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Anthropicとは?注目される5つの理由とClaudeへの取り組みとは

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Anthropicとは?注目される5つの理由とClaudeへの取り組みとは

最終更新日:

2025.10.14

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生成AIの分野は日々進化しており、最新の情報を把握するのは大変ですが、適切なAIを見つけることは企業の競争力を高める上でも不可欠になりつつあります。

こうした中、高性能なClaudeをプロダクトとして提供するAnthropicは注目を集める企業の1つとしてよく挙げられます。しかし、その実力や特徴をよく理解していないということも少なくありません。

そこで今回は、Anthropicとは何か、なぜ注目されているのか、競合他社との比較などを解説します。特徴や強みを理解することで、自社に最適な生成AIを見つける手助けになるはずです。


Anthropicのような高性能な生成AIを活用できれば、企業の業務効率の向上を狙えます。しかし、どのような課題が解決できるかわからない、AIに詳しい人材がいないことも少なくありません。そのような場合は、ぜひ弊社のサービスをご活用ください。

Anthropic(アンソロピック)とは

項目

内容

会社名

Anthropic(アンソロピック)

設立

2021年

本社

アメリカ合衆国カリフォルニア州

企業URL

https://www.anthropic.com/

Anthropic(アンソロピック, アンスロピック)は、人工知能(AI)技術の開発に特化した企業のことです。

企業名の英語を和訳すると「人類または人類の存在期間に関連するさま」という意味を持ちます。この企業名が示すように、Anthropicは人類の長期的な未来を見据えたAI開発を主軸としています。

このAnthropicの代表的な成果として、大規模言語モデル「Claude」が挙げられます。

AnthoropicはGPTと並ぶ高性能なAI、Claudeを開発

2023年6月時点で、AIモデルの関心度においてOpenAIのGPTが91%を占める中、前四半期と比較して、Anthropicへの関心は15%にまで上昇しました。

この背景には、AnthropicがGPTと並ぶ高性能なAIモデルのClaudeを開発し、着実に市場シェアを拡大していることがあります。

参考:The New Language Model Stack | Sequoia Capital

AnthropicのAI:Claudeとは

AnthropicのAIモデル「Claude」は、高度な自然言語処理能力と倫理的な判断力を兼ね備えた大規模言語モデルです。ChatGPTと同様に、複雑な質問への回答、文章生成、コード作成など、幅広いタスクに対応しています。

特筆すべきは、Claude 3.5 SonnetがAmazon BedrokやGoogle Cloud's Vertex AIなど、主要クラウドプラットフォームで利用可能な点です。それぞれを活用できれば、企業は既存のインフラを活用しながら、高性能なAIモデルを柔軟に導入できます。

直近では、最新版のClaude 3.5 Sonnetが2024年6月20日にリリースされ、翌21日に公式ドキュメントが公開されました。

関連記事:【AI】Claudeとは?使い方や料金体系、選ばれる理由をわかりやすく解説

新たにClaude 3.5 Sonnetがリリース

Anthropicが公式発表したClaude 3.5 Sonnetは、多くの評価指標でGPT-4oを上回る性能を持ちます。特に、大学院レベルの推論や学部レベルの知識、コーディング能力においては、優れた結果を残しています。

以下の表は、Claude 3.5 SonnetとGPT-4o、Gemini 1.5 Pro、Llama-400bなど、主要なAIモデルの性能比較を行ったものです(Anthropic公式)。

カテゴリ

Claude 3.5 Sonnet

Claude 3 Opus

GPT-4o

Gemini 1.5 Pro

Llama-400b (初期スナップショット)

大学院レベルの推論 (GPQA, Diamond)

59.4%※1 (0-shot CoT)

50.4% (0-shot CoT)

53.6% (0-shot CoT)

-

-

学部レベルの知識 (MMLU)

88.7%※2 (5-shot)
88.3% (0-shot CoT)

86.8% (5-shot)
85.7% (0-shot CoT)

88.7% (0-shot CoT)

85.9% (5-shot)

86.1% (5-shot)

コーディング (HumanEval)

92.0% (0-shot)

84.9% (0-shot)

90.2% (0-shot)

84.1% (0-shot)

84.1% (0-shot)

多言語数学 (MGSM)

91.6% (0-shot CoT)

90.7% (0-shot CoT)

90.5% (0-shot CoT)

