この記事に関連するお役立ち資料

AIを活用した業務自動化 事例BOOK
無料ダウンロード
ChatGPTやClaudeなど、様々なAIアシスタントが登場していますが、それぞれの特徴や機能、料金体系が異なるため、比較検討するのが大変です。
そこで今回は、Anthropic社が提供するAIアシスタント「Claude」に注目。Claudeの特徴や使い方、料金体系を詳しく解説し、企業にとって最適なAIツールの選び方をお伝えします。ぜひ、自社に最適なAIツールを見つける参考にしてください。


Claude(クロードAI,Claude AI)は、Anthropic社が開発した大規模言語モデルの1つです。2021年に登場したClaude1から、ChatGPTと同様に自然言語処理を活用し、人間との対話や文章生成が可能です。
Claudeの特徴は、高い倫理性と安全性を備えていることです。不適切な内容や偏見のある発言を避け、ユーザーに寄り添った丁寧な回答を提供します。
また、Claudeは多様なタスクに対応可能な汎用性の高さも魅力の1つです。APIを通じて開発者が自由にClaude AIを組み込めるため、企業のニーズに合わせたカスタマイズも可能です。
なお、2023年6月時点では、Claude3として以下に挙げた3つのファミリーモデルが提供されています。ユースケースに応じて適切なモデルを選択できるのもClaudeの強みと言えるでしょう。
モデル | 最新の 1P API モデル名 | 最新の AWS Bedrock モデル名 | GCP Vertex AI モデル名 |
|---|---|---|---|
Claude 3 Opus | claude-3-opus-20240229 | anthropic.claude-3-opus-20240229-v1:0 | claude-3-opus@20240229 |
Claude 3 Sonnet | claude-3-sonnet-20240229 | anthropic.claude-3-sonnet-20240229-v1:0 | claude-3-sonnet@20240229 |
Claude 3 Haiku | claude-3-haiku-20240307 | anthropic.claude-3-haiku-20240307-v1:0 | claude-3-haiku@20240307 |
項目 | 詳細 |
|---|---|
会社名 | Anthropic PBC |
形態 | Public Benefit Corporation |
本社所在地 | 548 Market St, PMB 90375, San Francisco, CA 94104, United States |
ヨーロッパ地域担当 | Anthropic Ireland, Limited |
ヨーロッパ住所 | 6th Floor, South Bank House, Barrow Street, Dublin 4, D04 TR29, Ireland |
企業URL |
Claudeは、AI研究と開発に特化した企業Anthropicによって開発・提供されているAIモデルです。研究者、エンジニア、政策専門家、ビジネスリーダーなど、多様な分野の専門家で構成された協調的なチームによって運営されています。
また、AIの社会実装における倫理的課題にも積極的に取り組み、人類への長期的な恩恵の実現を目指す公益法人(Public Benefit Corporation)としての側面も持ち合わせています。

Claudeで利用できるモデルの種類を以下の2つに分けて紹介します。
【過去モデル】Claude2
【最新モデル】Claude3
Claude2は、Anthropic社が開発した高性能のAIモデルです。APIアクセスと新しい公開ベータWebサイト「claude.ai」を通じて利用可能としていました(現在はモデルが3へ移行しています)。
過去のモデルとはなりますが、以下の性能を誇っています。
試験 | スコア |
|---|---|
法律のバー試験 | 76.5% |
GREの読解とライティング | 90パーセンタイル以上 |
PythonコーディングテストのCodex HumanEval | 71.2% |
GSM8k | 88.0% |
また、初期のClaudeからは、レッドチーミングと安全技術の活用により、有害な出力のリスクが大幅に低下しています。加えて、入力と出力の長さが増加し、一度に最大100Kトークンまで入力可能となりました。
ここからさらに進化したのが、次で紹介する2024年6月でも現行モデルのClaude3です。
Claude3は、Anthropic社が開発したAIモデルの最新シリーズです。「Claude 3 Haiku」、「Claude 3 Sonnet」、「Claude 3 Opus」という、3つのファミリーモデルが含まれます。
モデル | 最新の 1P API モデル名 | 最新の AWS Bedrock モデル名 | GCP Vertex AI モデル名 |
|---|---|---|---|
Claude 3 Opus | claude-3-opus-20240229 | anthropic.claude-3-opus-20240229-v1:0 | claude-3-opus@20240229 |
Claude 3 Sonnet | claude-3-sonnet-20240229 | anthropic.claude-3-sonnet-20240229-v1:0 | claude-3-sonnet@20240229 |
Claude 3 Haiku | claude-3-haiku-20240307 | anthropic.claude-3-haiku-20240307-v1:0 | claude-3-haiku@20240307 |
※執筆時点
Claude3シリーズの大きな特徴は、幅広い認知タスクに対応できる点です。また、視覚能力も大きく向上しており、写真、図表、技術図面など幅広いビジュアルフォーマットを処理可能です。

