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LINEミニアプリ開発前の確認事項や導入の流れをまとめてみた 

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LINEミニアプリ開発前の確認事項や導入の流れをまとめてみた 

最終更新日:

2025.4.8

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LINEミニアプリは、安価に顧客へリーチできるコストパフォーマンスに優れたアプリです。

公式発表によると、LINEの月間利用者数は8,900万人以上に達しており、アクティブユーザーも85%と高い数値であることがわかります。

年齢別の利用率でも、10~50代まで80%以上であり、60代でも50%以上のユーザーがLINEを活用しているようです。そのため、LINEミニアプリを活用すると、幅広い年代に訴求できます。

この記事では、LINEミニアプリの概要から、開発方法まで解説します。

費用やメリット・デメリットなども含めて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

LINEミニアプリとは

LINEミニアプリとは

LINEミニアプリは、LIFF(LINE Front-End Framework)上で実行されるWebアプリです。LINEユーザーは、特別なアプリをインストールすることなく利用できます。そのため、導入が手軽で、使い勝手も良い点が特徴です。

ユーザーが使用できる機能には、以下のようなものがあります。

  • お店の予約

  • 注文受付

  • 会員証の発行

  • 注文データの効率的な管理・活用 など

近年、ビジネスで非常に有効なツールとして注目を集めているLINEミニアプリですが、開発者視点ではどのようなことができるのか確認しましょう。

LINEミニアプリでできること

LINEミニアプリでできること

LINEアプリでできることとして、次の2つの機能を解説します。

  1. ビルトイン機能

  2. カスタム機能

ビルトイン機能

ビルトイン機能とは、LINEミニアプリをほかのユーザーにおすすめする機能です。

画面上のアクションボタンを押すと、友達にシェアできるといった作りになっています。

シェアされたユーザーは、サービス利用のためにアクセス権限を付与するか選択できます。

カスタム機能の追加

LINEミニアプリでは、以下3つの機能を追加できます。

  1. サービスメッセージ

  2. 決済システムの利用

  3. カスタムアクションボタン

【サービスメッセージ】

ユーザーからメッセージが投稿されたときに、自動で返信できる機能です。

送るテンプレートの文章と、通知トークンを取得すると利用できます。

テンプレート設定は、以下の手順で行います。

  1. テンプレートを作成・選択

  2. テンプレート詳細を設定

  3. プレビューで確認

  4. テストメッセージ送信

  5. 使用事例を入力

使用事例であらかじめ決めた項目以外で使用すると、テンプレートが使えなくなる可能性もあります。十分に注意して運用しましょう。

【決済システム(LINE Pay)の利用】

決済システム(LINE Pay)の利用

サービスの対価を、LINE PayやLINE Checkoutで決済できる機能です。

連携にはLINE Pay加盟店のアカウントが必要ですが、アプリ1つで完結するユーザーの利便性を確保できます。

決済機能は、Sandboxを使用してテストを実施してからリリースしてください。

LINE外部の決済機能では、LINEミニアプリ内で完結する作りにはできず、外部ページを用意しなければいけません。

【カスタムアクションボタン】

LINEミニアプリではアクションボタンが実装されていますが、ボタンのカスタマイズも可能となっています。

LINEミニアプリの構造

LINEミニアプリの構造

LINEミニアプリは、ヘッダーとボディから構成されています。

ヘッダーは、LINEが自動で生成するものの、背景色はカラーコードで変更可能です。

ヘッダーには、以下の機能が実装されています。

  • サービス名

  • サブテキスト

  • アクションボタン

  • 閉じるボタン

  • 戻るボタン(ios版アプリのみ)