87.5% (8-shot)

-

テキストに基づく推論 (DROP, F1スコア)

87.1 (3-shot)

83.1 (3-shot)

83.4 (3-shot)

74.9 (可変ショット数)

83.5 (3-shot, 事前学習モデル)

複合評価 (BIG-Bench-Hard)

93.1% (3-shot CoT)

86.8% (3-shot CoT)

-

89.2% (3-shot CoT)

85.3% (3-shot CoT, 事前学習モデル)

数学問題解決 (MATH)

71.1% (0-shot CoT)

60.1% (0-shot CoT)

76.6% (0-shot CoT)

67.7% (4-shot)

57.8% (4-shot CoT)

初等数学 (GSM8K)

96.4% (0-shot CoT)

95.0% (0-shot CoT)

-

90.8% (11-shot)

94.1% (8-shot CoT)

注釈:

  • ※1:Claude 3.5 Sonnetは、5-shot CoT GPQA(maj@32)で67.2%のスコアを獲得

  • ※2:Claude 3.5 Sonnetは、5-shot CoTプロンプトを用いたMMLUで90.4%のスコアを獲得

参考:Introducing Claude 3.5 Sonnet \ Anthropic

Anthropicが注目されている5つの理由

Anthropicがここまで注目されているのには、以下に挙げた5つの理由が関係しています。

  • 元OpenAIメンバーで設立

  • 多額の資金調達を実現

  • OpenAIに負けないモデル

  • APIによる高いカスタマイズ性

  • 独自のClaude’s Constitution(憲法的AI)

元OpenAIメンバーで設立

Anthropicは2021年、AIの倫理的開発を重視する元OpenAI幹部によって設立された注目のAI企業です。創設者のDario Amodei氏とDaniela Amodei氏が、OpenAIの方針に疑問を感じ、辞職後に独自のビジョンを実現するため新会社を立ち上げたのです。

このAnthropicの設立は、OpenAIの技術力と、倫理的AI開発への強いコミットメントを併せ持つ企業として多くの期待を集めています。AIの潜在能力を最大限に引き出しつつ、社会的責任を果たすという難しいバランスを取るというアプローチは、昨今のAI倫理の観点から見ても注目度が高いでしょう。

関連記事:AI倫理とは?重要視される理由とガイドラインの策定例を解説

多額の資金調達を実現

そして、Anthropicの急成長を支えているのが、驚異的な資金調達能力です。2023年5月、GoogleやSalesforceなどから4億5千万ドルを調達したのを手始めに、わずか1年足らずで総額73億ドル(約1兆円)もの投資を獲得しました。

特筆すべきは、AmazonやGoogleといったテックジャイアントからの大型投資です。Amazonからの40億ドル、Googleからの20億ドルという巨額出資は、Anthropicの技術力と将来性への強い信頼の表れと言えるでしょう。

さらに2024年2月には、Menlo Venturesから7億5千万ドルを調達。この継続的な資金流入は、Anthropicの野心的なAI開発計画を加速させる原動力となっています。

OpenAIに負けないモデル

すでに紹介したとおり、Anthropicが開発したAIモデル「Claude」は、OpenAIのGPTシリーズに引けを取らない高性能を誇ることも理由の1つです。公式データによると、Claude 3.5 SonnetとClaude 3 Opusは、多くの分野でGPT-4oと互角以上の成績を収めています。

カテゴリ

Claude 3.5 Sonnet

Claude 3 Opus

GPT-4o

大学院レベルの推論 (GPQA, Diamond)

59.4%※1 (0-shot CoT)

50.4% (0-shot CoT)

53.6% (0-shot CoT)

学部レベルの知識 (MMLU)

88.7%※2 (5-shot)
88.3% (0-shot CoT)

86.8% (5-shot)
85.7% (0-shot CoT)

88.7% (0-shot CoT)

コーディング (HumanEval)

92.0% (0-shot)

84.9% (0-shot)

90.2% (0-shot)

多言語数学 (MGSM)

91.6% (0-shot CoT)

90.7% (0-shot CoT)

90.5% (0-shot CoT)

テキストに基づく推論 (DROP, F1スコア)

87.1 (3-shot)

83.1 (3-shot)

83.4 (3-shot)

複合評価 (BIG-Bench-Hard)

93.1% (3-shot CoT)