さらに、長いコンテキストとほぼ完璧な記憶を特徴とし、200Kトークンのコンテキストウィンドウを提供します。長い文章や会話の流れを理解し、適切な応答もスラスラと可能です。
責任ある設計も、Claude3の大きな特徴です。モデルの信頼性と能力の向上を目指しつつ、バイアスやプライバシー問題に対する対策も強化されています。
結果、企業は安心してClaude3を導入し、活用できます。また、様々な価格と速度でのモデルが提供されるため、企業は特定の用途に応じた最適なバランスを選択できます。
参考:Introducing the next generation of Claude \ Anthropic
関連記事:責任あるAIとは?各社の捉え方と企業が考えるべきAI倫理・ガバナンス

Claudeの料金体系は、以下の2つに大別されてそれぞれ異なります。
対話形式
API
参考:Introducing the next generation of Claude \ Anthropic
Claudeを対話形式で利用する場合、基本的には無料で利用可能です。上限は、一定の回数またはコンテキストウィンドウを踏まえた制限に到達するまでとなっています。
制限前には、事前に予告を受けられることから、いきなり止まるということはありません。また、制限は5時間ごとにリセットされます。
より高度な機能を求める企業向けにClaude Proプランも用意されており、$20とtaxが必要となります。このプランでは、より大規模なデータ処理や、カスタマイズされた機能の利用が可能です。
APIを通じてClaudeを利用する場合、以下の3つのモデルが提供されています。
モデル名 | Claude 3 Opus | Claude 3 Sonnet | Claude 3 Haiku |
|---|---|---|---|
特徴 | もっとも高度な知能と複雑なタスクにおける業界最高のパフォーマンス | 知能と速度のバランスが最適で、特に企業向けワークロードに適している | 最速でコンパクトなモデルで、即時応答性が高い |
コスト(入力/出力 $/1Mトークン) | $15 / $75 | $3 / $15 | $0.25 / $1.25 |
コンテキストウィンドウ | 200K (特定の使用ケースで1Mトークンも可能) | 200K | 200K |
違い | 他のモデルを超える知能 | 同様の知能を持つ他モデルよりも手頃な価格で、規模に適している | その知能カテゴリー内でもっとも賢く、速く、手頃な価格 |
Claude 3 Opusは、もっとも高度な知能を持ち、複雑なタスクにおいて業界最高のパフォーマンスを発揮します。ただし、コストはChatGPT、および他のモデルと比較して高くなっています。
企業がClaudeを導入する際は、求める機能や性能、予算に応じて、最適なモデルを選択することが重要です。
AIの活用に迷ったら、NOVEL株式会社のAIコンサルティングサービスをご利用ください。専門家が企業の課題やニーズに合わせて、最適なAI導入プランをご提案します。


日本でClaudeがChatGPTに並ぶ勢いで選ばれている理由には、以下の3つが挙げられます。
自然な日本語を生成できる
OpsがGPT4より優れている
GPTと同じようにAPIで連携できる
Claudeは、日本語の文章生成において高い能力を発揮します。ChatGPTと比較しても遜色ない自然な日本語の回答を生成できるのが特徴です。
実際に、Claudeに日本語で質問を投げかけてみると、文脈を理解した上で適切な言葉選びで回答してくれます。言葉遣いも自然で、日本人の感覚にマッチしています。
※以下、実際の生成結果。好みはありますが、ChatGPTと大きな差はありません。
Claude(Sonnet):
Claudeを企業が利用するメリットは、高度な自然言語処理能力と幅広い知識により、多様なタスクに柔軟に対応できる点にあります。例えば、顧客対応では人間らしい会話が可能で、質問への的確な回答ができます。また、文書作成補助やデータ分析では、関連知識を活用した高度な支援が期待できます。さらに、コーディングなどの技術的作業にも貢献が可能です。Claudeは常に最新の知識を有しており、企業はClandeを活用することで、生産性と業務の質を大幅に向上させることができるでしょう。
ChatGPT(GPT4):
ChatGPTを企業で利用することには多くのメリットがあります。まず、顧客サービスの効率化と品質向上が挙げられます。ChatGPTは24時間365日対応可能で、顧客からの問い合わせに迅速かつ正確に回答することができます。また、多言語に対応しているため、国際的な顧客サポートが容易になります。さらに、繰り返し発生する問い合わせに対して一貫した回答を提供することで、顧客満足度を向上させることができます。企業内のコミュニケーションやドキュメントの自動生成にも利用でき、業務の効率化に貢献します。
このように、Claudeが生成する日本語の精度の高さは、ビジネスシーンでの活用においても大きなメリットとなるでしょう。