  • 読込み状況表示

ボディには、WebViewが採用されています。HTML5を利用できるため、Map系のAPIでも、互換性がある場合は設定可能です。

LINEミニアプリの開発にかかる費用目安

LINEミニアプリの開発にかかる費用目安

LINEミニアプリ開発にかかる費用は、開発規模や仕様により差があります。ここでは、大まかな開発費用相場として、表にまとめました。

LINEミニアプリLIFFアプリネイティブアプリ
シンプルな機能のみの場合100〜200万円200〜250万円250〜300万円
複雑な機能を盛り込む場合300万円以上500万円以上1,000万円以上

LIFFアプリは、LINEミニアプリとiOS/Androidにそれぞれ対応するネイティブアプリの中間に位置します。

一言メモ

  • LIFFアプリ…LIFF(LINEのサービス)を上で動作するアプリ

  • ネイティブアプリ…アプリストアでLINE以外にインストールして使用するアプリ

企業がLINEミニアプリを開発する「メリット」

企業がLINEミニアプリを開発する「メリット」

LINEミニアプリを利用するメリットは、以下のとおりです。

  • 開発費用が抑えられる

  • LINEアプリなので削除されない

  • 会員証やクーポンとして使える

  • LINEを使った拡散効果が期待できる

通常、ネイティブアプリの開発ではiOSとAndroidの両方に対応しなければいけないため、高コストになります。しかし、LINEミニアプリではストア申請済みのLINEでシステムを構築できるため、1度の開発で済みます。

また、LINEをインストールしているユーザーは、アプリストアからサービスを検索する手間がありません。アクティブユーザーが多いLINEで、削除されることなく継続して利用される見込みが生まれます。

さらに、既存の会員証やクーポンとの連携や友達追加による拡散といった、マーケティング効果も期待できます。

企業のLINEミニアプリ開発で知っておきたい「デメリット」

企業のLINEミニアプリ開発で知っておきたい「デメリット」

企業でLINEミニアプリを開発する際は、以下のようなデメリットも存在します。

  • LINEを利用していないとアプリを使えない

  • ネイティブアプリほどカスタマイズの自由度がない

  • アイコンがないのでブランディングがしにくい

  • テスト段階のため導線が少ない

LINEは国内で圧倒的なシェア率となっているものの、未利用ユーザーも存在します。そのため、LINEのターゲット層と異なるユーザーには訴求できません。

カスタム機能にも制限があることから、ネイティブアプリほどの拡張性は期待できないでしょう。また、ホーム画面にアイコンが必要ないため、訴求力に欠けるかもしれません。

LINE以外の導線が少ない点もデメリットになります。QRコードでLINE外からの導線を確保できますが、発展途上といえるでしょう。

LINEミニアプリ開発を始める前に検討すること

LINEミニアプリ開発を始める前に検討すること

メリット・デメリットを踏まえた上で、開発前に検討すべき以下の2点を解説します。

  1. 開発方法

  2. 決済システム

開発方法

LINEミニアプリは、HTMLベースで開発できますが、最低限の知識がなければ対応は難しいです。ReactやVueを利用すれば開発期間も抑えられるので、システム開発に詳しくない場合は外注しましょう。

開発方法は、パッケージを利用する場合と、個別にスクラッチ開発する2種類の方法があります。

それぞれの特徴を表にまとめました。

開発方法特徴
パッケージ利用・素早く導入できる
・初期費用と月額利用料がかかる
個別開発・時間とコストがパッケージ以上にかかる
・パッケージよりカスタマイズの幅が大きい

決済システム

決済システムの導入方法は、以下の2種類です。

決済システムの種類特徴
LINE PayやLINE Checkout・LINE Pay加盟店のアカウントが必要
他の決済サービス・外部ドメインやアプリが必要
・決済後LINEミニアプリへ遷移する設定が必要

LINE Payを活用できることは、LINEプラットフォームならではの大きなメリットです。

その他の方法で決済する場合には、決済方法に応じて準備をしましょう。

LINEミニアプリの開発方法

LINEミニアプリの開発方法

LINEミニアプリの開発方法を、順を追って解説します。

  1. 開発プログラムへの登録(エントリー)