86.8% (3-shot CoT)

-

数学問題解決 (MATH)

71.1% (0-shot CoT)

60.1% (0-shot CoT)

76.6% (0-shot CoT)

初等数学 (GSM8K)

96.4% (0-shot CoT)

95.0% (0-shot CoT)

-

この結果は、Claudeが単なるGPTの追随者ではなく、独自の強みを持つ競争力の高いAIモデルであるとの見方もできます。そのため、今後が期待できるAIソリューションとしての期待も高まっているのです。

APIによる高いカスタマイズ性

もちろん、Anthropicはカスタマイズ性を高めるClaudeのAPIの提供も行っています。このAPIの利用によって、Claudeの強力な自然言語処理能力を自社のアプリケーションやサービスに柔軟に組み込むことが可能です。

APIの特徴は、先に触れた優れた性能を持ち、単純な質問応答だけでなく、複雑なタスクや特定のドメイン知識を要する処理にも対応できる点です。また、セキュリティやプライバシーにも配慮した設計となっており、特定の条件を満たさなければ学習に利用されないというルールを設けるなど、企業の機密情報を扱う際も安心して利用できます。

独自のClaude's Constitution(憲法的AI)

最後に、Anthropicが開発した「憲法的AI」は、AIの倫理的な行動を保証する新たなアプローチです。この「憲法」は、AIモデルに明確な価値観と行動指針を組み込むことで、AIの安全性と有用性を高めることを目指すものです。

具体的には、国連人権宣言やAppleの利用規約など、多様なソースから抽出された原則をAIに学習させています。これにより、Claudeは有害な言語や不適切な行動を避け、常に倫理的な判断を下すよう設計されているわけです。

この「憲法的AI」アプローチは、AI発展と社会的責任の両立を目指すAnthropicの哲学を体現しており、今後のAI開発の新たな基準となる可能性を秘めていることからも目を離せないでしょう。

憲法的AIについてはこちら:Claude's Constitution \ Anthropic

Anthropicの競合他社との比較

Anthropicの競合他社との比較を簡単にまとめると、下表のとおりです。あくまでも全体を俯瞰した場合であり、技術的な活用で新たに可能となる範囲などは考慮せず、カスタマイズ前を前提としています。

機能・特性

OpenAI

DeepMind

Anthropic

Google AI

AI安全性と倫理

○ (重点を置く)

○ (重点を置く)

○ (特に重視)

○ (ガイドラインあり)

商業的取り組み

× (非営利)

○ (Google傘下)

○ (商業的取り組みあり)

○ (広範な商用化)

オープンソースの貢献

○ (多数のプロジェクト)

× (限定的)

○ (研究成果の公開を行う)

○ (ツールとAPI提供)

研究の透明性

○ (公開を重視)

× (詳細非公開の場合あり)

○ (透明性を重視)

○ (研究成果を公開)

長期的視点

○ (長期的な目標)

○ (長期的な目標)

○ (人類の未来を見据える)

○ (持続可能性など)

特化したAI技術

○ (言語モデル等)

○ (ゲームや生物学等)

○ (AI安全性技術等)

○ (広範なAI技術の応用)

組織の状態

非営利団体

買収済み(Google)

独立企業

Googleの部門

では、競合他社をそれぞれ簡単に説明しておきます。

OpenAI

OpenAIは、非営利組織として設立された企業で、ChatGPTの爆発的な普及により一般ユーザーにも広く認知されるようになりました。

OpenAIの強みは、言語モデル(GPTシリーズ)、画像生成(DALL-E)、音声認識(Whisper)など、多岐にわたるAI技術の開発力にあります。この技術は、研究目的だけでなく、APIを通じて商業利用も可能となっており、すでに企業やデベロッパーの利用率が90%を超えるほどとなっています。

出典:https://openai.com/

DeepMind

DeepMindは、2014年のGoogle買収以降、商業的な取り組みと研究開発の両面で急速な進展を遂げた企業です。「AlphaGo」や「AlphaFold」といった、特定の複雑な問題を解決するAIの開発が筆頭すべきプロダクトです。

このプロジェクトは、ゲーム戦略や生物学的なタンパク質構造予測など、従来のAIでは困難とされていた課題に革新的なアプローチをもたらしました。DeepMindの研究では、純粋な学術的価値だけでなく、医療や科学分野での実用的な応用可能性も模索されています。