Claudeは、GPT-4と比較しても遜色ない、あるいはそれ以上の性能を持っています。以下の表は、様々なタスクにおけるClaudeとGPT-4およびGeminiの成績を比較したものです。
評価タスク | Claude 3 Opus | Claude 3 Sonnet | Claude 3 Haiku | GPT-4 | Gemini 1.0 Ultra4 |
|---|---|---|---|---|---|
一般推論 MMLU (5-shot) | 86.8% | 79.0% | 75.2% | 86.4% | 83.7% |
一般推論 MMLU (5-shot CoT) | 88.2% | 81.5% | 76.7% | — | — |
数学問題解決 MATH5 (4-shot) | 61% | 40.5% | 40.9% | 52.9% | 53.2% |
数学問題解決 MATH5 (0-shot) | 60.1% | 43.1% | 38.9% | 42.5% | — |
学校数学 GSM8K (0-shot CoT) | 95.0% | 92.3% | 88.9% | 92.0% | 94.4% |
Python コーディング HumanEval | 84.9% | 73.0% | 75.9% | 67.0% | 74.4% |
卒業レベルQ&A GPQA (0-shot CoT) | 50.4% | 40.4% | 33.3% | 35.7% | — |
多言語数学 MGSM (0-shot) | 90.7% | 83.5% | 75.1% | 74.5% | 79.0% |
読解および算数 DROP (3-shot) | 83.1 | 78.9 | 78.4 | 80.9 | 82.4 |
混合評価 BIG-Bench-Hard (3-shot CoT) | 86.8% | 82.9% | 73.7% | 83.1% | 83.6% |
コモンセンス推論 ARC-Challenge (25-shot) | 96.4% | 93.2% | 89.2% | 96.3% | — |
コモンセンス推論 HellaSwag (10-shot) | 95.4% | 89.0% | 85.9% | 95.3% | 87.8% |
生物医学的質問 PubMedQA (5-shot) | 75.8% | 78.3% | 76.0% | 74.4% | — |
生物医学的質問 PubMedQA (0-shot) | 74.9% | 79.7% | 78.5% | 75.2% | — |
コモンセンス推論 WinoGrande (5-shot) | 88.5% | 75.1% | 74.2% | 87.5% | — |
読解 RACE-H (5-shot) | 92.9% | 88.8% | 87.0% | — | — |
Python コーディング APPS (0-shot) | 70.2% | 55.9% | 54.8% | — | — |
コード生成 MBPP (Pass@1) | 86.4% | 79.4% | 80.4% | — | — |
特に、一般推論や数学問題解決、コーディングなどの分野で、ClaudeはGPT-4を上回る成績を収めています。結果として、GPT-4との比較においても、Claudeは十分に競争力のあるAIモデルだと言えます。
ClaudeはChatGPT(OpenAIのAPI)と同様に、APIを通じて他のアプリケーションやツールと連携できます。企業は自社のシステムにClaudeの機能を組込み、AIを活用したサービスを提供できます。
WebサイトやアプリにClaudeの文章生成機能を組み込む
Eコマースサイトの商品説明の自動生成
ニュース記事の自動生成
チャットボットで自然な会話が可能なカスタマーサポートを実現
APIの利用には、Anthropic社が提供する有料プランへの加入が必要です。料金体系はシンプルで、APIの呼び出し回数に応じて課金されます。
無料トライアル(5ドル分のクレジット)も用意されているため、まずは試してみるのも良いでしょう。なお、導入に際してはClaudeの特徴をよく理解した上で、自社のニーズに合ったサービス設計を行うことが重要です。