  2. 申請・審査依頼

  3. アプリ開発

  4. リリース審査

  5. 提供開始

開発プログラムへの登録(エントリー)

LINEミニアプリ開発プログラムの利用は、事前審査を通過したサービス開発者のみ許可されています。そのため、登録申請が必須です。

LINE Developersコンソールで「LINEミニアプリチャネル」を作成する必要があります。

申請・審査依頼

LINEミニアプリチャネルが作成されると、ステータスが「公開中」となります。

送られてきた企画書の雛形を参考に必要な情報を入力して、審査を依頼しましょう。

日本版の開発は、LINEミニアプリ エントリー窓口に申請してチャネルを取得しましょう。

以下のチェックポイントをあらかじめ確認すると、申請もとおりやすくなるはずです。

  • ユーザーの日常生活の"非効率"を解決するサービスであるかどうか?

  • 実店舗や貴社等から積極的に利用誘導していただけるシナリオか?

  • ユーザーにとって面倒な手続きが不要なUI設計になっているかどうか?

引用:LINEミニアプリ エントリー窓口

審査には1〜2週間程度かかります。

アプリ開発

審査を通過すると、LINEミニアプリの開発ができるようになります。

リリース審査

アプリ開発が終われば、リリース審査となります。

LINE社が提供するガイドラインやルールを遵守しているか事前に確認しましょう。

確認が終了したら、LINE Developersよりリリース審査用の企画書を提出します。

審査期間は、2~3週間程度を見込んでおきましょう。

提供開始

LINEミニアプリの提供前には、以下のような項目を確認しておきましょう。

  • LINEミニアプリのアイコン作成

  • カスタムボタンの実装

  • サービスメッセージの送信

  • チャンネル同意画面の簡略化

  • 決済システムの利用

  • パーマネントリンクの作成

  • LINE DevelopersでLINEミニアプリの設定を管理

リリースまでのプロセスやガイドラインなどは、公式サイトを参照してください。

LINEミニアプリ開発に関するQ&A

LINEミニアプリ開発に関するQ&A

LINEミニアプリ開発に関するよくある4つの疑問に、Q&A形式で回答します。

  1. LIFFアプリとの違いは何?

  2. LINEミニアプリの探し方は?

  3. Qiitaってどんなサイト?

  4. 個人事業主も開発できる?

LIFFアプリとの違いは何?

LIFFアプリとLINEミニアプリは、主に動作環境が大きく異なります。

以下の表にまとめたので、確認してください。

LINE社からの開発許可動作環境
LINEミニアプリ必要スマホ版LINEのみの動作
LIFFアプリ不要一般ブラウザ上でも動作する

LINEミニアプリの探し方は?

LINEミニアプリへの導線には、以下の種類があります。

  1. パーマネントリンクを取得してLINE外のページからアクセス

    └企業のページやQRコードからアクセスする方法

  2. LINE公式アカウント内からアクセス

    └公式アカウントのトーク画面に、ミニアプリへのリンクを追加可能

  3. LINEのホームタブからアクセス

    └ホームタブからサービスを追加可能

  4. LINEの検索機能からアクセス

    └標準の検索窓から検索

  5. LINEメッセージにより友だち同士のシェア

    └ミニアプリ内のアクションボタンを使用してアプリのページをシェア

ユーザーは、アプリの探し方で迷うことが多いです。企業として利用してもらうためには、導線設計も検討しましょう。

Qiitaってどんなサイト?

Qiitaとは、エンジニアに関する知識を記録・共有するためのサービスです。

利用対象が、エンジニアに絞られているため、情報共有による技術レベル向上が期待できます。

LINEミニアプリの開発に関する情報が気になる場合は、確認してみるのも良いでしょう。

LINEミニアプリは個人事業主でも開発できる?

LINEミニアプリは、個人事業主でも開発に制限はありません。しかし、審査にとおりづらいといった状況は考えられます。

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