出典:https://deepmind.google/

Google AI

Google AIは、世界最大級のテクノロジー企業であるGoogleの強みを活かし、AIを幅広い製品やサービスに統合しています。検索エンジン、翻訳ツール、画像認識など、日常的に使用されるサービスのユーザーエクスペリエンスを大幅に向上させています。

特筆すべきは、Google AIが開発者コミュニティに対して提供している豊富なAIツールとリソースです。TensorFlowやGoogle Cloud AI Platformなどのオープンソースフレームワークやクラウドサービスを通じて、企業や個人開発者が最先端のAI技術を活用できる環境を整備しています。

出典:https://support.google.com/gemini/answer/13954172?hl=ja

企業が導入すべきAI/生成AIは業務によって異なる

企業がAIや生成AIを導入する際、業務の特性に応じて最適なツールを選択することが極めて重要です。なぜなら、各AIモデルには独自の強みと特徴があり、それらが業務のニーズと合致しているかどうかが、導入の成功を左右するからです。

AIモデル

特徴

OpenAIのChatGPT

自然言語処理に優れ、文書作成に適合

GoogleのBard

情報検索統合、最新データ利用に有効

AnthropicのClaude

倫理的配慮、センシティブ情報の取扱に適用

AIの選択は単に「最新」や「もっとも有名」なものを選ぶのではなく、業務の特性と目的に応じて慎重に行う必要があります。また、データのプライバシー、AIの決定の透明性、潜在的なバイアスなど、多くの要因も検討しなければなりません。

このように、企業にとって最適なAI/生成AIの選択と導入は、非常に複雑で難しい課題です。こうした複雑な意思決定プロセスをサポートするために、AIコンサルティングサービスの利用を検討することをおすすめします。


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Anthropicに関するFAQ

最後に、以下のAnthropicに関する質問へ回答します。

  • Anthropicとは何をする会社ですか?

  • ClaudeとChatGPTの違いは何ですか?

  • Claudeはどこの企業?

Anthropicとは何をする会社ですか?

Anthropicは、安全で人類にとって有益な人工知能の開発に特化したスタートアップ企業です。同社の独自のAI憲法が、その使命を如実に物語っています。

この憲法は、AIの開発と利用において倫理的な指針を提供し、人間の価値観と調和したAIの実現を目指しています。

ClaudeとChatGPTの違いは何ですか?

ClaudeとChatGPTは、両者とも先進的な生成AIモデルですが、その特性と機能に顕著な違いがあります。

ChatGPTは、OpenAIによって開発され、画像生成やインターネットアクセス機能を備えた汎用性の高いモデルです。

一方、Anthropicが開発したClaudeは約200,000トークンという膨大な容量を持ち、長文の文書や複雑な情報を扱うのに特に適しています。

他にも違いはありますが、ChatGPTはより多様なタスクに対応できる一方、Claudeは大規模なテキスト処理や詳細な分析を必要とするタスクにおいて優位性を持つと言えるでしょう。

Claudeはどこの企業?

Claudeは、米国のスタートアップ企業であるAnthropicによって開発された生成AIモデルです。同社の創設者たちは、OpenAIやGoogle Brainなど、AIの最前線で活躍してきた経歴を持ち、その専門知識と経験がClaudeの開発に活かされています。

Anthropicの特徴的な点は、AI開発における倫理的考慮を重視していることで、これはClaudeの設計にも反映されています。

まとめ

元OpenAIメンバーによって設立され、多額の資金調達を実現したAnthropicは、独自の「憲法的AI」アプローチを通じて、安全で有益なAI開発を推進しています。同社が開発したClaudeは、GPTと並ぶ高性能AIモデルとして、多くの評価指標でトップクラスの成績を収めています。

とはいえ、マーケティング、研究開発、カスタマーサポート、財務、人事など、各部門のニーズに合わせて適切なAIを選択することが重要です。さらに、法的・倫理的考慮、プロンプトエンジニアリング、ファインチューニングなど、導入には多くの専門知識が必要となります。

お悩みの際には、NOVEL株式会社のAIコンサルティングサービスをご活用ください。豊富な経験と専門知識を持つコンサルタントが、お客様の業務ニーズを深く理解し、最適なAI/生成AIの選択から導入、運用までをトータルにサポートいたします。

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