ここからは、Claudeは何ができるのか、次の2つに分けて紹介します。
対話形式のClaudeでは何ができる?
ClaudeのAPIでは何ができる?
対話形式のClaudeは、ChatGPTと同様に、ユーザーとの自然な会話を通じて様々なタスクをこなすことができます。具体的には以下のようなことが可能です。
質問への回答
文書作成支援
プログラミングサポート
数学問題の解決
クリエイティブタスク
分析
研究支援
計画立案
意思決定の補助
主に、ユーザーの意図を的確にくみ取り、文脈に応じた自然な会話を繰り広げられます。また、倫理的配慮や安全性にも優れ、有害なコンテンツを排除する仕組みが備わっています。
ClaudeのAPIの利用によって、さらに高度で多様なタスクの自動化が可能になります。APIを通じてClaudeの機能を自社システムに組み込めば、膨大なデータの処理や複雑な意思決定を効率的に行えます。
主な活用例は以下のとおりです。
タスクの自動化(APIやデータベースを通じた複雑なアクションの計画・実行、コーディング)
研究開発(研究のレビュー、アイデア出し、仮説生成、新薬の発見)
戦略(チャートやグラフの高度な分析、財務・市場トレンドの予測)
データ処理(広範な知識の検索・回収)
営業(商品推薦、予測、ターゲットマーケティング)
時間節約タスク(コード生成、品質管理、画像からのテキスト解析)
顧客対応(ライブインタラクションでの迅速かつ正確なサポート、翻訳)
コンテンツモデレーション(リスク行動や顧客リクエストのキャッチ)
コスト削減タスク(物流の最適化、在庫管理、非構造化データからの知識抽出)
APIを介してClaudeを呼び出せば、GPT-3.5やGPT-4など他のAIモデルと組み合わせることも可能です。つまり、用途に応じて最適なモデルを使い分けながら、AIの総合的な活用を図れるのです。
ただし、APIの利用にはトークン単位の課金が発生します。費用対効果を見極めつつ、戦略的にClaudeを導入していくことが肝要と言えるでしょう。

Claudeの使い方は、以下のとおりです。
アカウントを登録する
認証を済ませる
ログインして利用開始
Claudeを使うには、まずClaude公式サイトにアクセスし、Googleアカウントを使うか、メールアドレスを入力して登録します。
後述しますが、ClaudeのAPIを使う場合は別のページがあります。また、ここで登録したアドレスであっても、APIの登録は重複して利用可能です。
アカウント登録が完了したら、次は電話番号認証を行います。不正利用を防ぐためのセキュリティ対策の一環です。認証画面で、電話番号を入力し、送られてくるSMSの認証コードを入力することで完了します。
ここで注意したいのが、仮想電話番号サービスの利用です。米国などの番号であれば技術的には使えますが、アカウントがロックされるリスクもあるため、基本的にはおすすめできません。

電話番号認証が終われば、晴れてClaudeの利用が可能になります。トップページから再度ログインし、早速Claudeとの対話を始めましょう。
なお、APIを利用したい場合は、Claudeアカウントとは別に、Anthropic ConsoleでのAPI登録が必要です。こちらも、Googleアカウントまたはメールアドレスで登録できます。
こうしたAIの導入は、業務効率化や新たな価値創出に繋がる一方で、適切な運用には一定の知見が求められます。用途に合ったAIを選定し、セキュリティにも配慮しながら活用していくことが肝要です。
もし、AIの導入や運用で悩んだら、ぜひ弊社NOVEL株式会社のAIコンサルティングサービスをご利用ください。貴社の課題やニーズに合わせて、最適なAI活用をサポートいたします。


ここまで詳しく紹介したClaudeは、高度な言語理解と生成能力を備え、様々な業務で活用されています。ここからはClaudeの導入事例を3つ紹介し、その特徴や利点について解説します。
Zoom
NOVEL株式会社
宮崎県都城市
Zoomは2023年5月、AIアシスタント「Claude」を開発するAnthropicと戦略的提携を発表しました。結果、Zoomコンタクトセンターでは、Claudeが顧客サービス業務を担当します。
このClaudeは、顧客サービス担当者への指導や研修に役立つ知見を共有し、サービス品質の継続的な改善をサポート。管理者は、Claudeから得られる洞察を基に、より効果的なマネジメントを行えます。
さらに、ZoomはZoomVenturesを通じて、Anthropicに出資を行いました。この投資は、両社の強固なパートナーシップを象徴するものです。今後も、先進技術を取り入れながら、ユーザーにとって最適なコミュニケーション環境を構築していくでしょう。
参考:Zoom、AIアシスタント「Claude」を自社サービスに導入へ--Anthropicと提携 - CNET Japan

