内。記事にないことは書かない。
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最初に、どのデータから何の表を出すかを整理します。Excel内のルールの確認、移す範囲の決定、出来上がったシステムの数字の照合の順に進めます。
開発する人に説明する前に、どこまで準備すればよいですか。
岡田まず、どのデータを入れて、どんな表を出したいかを説明してもらいます。連携先のシステムも教えてください。細かい計算のルールは要件定義で一緒に決めるので、最初は今のExcelの画面を見せながら説明してもらえればよいです。
元データを整理する担当者は、表を受け取る人に使い道を確かめておきます。たとえば経営会議用の集計なら、経営側がどの数字を比較したいかを聞いてから、必要な表を用意します。
岡田集計した数字を誰が何の判断に使うかを決めてください。ルールを決める人と、移した後に仕組みを維持する人も必要です。


Excelに残る業務ルールは、会社や表の作りで変わります。開発する人へ伝え漏れやすいのは、計算の例外と1行が表す単位、手作業です。ファイルに残るルールはコードや数式から調べられますが、行を削除する理由は担当者に聞く必要があります。
岡田マクロの例外は、分かる分だけ書き出してもらえばよいです。作った前任者がいなくても、作る側がVBAのコードを読んで解析します。コードから分かるシートとデータのつながりを、担当者が説明する業務の流れと照合する進め方です。
例外を探すときに確認する箇所は、次の5つです。
値だけになった列には、計算の過程が残っていません。
開発する人に渡すファイルを集めるときは、集計結果のブックに加え、参照元のファイルも用意します。
岡田表を見るときは、まず1行が何を表すかを確認します。注文1件なのか、1日の合計なのかを、シートごとに書き分けておいてください。1件を決める番号が非表示の列に入っていることもあります。
営業所ごとにシートを分ける表や、月ごとに右へ列を足す表は、その作りも説明してください。セルを結合した印刷用の表や、金額の横にメモが混ざった表は、そのままでは取り込めません。
AccessへExcelを取り込む場合、結合セルの内容は左端の列に対応する項目へ入り、残りの項目は空欄になります。 参照:Excelブックのデータのインポートとリンクの設定|Microsoft Support
開発する人へ説明するときは、入力前の空のフォーマットと入力済みの表を並べて、データを入れる場所を説明してください。
岡田基幹システムから値を貼り付けた後に返品の行を消す、といった作業はファイルに跡が残りません。赤く塗った行を集計から外す作業も、どの行をなぜ外すかを担当者に説明してもらいます。
画面を見ながら操作を説明してもらう相手は、実際に業務をしている担当者です。誰が、いつ、どんな入力や転記をするかを聞きます。用意された業務フロー図も、実際の操作と合っているか確認が必要です。

入力の書式を固定できれば、Excelを残して集計をシステムへ移す方法も候補です。入力の運用と集計の負担を分け、変更が必要な範囲を判断します。
岡田入力と集計が1枚に混ざった表は、入力の部分と集計の部分に分けてから移します。書式を固定できて、同じ行を複数人が触らないなら、入力はExcelに残せます。ファイルを集める所で分け、その後の集計をデータベースへ移す方法です。
入力自体には困っておらず、集計に時間がかかっている会社が候補です。現場の入力方法を変えにくい場合もあります。ただし、書式の固定に加え、入力の量と頻度も見て判断が必要です。
岡田データが多くてExcelが重い場合は、まずデータベースに入れます。一方、データ量が少なくても計算の例外が多いなら、その例外を決まった計算としてシステムに持たせる方が信頼できます。例外の計算をAIや人の手に任せ続けることは勧めません。
BIツールには、作ってみて初めて分かる制約もあります。欲しい表の形や明細の出し方が合わず、Webの画面へ切り替えた案件もありました。
データを保存する場所と、結果を表示する画面は分けて検討します。
移行後に確認するのは、集計する対象と計算の順序です。数式が正しくても、集計する行が違えば合計金額に差が出ます。

図の原因は一例です。業務や元データによって変わります。
岡田通販の会社の案件で、Excelとシステムの数字が20か月分合わなかったことがあります。Excelでは同じ枠の行を2行とも足し、システムでは1件にまとめていました。Excelが行ごとに整数へ丸めてから足していたことも、不一致の原因でした。
見落としていた業務ルールに気づくのは、作った後に過去2〜3か月分の集計結果を出し、Excelとの違いを確認するときです。
数字が合わない原因で多いのは、次の3つです。
岡田前任者も今の担当者も理由を説明できない計算は、使う人が決める必要があります。該当する分は捨てずに印を付け、別に数えて見えるようにしてください。用途ごとに、集計に含めるか外すかを判断してもらいます。意味が分からない数字は、そのまま取り込まない方が安全です。
システム化が止まったときは、現在のExcelと仕様書を照合し、未決の計算は後回しにする方法もあります。
ルールや担当者を決めても、システム化が止まることはありますか。
岡田あります。止まった原因には、次の3つがありました。
保育園を運営する会社から受けた相談では、その会社が自社で進めていた開発が、契約条件の変更で止まっていました。
止まったときは、何から進めますか。
岡田今のExcelと仕様書の違いを確かめ、仕様書を直します。決まらない計算は後回しにして、単純な計算だけで先に動かす方法です。データは直近3か月分で試してから、全件を移します。
誰も見ていない表や列、他のシステムで同じ数字が取れるものは、書き出す前に移す対象から外してよいです。
相談の準備は、現在使っているExcelと出したい表をそろえる所から始めてください。実際の操作を説明できる担当者にも参加してもらいます。分からないマクロの中身を、社内だけで解析し終える必要はありません。
岡田最初から細かい機能を考えすぎると、不要な機能が盛り込まれることもあります。まず、今の業務のどこに困っていて、どう変えたいかを教えてください。
相談から開発を依頼するまでの流れは、以下の記事で説明しています。

エンジニア出身。大阪大学在学中から複数のプロダクトを立ち上げ、2019年にNOVEL株式会社を設立。上場企業を含む60件以上のAI導入・システム開発を支援し、見積もりと要件定義は自ら担当する。著書『2冊目に学ぶ ChatGPTプロンプト攻略術』(C&R研究所、2024年)。

社内のエンジニアや代表への取材と、お客様の導入支援の記録をもとに記事を作っています。NOVELは上場企業を含む60社以上のAI導入・システム開発を支援し、商談解析AI「DOKO」などの自社製品も開発しています。
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エンジニア出身。大阪大学在学中から複数のプロダクトを立ち上げ、2019年にNOVEL株式会社を設立。上場企業を含む60件以上のAI導入・システム開発を支援し、見積もりと要件定義は自ら担当する。著書『2冊目に学ぶ ChatGPTプロンプト攻略術』(C&R研究所、2024年)。
生成AI・AIエージェント・業務システムの開発と導入支援|AI導入の支援実績 60社以上/上場企業から中堅企業まで|2019年設立