弊社、NOVEL株式会社が提供するAIライティングツール「SAKUBUN(サクブン)」では、OpenAI社のGPT-4oに加え、新たにAnthropic社のClaude3を搭載しました。
Claude3の特徴は、高い言語理解力と生成力に加え、ユーザーの意図をくみ取りながら、適切で創造性のある回答を提供できる点にあります。また、有害なコンテンツや偏見のある表現を避け、事実に基づいた情報を優先するよう設計されています。
SEO対策に特化したAIライティングツールとの親和性が高く、より自然で魅力的な文章を生成できるようになりました。
また、SAKUBUNではAPI経由でClaude3を利用しているため、ユーザーは専門的な知識がなくても、テンプレートに沿って必要な情報を入力するだけで、高品質なコンテンツを作成できます。
NOVEL株式会社では、今後もClaude3をはじめとする最先端のAIモデルを積極的に取り入れ、ユーザーの課題解決に貢献します。導入に際しては、無料トライアルや各種プランをご用意しているため、ぜひ一度お試しください。
実際に試してみる:SAKUBUN(サクブン) | マーケターのためのAIライティングツール
宮崎県都城市は、シフトプラス株式会社と連携し、最先端の生成AIモデルであるClaude 3の活用検証を開始しました。自治体向けAIプラットフォーム「zevo」を活用しており、Claude 3との連携により、より効率的で高度な業務遂行が可能になると期待されています。
今後、都城市とシフトプラス株式会社は、Claude 3の動作検証を行った上で、実際の業務での活用方法を検討していく予定です。こうした生成AIの活用は、自治体業務の効率化や市民サービスの向上に大きく貢献すると考えられます。
参考:【生成AI】都城市において自治体AI zevoを用いたClaude 3の活用検証を開始!〜宮崎県都城市と共同開発〜 | シフトプラス株式会社のプレスリリース

Claudeは非常に優れたモデルではあるものの、AIであるがゆえの注意点もあります。
まず、Claudeを含むAIモデルは、学習データに基づいて回答を生成するため、ハルシネーション(幻覚)と呼ばれる事実と異なる情報を生み出してしまいます。
例えば、存在しない企業名や人物名、データを挙げたり、因果関係を誤って説明したりする可能性があるものです。そのため、Claudeの回答をそのまま鵜呑みにせず、必要に応じて確認・修正することが重要です。
なお、Claudeでは、入力された情報がモデルの学習に利用されることはありませんが、機密情報や個人情報を含むデータを安易に入力するのは避けるべきです。
また、学習データに由来するバイアス(偏り)にも注意が必要です。AIモデルは、大量のWebデータを学習していますが、そこには社会的な偏見や差別的な表現を含む可能性があります。
Claudeは、倫理的配慮からそうした偏りを最小限に抑えるよう開発されていますが、完全に排除することは困難です。利用者側でも、AIの回答が公平・中立であるかを見極める姿勢が求められるでしょう。

ChatGPTとClaudeは、どちらも高い文章生成能力を持つAIモデルです。しかし、企業での利用を考えた場合、それぞれ特徴があり、一概にどちらが良いとは言えません。
単純に比較しても、そこまで差はないことがわかります。
項目 | ChatGPT | Claude |
|---|---|---|
作成元 | OpenAI | Anthropic |
知識ベースの最終更新日 | 2023年10月 | 2023年8月 |
直近の知識 | 更新日に基づく | 更新日に基づく |
リソースのアクセス (URL、リンク、動画など) | ○ | × (テキスト/画像のみ) |
倫理観 | ○ | ◎ (より強固) |
その上で、企業でAIモデルを利用する際は、求める機能や性能、コストなどを総合的に考慮する必要があります。
例えば、より幅広い知識を必要とする場合はChatGPTが適しているかもしれません。一方、安全性や倫理性を重視する場合は、Claudeが適しているでしょう。
APIに限れば、GPT-4oとClaude3 OpusではClaudeの方が高いです。もちろん、生成を繰り返すといった試行錯誤を含めてトータルのコストを考えると、必ずしもChatGPTが安いとは限りません。
ChatGPTもClaudeも、そのままの状態でも十分な性能を発揮しますが、企業での利用を考えた場合、ファインチューニングを行うことで、より最適化できます。
例えば、Amazon Bedrockの利用によって、自社のデータを用いてモデルをファインチューニングし、自社の業務に特化したAIモデルを作成できます。ChatGPTでは、公式のインターフェースにアップロードできることから、より手軽です。
こうしたファインチューニングを行うことで、より自社の業務に適したAIモデルを作成できるだけでなく、機密情報の取り扱いなども考慮したモデルを作成できます。
ここまで多くお伝えしましたが、結局のところはその業務や内部のデータ、使い方などから適したモデルを選ぶ必要があります。そのため、一概にどちらとも言えないわけです。
AIモデルの選択や導入に迷ったら、NOVEL株式会社のAIコンサルティングサービスをご利用ください。AIに関する豊富な知見を持つコンサルタントが、貴社の業務に最適なAIモデルの選択や導入をサポートいたします。
最後に、Claudeに関する質問へ回答します。
Claudeで入出力した情報は学習に使われる?
Claudeの有料・無料版の違いは?
Claudeにスマホアプリはある?
Claudeの場合、デフォルトではClaudeに入力された情報は学習に使われません。ただし、明示的にオプトインしている等、一定の条件がそろった場合にのみ、入力情報を学習に利用することがあります。
詳しい情報は、Anthropic社のヘルプページ「モデルトレーニングで個人データをどのように使用していますか?」に記載されています。気になる方は一読されることをおすすめします。
Claudeには無料版と有料版が存在しますが、その違いについて整理しておきましょう。2024年6月時点での主な差異は以下のとおりです。
特典 | 説明 |
|---|---|
使用制限の増加 | 無料サービスと比較して最低5倍の使用量。5時間ごとにリセットされるメッセージ制限。 |
クロード3 Opusへのアクセス | もっとも高性能なモデルへのアクセスが可能。 |
高トラフィック期間中の優先アクセス | 交通量が多い時期に優先的にサービスを利用可能。 |
新機能への早期アクセス | 新機能が公開される際、一般ユーザーよりも早くアクセスできる。 |
つまり、無料版では基本的な機能を利用できますが、高度な文章生成を行うOpusへのアクセスや、利用制限の緩和などを求める場合は有料版の検討が必要ということです。
ちなみに、無料版で利用できるモデルは2024年6月時点でSonnetとなっています。用途に合わせて、コストと機能のバランスを考慮しましょう。
Claudeを気軽に使いたいなら、スマートフォンアプリは欠かせません。嬉しいことに、iOSではすでに専用アプリ「Claude by Anthropic」が提供されています。
一方、2024年6月時点ではAndroid版の提供はありません。Androidユーザーの方はブラウザ版を利用しましょう。

Claudeは、高い倫理性と安全性を備えつつ、自然言語処理や文章生成、コーディングなど幅広い用途で活用できる汎用性の高いAIアシスタントです。
無料版と有料版が提供されており、APIを通じた他システムとの連携も可能。導入事例からは、顧客サポートの自動化や業務効率化、コンテンツ作成の高度化など、様々な場面でClaudeが企業の課題解決に貢献しています。
こうしたAIの導入を検討する際は、自社の課題やニーズを明確にした上で、最適なモデルを選定することが重要です。専門的な知見が求められるため、ぜひNOVEL株式会社のAIコンサルティングサービスをご活用ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
NOVEL株式会社では、生成AIを活用して企業の業務改善や新規プロダクト開発を支援しています。
私たちは「現場に眠るデータをつなぎ人とAIが協働する社会を創る」というビジョンのもと、非IT業界が抱える複雑な課題に日々向き合っています。
もしあなたが、
新しい技術の可能性にワクワクする方
困難な課題解決を楽しめる方
自分の手で「0から1」を創り出す経験をしたい方
であれば、私たちのチームで大きなやりがいを感じていただけるはずです。 まずは、私たちがどんな未来を描いているのか、採用ページで少し覗いてみませんか?
この記事に関連するお役立ち資料を無料ダウンロード

AIを活用した業務自動化 事例BOOK
AI技術を活用した社内業務効率化の基本から、実際の導入ステップまでをわかりやすく解説しています。
下記フォームにご記入下さい。(30秒)
テックユニットは、下記のような方におすすめできるサービスです。
お気軽にご相談ください。
・開発リソースの確保に困っている方
・企業の新規事業ご担当者様
・保守運用を移管したい方
・開発の引き継ぎを依頼したい方


おすすめの記事
関連する記事はこちら
生成AIを用いたアンケート分析:メリットと活用のコツ
アンケート分析は、顧客の声を理解し事業戦略を立てる上で欠かせません。しかし、従来の人手によるアンケート分析では、大量データの処理や複雑な分析に膨大な時間と労力が必要です。本記事では、これらの課題を解決する生成AIとChatGPTを活用したア...
生成AIで顧客分析・顧客フィードバック分析を効率化!導入手順とメリットとは?
顧客の満足度向上と長期的な関係構築は、どの企業にとっても重要な目標です。これを実現するには、顧客のニーズを正確に把握する必要があります。しかし、従来の分析手法では、顧客分析に時間と労力がかかりすぎてしまいます。そこで注目を集めているのが、生...
【2024年最新】AI/生成AIのパーソナライズ事例と導入ステップを徹底解説
「生成AIを活用したいけど、どうすればパーソナライズできるのか分からない」「生成AIのパーソナライズ導入にはリスクがあるのではないか」というお悩みはありませんか?生成AIを用いたパーソナライズは、顧客体験の改善や業務プロセスの最適化など、多...
業務に使える文書作成の生成AIツール10選|活用例や注意点も解説
ビジネスの現場では文書を作成する機会が多く、「文書作成に時間がかかりすぎる」「クオリティの高い文章を効率的に作成したい」などの悩みは尽きません。しかし、一般的なAIライティングツールでは、ビジネスの現場で求められる高度な要求に応えきれないこ...
生成AIでRFP(提案依頼書)への回答を効率化!メリットと具体的な手順を解説
RFP(提案依頼書)の回答作成において、「時間がかかりすぎる」「ミスが心配」「もっと効率的に作成できないか」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。RFPには一定の形式や構造があり、テンプレートで作成できることから、生成AIと...
生成AIによる報告書の自動作成|選定基準や導入効果、注意点について
報告書で作成に時間がかかり、ミスの心配も付きまとう…そのような悩みを抱えていませんか?生成AIを活用すれば、作成時間の大幅短縮やコスト削減、さらには品質の向上まで実現可能です。本記事では、AIを使った報告書の自動作成について、そのメリットや...
コンサル必見!リサーチレポートの作成を生成AIで効率化する方法
リサーチレポート作成は、膨大な情報を収集・分析し、まとめ上げる骨の折れる仕事です。生成AIを使えば、人間の専門知識や洞察力を組み合わせることで、より効率的で質の高いリサーチレポートを作成できます。本記事では、コンサルがリサーチレポート作成に...
生成AIで取扱説明書の作成を効率化!手順とメリット、注意点とは?
「取扱説明書の作成に時間がかかりすぎる」「マニュアルの内容にばらつきがある」というお悩みはありませんか?生成AIを活用することで、取扱説明書の作成時間を大幅に短縮し、内容の質の向上と均一化を図ることができます。ただし、情報の正確性や著作権の...
生成AI/chatGPTを用いて競合調査/市場調査を効率化する方法
競合調査や市場調査は、ビジネス戦略を立てる上で不可欠な作業です。しかし、膨大な情報を収集し、分析するのは時間と労力のかかる作業。そんな中、生成AIやChatGPTの登場により、この調査プロセスを大幅に効率化できる可能性が生まれました。本記事...
生成AIで求人原稿の作成を効率化|具体的な方法について
「求人原稿の作成に時間がかかりすぎる」「魅力的な求人原稿を書くのが難しい」など、求人原稿の作成は多くの企業にとって時間と労力を要する作業です。この作業で生成AIを使うことで、採用活動の効率化、業務負担の軽減、求人情報のクオリティ向上が実現で...
研修教材作成に生成AIを導入するメリット・注意点とは?
「研修教材の作成に時間がかかりすぎる」「効果的な教材を作るのが難しい」など、研修教材の作成は時間と労力がかかり、かつ効果的な内容を盛り込むのは容易ではありません。生成AIを活用した研修教材作成であれば、AIの提案を基に人間が内容を調整するこ...
生成AIで提案書/営業資料を作成する方法【Dify活用編】
ビジネスの世界で、提案書や営業資料の作成は欠かせない重要な業務です。しかし、多くの場合、この作業には相当な時間と労力が必要となります。締め切りに追われ、内容の充実よりも完成を急ぐことも少なくありません。本記事では、生成AIを活用した提案書/...
人気記事ランキング
おすすめ記事